審判講習会 参加報告書
令和元年 9月 1日
報告者 春園 奈々
この度参加しました、審判講習会について報告します。
講習会名 (大会名) | 令和元年度全国中学校体育大会 第49回全国中学校バスケットボール大会 |
参加者 (報告者) | 春園 奈々 (中体連) |
期 日 | 令和元年 8月 22日(木) から 令和元年 8月25日(日) |
会 場 | 和歌山県立体育館、和歌山ビッグホエール、和歌山ビッグウエーブ |
講 師 | 蒲健一氏、加藤暁生氏、玉木彰治氏、御手洗亮氏、宇田津浩史氏、橋本恵一氏、小島慶子氏 尾形美樹氏、福岡敏徳氏 本部派遣S級審判員12名 |
参加者 | 本部派遣審判員S級9名A級1名、近県派遣審判員S級5名A級5名、 各県派遣審判員51名、開催地審判員27名 計98名 |
報告① 講義 | 研修① グループディスカッション(映像分析) 講師 福岡敏徳氏 同じゲームの映像を各自が事前に分析し、ディスカッションを行った。 ○ Lがクローズダウンポジションに入るのが遅れたため、ローテーションが遅れた。それにより、プライマリーレフェリーが判定できなかった。 ○ 選手にOWを入れたり、説明をしたりする場面で1人のレフェリーで対応することがあった。クルーで協力することでスムーズにゲームを再開できる場面があった。 ○ TFのケースでは、ボールのステータスやゲームクロック、ショットクロックを他のレフェリーが確認して、正しい情報をクルーで共有することが大切。 などの意見が出た。
研修② 3PO Mechanics basic とプレイコーリングガイドライン 講師 小島慶子氏・尾形美樹氏 ベーシックの確認と徹底について講義があった。ローテーション中は、判定が難しくなるのでローテーションのタイミングや、ローテーションを中断するケースについての確認を行った。どのレフェリーがどこを見て判定するのか、自分の役割はなにかを明確にし、責任をもってプレイを確認・判定することが大切だと改めて感じた。難しいケースやノイズが入ることもある中で、32分間ベーシックを徹底していくことを意識して大会に臨んでほしいと言われた。 また、プレイコーリングガイドラインについても確認した。特に、身体のどの部分のコンタクトだったのかというPOCをしっかり判定するために、レフェリーディフェンスやポジションアジャストし、判定することの大切さを再確認した。ビックインパクトに対して、必ず笛を入れることを挑戦してほしいと言われた。 研修③ 処置ミスゼロにつながるIOTとTOとの連携 講師 宇田津浩史氏・橋本恵一氏 処置ミスゼロにつながるIOTとTOとの連携の講義では、処置ミスゼロでゲームを終えるためには、レフェリーだけの力だけでは不可能であり、TOとの協力が必要不可欠であることを感じた。そのためには、TOともアイコンタクトをとることや、わかりやすくはっきり伝えることが重要だと感じた。処置ミスにつなげない予防と解決策として、気付き・確認・再開方法の3点が大切であり、日頃からクロックやTOを見ることや必要な情報を声に出し、クルーやTO、ベンチなど周りに伝えることを習慣付けることが必要だと改めて感じた。また、ルールやメカを正しく理解すること、クルーワークを大切にし、TOとの連携をうまくとることで、処置ミスも解決できることも多くあるため、トラブルが起こったときこそ、焦ることなく冷静に判断することも大切だと感じた。
研修④ インテグリティと審判 講師 宇田川貴生氏 インテグリティとは、誠実さ・真摯さ・高潔さの3つの言葉の意味が込められており、人間力向上なくして競技力向上なし。ということを最初に言われていた。私たちが人間力・指導力・組織力を高めることで、バスケットの価値を高めることにも繋がっていき、バスケットボールを日本のメジャースポーツへ導くことにも繋がっていくことを感じ、自分自身の人間力や指導力を高めていく必要があると感じた。また、インテグリティにおける審判の役割については、今の時代は保護者や観客が映像をSNSにアップできる時代であり、私たち審判員は競技規則にのっとり、淡々と笛を吹き続けることもバスケットの価値を高めていくために必要なことだと改めて感じさせられた。 |
報告② ゲーム | □ゲーム 女子予選リーグ 東海 長良中(愛知) 対 近畿 高南中(大阪) CC 小島 慶子(香川) U1 松本 彩織(岩手) U2 報告者
□ゲーム 女子予選リーグ 関東 八王子第一中(東京) 対 近畿 京都精華中(京都) CC 工藤 由佳(北海道) U1 報告者 U2 末信 優華(福岡)
□ゲーム 女子決勝トーナメント1回戦 関東 下妻中(茨城) 対 中国 桜田中(山口) CC 石川 貴基(岡山) U1 高橋 和也(宮城) U2 報告者 コート主任 阿部 暢史氏(新潟)
■講習内容 及び ミーティング内容 どのゲームでも、キーマンとなる選手への守り方や、外国人選手同士のマッチアップなどポイントとなるゲームであった。カンファレンスでは、「クルーで協力してゲームを進めること」、「べーシックを大切に、自分のエリアを責任もって判定すること」について確認をした。協力の部分ではTOも含めアイコンタクトやボイスを使いながら、取り組むことができた。また、少しの時間でもクルーとの情報共有や、コミュニケーションを取りながらゲームを進めることで、同じ基準でレフェリングすることができた。しかし、ゲームの中で、基本となるベーシックが崩れてしまう部分があり、そこは自分の中での反省点であった。また、自分の役割はなにかという部分についても、もう一度確認と理解が必要だと感じた。3ゲームを通して感じたことや学んだこと、できなかったことを自分の中で理解し、改善・継続していきたい。 |
所感 | 今回、初めて和歌山全中という自分の所属するカテゴリーの大きな大会に参加させていただきました。今までに経験したことのない、レベルの高いゲームを3試合も吹かせていただいたり、上級審判員や各都道府県審判員など、たくさんの審判員の方々と共にゲームを見て勉強させていただいたり、実りの多い4日間だったと思います。講義でもあったベーシックの確認と徹底の部分では、知っているが、コート上でそれをうまく発揮する決断力がなく、笛にできなかったことが悔しく、今後の自分の課題でもあると感じました。この研修会で学んだことを、今後もひとつずつトライし自分のものにしていきたいと思います。このような機会を与えてくださり、本当に有難うございました。 また、大会に関わったすべての関係者皆様に深く感謝申し上げ、私の報告とさせていただきます。本当に有難うございました。 |