愛媛県バスケットボール協会 審判委員会

愛媛県バスケットボール協会 審判委員会からのお知らせ

【研修会報告】ヤングオフィシャルキャンプ2013

2013年08月26日 | 研修会報告
 標記の件について、日和佐氏より報告書が届いておりますので掲載いたします。



審判講習会 参加報告書

平成25年 8月15日

報告者   日和佐 藍
 

 この度参加しました、審判講習会について報告します。

講習会名 ヤングオフィシャルキャンプ2013
参加者  日和佐 藍 (所属カテゴリー)クラブ連
期日   平成25年 8月 9日(金)  から  平成25年 8月11日(日)
会場   埼玉県立総合スポーツセンター、上尾市総合運動公園体育館
講師   吉田 憲生氏  安富 朗氏  東 祐二氏  安西 郷史氏  小澤 勤氏  平野 彰夫氏  田久保 藍子氏  山崎 人志氏  前田 喜庸氏  中嶽 希美子氏  吉田 正治氏  渡邊 整氏  須黒 祥子氏  関口 知之氏  橋本 信雄氏  吉田 利治氏  宇田川 貴生氏  斉藤 太郎氏  田中 悠里氏(順不同)

報告①
実技講習
講師 斉藤 太郎氏(NPOニッポンランナーズ) 田中 悠里氏      
テーマ『ランニングフォーム等』
■講習内容 
 審判において、走り方とはパフォーマンスの一つであり非常に大切な技術である。ランニングとは何かと問われた時「ジャンプ力・キック力・膝を上げる・脚筋力」などがよく挙がる。しかし、この考え方は間違いでありランニングで本当に重要なポイントは「体の真下に体重を載せる・反力を利用・地面を捉える・体幹を使う」ことである。走ることの基本的な原則は、体幹で生み出した力を末端へと伝達し走ることである。今回の実技講習ではこの原則に基づいた「こけし走り」を学んだ。こけし走りとは、「こ→骨盤、け→肩甲骨、し→姿勢」を重要視した走り方だ。
 まず、体幹がどの程度あるか確認した後に骨盤や肩甲骨を使用して走るために体幹をほぐすストレッチを行った。実際にストレッチの前後で体を動かしてみると、足の運びが軽くなったように感じた。次に、骨盤・肩甲骨の付け根・体の重心の位置などを意識しながら走るトレーニングを行った。例えば、二人組となりなり、臍の下を相手に支えてもらい前傾姿勢を保つ。支えられている個所に重心が行くよう意識した後、支えを急に外し体を前に崩しながら走り出す。このようにこけしを意識しながら走れるよう実技講習が行われた。
 ランニングフォームについてプロジェクタを使用しながら説明して頂いた後、実技の指導を受けるという流れで学ぶことができたため、実践に移しやすかった。ランニングフォームについて学ぶことで、疲労軽減と同時に美しいフォームが形成しやくなると感じた。

報告②
講義 講師 須黒 祥子氏  橋本 信雄氏  
テーマ『海外に目を向けて思うこと』              
■講習内容 
 ロンドンオリンピックに国際審判員として派遣された須黒氏とコミッショナーとして派遣された橋本氏からオリンピックでの出来事や心情について雑談形式で講義が行われた。
 まず、日本とは全く異なる環境下で自分の最大限の力が出せるようコンディションを整えることの重要性について話がされた。その中で特に大切なのだと感じたことは食事についてだ。食文化が異なる場所で、いつも通りの自分を発揮するためには食事からコントロールする必要があるのだと感じだ。これは、海外に限らず日常の私たちにも当てはまることだと痛感した。
 次に、須黒氏から実際に審判をしていた時の心情について話がされた。オリンピックに限らず、須黒氏はプレーヤー目線で、プレーヤーが何を望んでいるか考えながら吹いていると言われていた。それが、国際試合で3秒を吹かなかったり、影響のないファールを吹かなかったりするという行動に表れていると話されていた。
 最後に、この講義の中で須黒氏が審判を行うに当たり大切にしていることを話して頂いた。それは、「いかに自分を保ち、特別なことをしないかが大切」ということであった。何事も、日頃から継続して取り組んでいくことが重要であることが理解できた。

報告③
講義 講師 平野 彰夫氏  テーマ『ルールについて』(DVD講義)
■講習内容
 この講義では、様々な現象を捉えた国際試合のDVDを皆で鑑賞しながら、どのように判定をすれば良かったのか考えていくことができた。
 最初に、ストレートラインで吹いてしまった現象を捉えた映像の鑑賞を行った。DVDで観ているとストレートラインで吹いてしまっていることにすぐ気づくことが出来た。それと同時に、実際自分もこの位置から吹いてしまっているケースがあると再認識する機会となった。
 次に、シリンダーの範囲について、いくつかの取り上げられたファールを鑑賞しながら考えていった。スロー映像で確認すると、シリンダーを守っているがファールを吹いていることが分かる現象も多くあった。トルソー(胴体)の触れ合い以外はディフェンスに責任があると考え、現象を取り上げていかなければならないと学んだ。自分に置き換えても、その一瞬の現象でディフェンスファールを判定することが多く、流れから見てディフェンスがどのように守ってきているのか確認する必要があると意識することができた。

報告④
ゲーム 主審 松木 健太(福岡県) 副審 日和佐 藍(愛媛県)
コート主任 須黒 祥子氏
■ミーティング内容
 このゲームでは、日頃から指導されている自分を強く見せるということを課題として取り組んだ。
ゲーム序盤に、リードの位置や動き方について指導を受けた。リングの下で現象を受け止めないことを意識しすぎており、自分からストレートラインに立ってしまうことが多いことを指摘された。次にどこでプレーが起きるか、どこが危険であるか常に予測をしながら取り組むよう指導を受けた。また、レポートがしなやかすぎると指摘され、一つ一つの動作を止めるよう指導を受けた。

報告⑤
講義 講師 宇田川 貴生氏  テーマ『審判とは?(自分を変えるために)』
■講習内容
 この講義では審判とはどの様なものなのか、宇田川氏の周辺の人物を例に挙げながら説明された。
 初めに、審判とは様々な気づきや心配りが重要である。そしてその気づきから行動・決断する意思決定へと繋がると話されていた。行動し決断することは、審判中だけできるものではなく、日常生活の自分がとても重要であることも学ぶことができた。これを、仕事ができない人はなぜできないかという例より説明された。仕事ができない人は「コミュニケーションが不足している・仕事に優先順位がつけられない・成長する意識が低い・相手側の立場になって物事を考えられない」などがあげられていた。確かに、仕事ができない人の項目を見ていると、審判に共通する部分が多くあり、日常生活の重要性が理解できた。
 次に、審判上達のためにどのようにすればいいのか話された。先ほどの仕事ができない人の話と重なることが多く、「コミュニケーション能力・決断力・オープンマインド・客観性」が重要と話されていた。この話の中でもオープンマインドについての話で、「日頃から失敗を受け入れることが大切」という言葉が印象に残った。「人間が判定をするのだから、失敗は必ずある、その失敗をどれだけ日頃から受けとめられているかがその時にメンタル面でセルフコントロールできるかにつながる」と話されており、自分に重なる部分が多くあると感じ、大きな学びとなった。

報告⑥
ゲーム 主審 横山 友美(鹿児島県) 副審 日和佐 藍(愛媛県)
コート主任 須黒 祥子氏
■ミーティング内容
 このゲームでは、平常心を保ちゲームに入っていくことを一番の課題とし取り組んだ。また、昨日アドバイス頂いたことに一つでも挑戦したいと感じ、ジェスチャーやコールに力強さが出るよう意識した。
 リードの動きは昨日と違い良くなったと指導を受けた。レポートについても、まだ見せ方は工夫できるが、意識していることが伝わってきたと指導を受けた。笛の音が小さく、ゲームが止まらなかったことがあり、そこは改善しなければならないと指摘を受けた。また、笛の数が少なく消極的に見える為、今は見えた物を多く取り上げるべきだと指導を受けた。


所感
 今回YOCに参加させて頂き、同年代の仲間から多くの刺激を受けたと同時に、自分の審判について見つめ返すことができた。今年度より、公認審判員として活動させて頂いているが、YOC参加以前より自分の審判に自信がなく、悩むことが多くあった。しかし、YOCに参加させて頂くことで、自分の審判とはどの様なものなのか、審判員はどうあるべきなのかなど改めて振り返ることができ、今後の審判活動に対する考えなど切り替える良い機会となった。
 まず、この研修で一番強く感じたことが「当たり前のことを当たり前に行う」ことである。講義の中でもあったように、日常生活での行動・決断などの意思決定が重要であると話されていた。このように、日頃から自分の課題について意識していくことでそれが習慣化され「当たり前に行う」ことができるようになるのだと感じた。
 次に、実技では自分の課題を多く見つけることができた。カンファレンスでは、やはり日頃から指摘されている部分を多く指導されたように感じた。その中でも、自分の審判姿を自分の目で見ることができたり、課題を乗り越えていくためどのように行動すればよいかなど多くの新しい指導も受けることができたりした。今後、自分を強くみせる工夫を継続的に行う努力をしていきたい。
 最後に、このような多くの学びを得られる研修会に参加させていただいたことに感謝し、この経験を活かせれるよう努力していきたいと思う。ありがとうございました。  
以上
  

【研修会報告】第54回(公財)全国高体連バスケットボール専門部審判研修会 参加報告

2013年08月11日 | 研修会報告
愛媛県協会所属審判員の皆様

 標記の研修会に参加した小笠原 淳氏より、報告書が届いておりますので掲載いたします。



講習会名  第54回(公財)全国高体連バスケットボール専門部審判研修会
(大会名)

参加者   小笠原 淳(高体連所属)
(報告者)

期 日   平成25年7月25日(木)から平成25年7月27日(土)

会 場   ダイハツ九州アリーナ・べっぷアリーナ

講 師   相原 伸康氏、岩木 太郎氏

報告①
□実技講習  講師 岩木 太郎氏・相原 伸康氏
■講習内容 及び ミーティング内容
審判の基本的なジェスチャーの仕方、3対3を使った動きの確認(オールコート)、フルコートでの2対1、ハーフコートでトレイルとリードに別れて役割の確認を行った。レポートの仕方では、笛の吹き方(short・strong・sharp)、手の挙げ方、ディレクションの示し方、TOへのレポートなど見ている人が分かりやすいように指導を受けた。3対3を使った動きの確認では、トレイルが、ボール保持者の左後方を3~5mの距離で追随しスペースウォッチングすること、リードがボール周辺の状況だけでなく、先行するプレイヤーに対しても視野に入れることを学んだ。フルコートでの2対1では、最後のシチュエーションのシュートは右のプレイヤーか左のプレイヤーかを見極めるためにしっかり踏み込むこと、それまでの得点している状況やプレイヤーのサイズ、キープ力などを確認しながら、それをプレイの予測につなげるよう指導を受けた。ハーフコートでの役割の確認では、トレイルは、目を当てる中心はボールだが、次の展開を考えた位置取りをすることを指導された。リードについては、特にエリア3からのドライブに対するスペースの見極めについて適切なポジションでとらえることについて学んだ。

報告②
□ゲーム  主審 高橋 健氏 副審 小笠原 淳 コート主任 岩木 太郎氏
■講習内容 及び ミーティング内容
 モデルゲームは、女子の県立大分鶴崎(大分)対近畿大学附属福岡(福岡)を担当した。事前に講習の内容の中でも、特にお互いの視野の分担やエリア3、4への対応についてゲームにいかそうと心がけた。また、適切なポジションで判定できるよう足を動かすよう意識した。ミーティングでは、①視野の分担(ボール中心の視野) ②リード時のドライブに対するスペースウォッチング ③トラベリングの判定 ④相手レフェリーとの協力⑤TOの管理について指導を受けた。

報告③
□講  義  講師 佐藤 誠 氏  テーマ『信頼される判定をするために ~ルール、マニュアルの正しい理解と適用~』
■講習内容 及び ミーティング内容
 信頼される判定をするためには、「競技規則の完全な理解」と「マニュアル(基本的な審判法)」が重要であることを再確認し、訓練と実践を積み重ねる必要性を指導された。自分の目で確かめ、規則に照らして判定し、公正、円滑にゲームを進めていくことやゲーム中は判定していない時間を作らない、緊張感を維持、継続するタフさが必要であることを学んだ。また、レフェリーはチームであり、2人の協力の意識を常にもつこと、相手審判の視野、位置を把握しておくことで良い判定につながることを指導された。図なども使った講義でとても理解しやすく、有意義なものとなった。

報告④
□実技講習  講師 岩木 太郎氏・相原 伸康 氏
■講習内容 及び ミーティング内容
 前日の実技講習の際に指導された続きで、ハーフコートの3対3においてのリード、トレイルの責任範囲の動き方、2人の協力について講習を受けた。特にトレイルの際、エリア1にボールがあるときの位置取りについて、エリア2、3にボールが展開されることを予測してプレイヤーの左からみるのか右からみるのか調整が必要だと学んだ。また、相手レフェリーがレポートに行っている間は、トラブルを未然に防ぐためにコートから目を離さないことも注意を受けた。そのほかに、ディフェンスの手の使い方について影響の有無の見定めは、早目に目を当てプレイの始まりを確認することやシリンダーの概念などプレイの理解をすることで、判定の材料にすることを指導された。
 最後にさらに実践的な4対4を行った。ボールだけでなく、ボールとその周辺に視野をあてることやはっきりしていない状態から接触のあった部分だけをみて笛を鳴らすことがないよう指導された。

報告⑤
□ゲーム  主審 塚本 圭右氏・副審 小笠原 淳 コート主任        氏
■講習内容 及び ミーティング内容
 インターハイ1回戦 桐生市立商業(群馬)対精華女子(福岡)のゲームを担当した。プレゲームカンファレンスで、特にモデルゲームで注意を受けたTOの管理や相手レフェリーとの協力及び視野の分担(特にエリア3、4)について、また、リバウンドでの接触についてトレイル
が注意深く判定することを話し合った。
 反省として、観客が多くなかなか笛が通らない場面があったので、講習で学んだ3Sの必要性を感じた。また、判定したファールについても、内容も明確に示せるよう指導された。エリア5と6の間で起こる接触について、適切な場所でスペースウォッチングしないと正しい判定ができない(トラベリングとホールディングなど)等、勉強になった。

所感
 今回の審判講習会は、自分にとってとても有意義なものとなった。信頼される判定をするために、ルールとマニュアルの正しい理解と適用の重要性を深く再認識させられた。良い判定をするために、どの位置で、どのようにみるか理論を定着させ、それを数多くの実践でいかしたいと思う。また、以前はあまり深く考えたことはなかったが、良い判定をするために相手レフェリーと協力することの必要性を感じた。自分の責任範囲についてもだが、相手レフェリーの位置や視野のとり方についても、今後は注意していきたい。
 目の前の試合を1試合1試合大切に吹くことで、今回学んだことや再確認したことを、今後の機会に十分にいかしていきたいと思う。

以上


【講習会案内】平成25年度 愛媛県バスケットボール協会 高体連所属審判員講習会 実施要項

2013年08月03日 | 研修会案内
審判員の皆様

標記の講習会について、下記の通り実施しますのでお知らせ致します。



平成25年度 愛媛県バスケットボール協会 高体連所属審判員講習会 実施要項


愛媛県バスケットボール協会 審判委員会



1 目的  
 ・2017年に開催される愛媛国体に向けて愛媛県高体連所属審判員の強化。
 ・高体連所属の若手審判員の育成。
 ・一人一人がよりよい判定をするために、四原則を実践する。
 ・平成26年度インターハイ愛媛県派遣研修生の選考の材料とする。


2 期日及び使用大会
 平成25年8月24日(土)、25日(日)
 ウィンターカップ愛媛県予選(大会自体は、8/31[土]にも開催)


3 対象者及び参加者
 愛媛県高体連所属の日本公認審判員


4 場所
 ウィンターカップ県予選 男女各会場


5 内容
 実技講習を行い、試合後に主任を中心としたミーティングを実施する。
 実技講習の内容を評価し、以後の大会の割当に反映させる。


6 その他
 開閉講式については、行いません。


以上