標記の件について、日和佐氏より報告書が届いておりますので掲載いたします。
この度参加しました、審判講習会について報告します。
講習会名 ヤングオフィシャルキャンプ2013
参加者 日和佐 藍 (所属カテゴリー)クラブ連
期日 平成25年 8月 9日(金) から 平成25年 8月11日(日)
会場 埼玉県立総合スポーツセンター、上尾市総合運動公園体育館
講師 吉田 憲生氏 安富 朗氏 東 祐二氏 安西 郷史氏 小澤 勤氏 平野 彰夫氏 田久保 藍子氏 山崎 人志氏 前田 喜庸氏 中嶽 希美子氏 吉田 正治氏 渡邊 整氏 須黒 祥子氏 関口 知之氏 橋本 信雄氏 吉田 利治氏 宇田川 貴生氏 斉藤 太郎氏 田中 悠里氏(順不同)
報告①
実技講習
講師 斉藤 太郎氏(NPOニッポンランナーズ) 田中 悠里氏
テーマ『ランニングフォーム等』
■講習内容
審判において、走り方とはパフォーマンスの一つであり非常に大切な技術である。ランニングとは何かと問われた時「ジャンプ力・キック力・膝を上げる・脚筋力」などがよく挙がる。しかし、この考え方は間違いでありランニングで本当に重要なポイントは「体の真下に体重を載せる・反力を利用・地面を捉える・体幹を使う」ことである。走ることの基本的な原則は、体幹で生み出した力を末端へと伝達し走ることである。今回の実技講習ではこの原則に基づいた「こけし走り」を学んだ。こけし走りとは、「こ→骨盤、け→肩甲骨、し→姿勢」を重要視した走り方だ。
まず、体幹がどの程度あるか確認した後に骨盤や肩甲骨を使用して走るために体幹をほぐすストレッチを行った。実際にストレッチの前後で体を動かしてみると、足の運びが軽くなったように感じた。次に、骨盤・肩甲骨の付け根・体の重心の位置などを意識しながら走るトレーニングを行った。例えば、二人組となりなり、臍の下を相手に支えてもらい前傾姿勢を保つ。支えられている個所に重心が行くよう意識した後、支えを急に外し体を前に崩しながら走り出す。このようにこけしを意識しながら走れるよう実技講習が行われた。
ランニングフォームについてプロジェクタを使用しながら説明して頂いた後、実技の指導を受けるという流れで学ぶことができたため、実践に移しやすかった。ランニングフォームについて学ぶことで、疲労軽減と同時に美しいフォームが形成しやくなると感じた。
報告②
講義 講師 須黒 祥子氏 橋本 信雄氏
テーマ『海外に目を向けて思うこと』
■講習内容
ロンドンオリンピックに国際審判員として派遣された須黒氏とコミッショナーとして派遣された橋本氏からオリンピックでの出来事や心情について雑談形式で講義が行われた。
まず、日本とは全く異なる環境下で自分の最大限の力が出せるようコンディションを整えることの重要性について話がされた。その中で特に大切なのだと感じたことは食事についてだ。食文化が異なる場所で、いつも通りの自分を発揮するためには食事からコントロールする必要があるのだと感じだ。これは、海外に限らず日常の私たちにも当てはまることだと痛感した。
次に、須黒氏から実際に審判をしていた時の心情について話がされた。オリンピックに限らず、須黒氏はプレーヤー目線で、プレーヤーが何を望んでいるか考えながら吹いていると言われていた。それが、国際試合で3秒を吹かなかったり、影響のないファールを吹かなかったりするという行動に表れていると話されていた。
最後に、この講義の中で須黒氏が審判を行うに当たり大切にしていることを話して頂いた。それは、「いかに自分を保ち、特別なことをしないかが大切」ということであった。何事も、日頃から継続して取り組んでいくことが重要であることが理解できた。
報告③
講義 講師 平野 彰夫氏 テーマ『ルールについて』(DVD講義)
■講習内容
この講義では、様々な現象を捉えた国際試合のDVDを皆で鑑賞しながら、どのように判定をすれば良かったのか考えていくことができた。
最初に、ストレートラインで吹いてしまった現象を捉えた映像の鑑賞を行った。DVDで観ているとストレートラインで吹いてしまっていることにすぐ気づくことが出来た。それと同時に、実際自分もこの位置から吹いてしまっているケースがあると再認識する機会となった。
次に、シリンダーの範囲について、いくつかの取り上げられたファールを鑑賞しながら考えていった。スロー映像で確認すると、シリンダーを守っているがファールを吹いていることが分かる現象も多くあった。トルソー(胴体)の触れ合い以外はディフェンスに責任があると考え、現象を取り上げていかなければならないと学んだ。自分に置き換えても、その一瞬の現象でディフェンスファールを判定することが多く、流れから見てディフェンスがどのように守ってきているのか確認する必要があると意識することができた。
報告④
ゲーム 主審 松木 健太(福岡県) 副審 日和佐 藍(愛媛県)
コート主任 須黒 祥子氏
■ミーティング内容
このゲームでは、日頃から指導されている自分を強く見せるということを課題として取り組んだ。
ゲーム序盤に、リードの位置や動き方について指導を受けた。リングの下で現象を受け止めないことを意識しすぎており、自分からストレートラインに立ってしまうことが多いことを指摘された。次にどこでプレーが起きるか、どこが危険であるか常に予測をしながら取り組むよう指導を受けた。また、レポートがしなやかすぎると指摘され、一つ一つの動作を止めるよう指導を受けた。
報告⑤
講義 講師 宇田川 貴生氏 テーマ『審判とは?(自分を変えるために)』
■講習内容
この講義では審判とはどの様なものなのか、宇田川氏の周辺の人物を例に挙げながら説明された。
初めに、審判とは様々な気づきや心配りが重要である。そしてその気づきから行動・決断する意思決定へと繋がると話されていた。行動し決断することは、審判中だけできるものではなく、日常生活の自分がとても重要であることも学ぶことができた。これを、仕事ができない人はなぜできないかという例より説明された。仕事ができない人は「コミュニケーションが不足している・仕事に優先順位がつけられない・成長する意識が低い・相手側の立場になって物事を考えられない」などがあげられていた。確かに、仕事ができない人の項目を見ていると、審判に共通する部分が多くあり、日常生活の重要性が理解できた。
次に、審判上達のためにどのようにすればいいのか話された。先ほどの仕事ができない人の話と重なることが多く、「コミュニケーション能力・決断力・オープンマインド・客観性」が重要と話されていた。この話の中でもオープンマインドについての話で、「日頃から失敗を受け入れることが大切」という言葉が印象に残った。「人間が判定をするのだから、失敗は必ずある、その失敗をどれだけ日頃から受けとめられているかがその時にメンタル面でセルフコントロールできるかにつながる」と話されており、自分に重なる部分が多くあると感じ、大きな学びとなった。
報告⑥
ゲーム 主審 横山 友美(鹿児島県) 副審 日和佐 藍(愛媛県)
コート主任 須黒 祥子氏
■ミーティング内容
このゲームでは、平常心を保ちゲームに入っていくことを一番の課題とし取り組んだ。また、昨日アドバイス頂いたことに一つでも挑戦したいと感じ、ジェスチャーやコールに力強さが出るよう意識した。
リードの動きは昨日と違い良くなったと指導を受けた。レポートについても、まだ見せ方は工夫できるが、意識していることが伝わってきたと指導を受けた。笛の音が小さく、ゲームが止まらなかったことがあり、そこは改善しなければならないと指摘を受けた。また、笛の数が少なく消極的に見える為、今は見えた物を多く取り上げるべきだと指導を受けた。
所感
今回YOCに参加させて頂き、同年代の仲間から多くの刺激を受けたと同時に、自分の審判について見つめ返すことができた。今年度より、公認審判員として活動させて頂いているが、YOC参加以前より自分の審判に自信がなく、悩むことが多くあった。しかし、YOCに参加させて頂くことで、自分の審判とはどの様なものなのか、審判員はどうあるべきなのかなど改めて振り返ることができ、今後の審判活動に対する考えなど切り替える良い機会となった。
まず、この研修で一番強く感じたことが「当たり前のことを当たり前に行う」ことである。講義の中でもあったように、日常生活での行動・決断などの意思決定が重要であると話されていた。このように、日頃から自分の課題について意識していくことでそれが習慣化され「当たり前に行う」ことができるようになるのだと感じた。
次に、実技では自分の課題を多く見つけることができた。カンファレンスでは、やはり日頃から指摘されている部分を多く指導されたように感じた。その中でも、自分の審判姿を自分の目で見ることができたり、課題を乗り越えていくためどのように行動すればよいかなど多くの新しい指導も受けることができたりした。今後、自分を強くみせる工夫を継続的に行う努力をしていきたい。
最後に、このような多くの学びを得られる研修会に参加させていただいたことに感謝し、この経験を活かせれるよう努力していきたいと思う。ありがとうございました。
記
審判講習会 参加報告書
平成25年 8月15日
報告者 日和佐 藍
この度参加しました、審判講習会について報告します。
講習会名 ヤングオフィシャルキャンプ2013
参加者 日和佐 藍 (所属カテゴリー)クラブ連
期日 平成25年 8月 9日(金) から 平成25年 8月11日(日)
会場 埼玉県立総合スポーツセンター、上尾市総合運動公園体育館
講師 吉田 憲生氏 安富 朗氏 東 祐二氏 安西 郷史氏 小澤 勤氏 平野 彰夫氏 田久保 藍子氏 山崎 人志氏 前田 喜庸氏 中嶽 希美子氏 吉田 正治氏 渡邊 整氏 須黒 祥子氏 関口 知之氏 橋本 信雄氏 吉田 利治氏 宇田川 貴生氏 斉藤 太郎氏 田中 悠里氏(順不同)
報告①
実技講習
講師 斉藤 太郎氏(NPOニッポンランナーズ) 田中 悠里氏
テーマ『ランニングフォーム等』
■講習内容
審判において、走り方とはパフォーマンスの一つであり非常に大切な技術である。ランニングとは何かと問われた時「ジャンプ力・キック力・膝を上げる・脚筋力」などがよく挙がる。しかし、この考え方は間違いでありランニングで本当に重要なポイントは「体の真下に体重を載せる・反力を利用・地面を捉える・体幹を使う」ことである。走ることの基本的な原則は、体幹で生み出した力を末端へと伝達し走ることである。今回の実技講習ではこの原則に基づいた「こけし走り」を学んだ。こけし走りとは、「こ→骨盤、け→肩甲骨、し→姿勢」を重要視した走り方だ。
まず、体幹がどの程度あるか確認した後に骨盤や肩甲骨を使用して走るために体幹をほぐすストレッチを行った。実際にストレッチの前後で体を動かしてみると、足の運びが軽くなったように感じた。次に、骨盤・肩甲骨の付け根・体の重心の位置などを意識しながら走るトレーニングを行った。例えば、二人組となりなり、臍の下を相手に支えてもらい前傾姿勢を保つ。支えられている個所に重心が行くよう意識した後、支えを急に外し体を前に崩しながら走り出す。このようにこけしを意識しながら走れるよう実技講習が行われた。
ランニングフォームについてプロジェクタを使用しながら説明して頂いた後、実技の指導を受けるという流れで学ぶことができたため、実践に移しやすかった。ランニングフォームについて学ぶことで、疲労軽減と同時に美しいフォームが形成しやくなると感じた。
報告②
講義 講師 須黒 祥子氏 橋本 信雄氏
テーマ『海外に目を向けて思うこと』
■講習内容
ロンドンオリンピックに国際審判員として派遣された須黒氏とコミッショナーとして派遣された橋本氏からオリンピックでの出来事や心情について雑談形式で講義が行われた。
まず、日本とは全く異なる環境下で自分の最大限の力が出せるようコンディションを整えることの重要性について話がされた。その中で特に大切なのだと感じたことは食事についてだ。食文化が異なる場所で、いつも通りの自分を発揮するためには食事からコントロールする必要があるのだと感じだ。これは、海外に限らず日常の私たちにも当てはまることだと痛感した。
次に、須黒氏から実際に審判をしていた時の心情について話がされた。オリンピックに限らず、須黒氏はプレーヤー目線で、プレーヤーが何を望んでいるか考えながら吹いていると言われていた。それが、国際試合で3秒を吹かなかったり、影響のないファールを吹かなかったりするという行動に表れていると話されていた。
最後に、この講義の中で須黒氏が審判を行うに当たり大切にしていることを話して頂いた。それは、「いかに自分を保ち、特別なことをしないかが大切」ということであった。何事も、日頃から継続して取り組んでいくことが重要であることが理解できた。
報告③
講義 講師 平野 彰夫氏 テーマ『ルールについて』(DVD講義)
■講習内容
この講義では、様々な現象を捉えた国際試合のDVDを皆で鑑賞しながら、どのように判定をすれば良かったのか考えていくことができた。
最初に、ストレートラインで吹いてしまった現象を捉えた映像の鑑賞を行った。DVDで観ているとストレートラインで吹いてしまっていることにすぐ気づくことが出来た。それと同時に、実際自分もこの位置から吹いてしまっているケースがあると再認識する機会となった。
次に、シリンダーの範囲について、いくつかの取り上げられたファールを鑑賞しながら考えていった。スロー映像で確認すると、シリンダーを守っているがファールを吹いていることが分かる現象も多くあった。トルソー(胴体)の触れ合い以外はディフェンスに責任があると考え、現象を取り上げていかなければならないと学んだ。自分に置き換えても、その一瞬の現象でディフェンスファールを判定することが多く、流れから見てディフェンスがどのように守ってきているのか確認する必要があると意識することができた。
報告④
ゲーム 主審 松木 健太(福岡県) 副審 日和佐 藍(愛媛県)
コート主任 須黒 祥子氏
■ミーティング内容
このゲームでは、日頃から指導されている自分を強く見せるということを課題として取り組んだ。
ゲーム序盤に、リードの位置や動き方について指導を受けた。リングの下で現象を受け止めないことを意識しすぎており、自分からストレートラインに立ってしまうことが多いことを指摘された。次にどこでプレーが起きるか、どこが危険であるか常に予測をしながら取り組むよう指導を受けた。また、レポートがしなやかすぎると指摘され、一つ一つの動作を止めるよう指導を受けた。
報告⑤
講義 講師 宇田川 貴生氏 テーマ『審判とは?(自分を変えるために)』
■講習内容
この講義では審判とはどの様なものなのか、宇田川氏の周辺の人物を例に挙げながら説明された。
初めに、審判とは様々な気づきや心配りが重要である。そしてその気づきから行動・決断する意思決定へと繋がると話されていた。行動し決断することは、審判中だけできるものではなく、日常生活の自分がとても重要であることも学ぶことができた。これを、仕事ができない人はなぜできないかという例より説明された。仕事ができない人は「コミュニケーションが不足している・仕事に優先順位がつけられない・成長する意識が低い・相手側の立場になって物事を考えられない」などがあげられていた。確かに、仕事ができない人の項目を見ていると、審判に共通する部分が多くあり、日常生活の重要性が理解できた。
次に、審判上達のためにどのようにすればいいのか話された。先ほどの仕事ができない人の話と重なることが多く、「コミュニケーション能力・決断力・オープンマインド・客観性」が重要と話されていた。この話の中でもオープンマインドについての話で、「日頃から失敗を受け入れることが大切」という言葉が印象に残った。「人間が判定をするのだから、失敗は必ずある、その失敗をどれだけ日頃から受けとめられているかがその時にメンタル面でセルフコントロールできるかにつながる」と話されており、自分に重なる部分が多くあると感じ、大きな学びとなった。
報告⑥
ゲーム 主審 横山 友美(鹿児島県) 副審 日和佐 藍(愛媛県)
コート主任 須黒 祥子氏
■ミーティング内容
このゲームでは、平常心を保ちゲームに入っていくことを一番の課題とし取り組んだ。また、昨日アドバイス頂いたことに一つでも挑戦したいと感じ、ジェスチャーやコールに力強さが出るよう意識した。
リードの動きは昨日と違い良くなったと指導を受けた。レポートについても、まだ見せ方は工夫できるが、意識していることが伝わってきたと指導を受けた。笛の音が小さく、ゲームが止まらなかったことがあり、そこは改善しなければならないと指摘を受けた。また、笛の数が少なく消極的に見える為、今は見えた物を多く取り上げるべきだと指導を受けた。
所感
今回YOCに参加させて頂き、同年代の仲間から多くの刺激を受けたと同時に、自分の審判について見つめ返すことができた。今年度より、公認審判員として活動させて頂いているが、YOC参加以前より自分の審判に自信がなく、悩むことが多くあった。しかし、YOCに参加させて頂くことで、自分の審判とはどの様なものなのか、審判員はどうあるべきなのかなど改めて振り返ることができ、今後の審判活動に対する考えなど切り替える良い機会となった。
まず、この研修で一番強く感じたことが「当たり前のことを当たり前に行う」ことである。講義の中でもあったように、日常生活での行動・決断などの意思決定が重要であると話されていた。このように、日頃から自分の課題について意識していくことでそれが習慣化され「当たり前に行う」ことができるようになるのだと感じた。
次に、実技では自分の課題を多く見つけることができた。カンファレンスでは、やはり日頃から指摘されている部分を多く指導されたように感じた。その中でも、自分の審判姿を自分の目で見ることができたり、課題を乗り越えていくためどのように行動すればよいかなど多くの新しい指導も受けることができたりした。今後、自分を強くみせる工夫を継続的に行う努力をしていきたい。
最後に、このような多くの学びを得られる研修会に参加させていただいたことに感謝し、この経験を活かせれるよう努力していきたいと思う。ありがとうございました。
以上