甘々、重々承知

一昨日のこと。



ジャスミンは、良く晴れた窓外を眺めていた。

ん？　ジャスミ～ン、何か困っていませんかぁ？



こないだから気になっていたのだが、爪が伸びている。



かぎ針のように伸びてしまった爪は、まっすぐ引っ張っても取れないのだ。
助け舟で、カーテンを外してやる。



爪を切るタイミングが難しい。

寝起きを襲いたいのだが、私のベッドの足元で寝ている時は襲いたくない。
この場所は危険、と思われたくないからだ。

とりあえず、爪切りバサミをベッドの脇に隠しておく。

そして今朝。　
ジャスミンがふとんの裾のほうから、ズルズル～と出てきた。
今だ☆！　と前足合計７本の爪切りを成功させた。



ジャスミン、有難う……非協力的ではあったけど。

ところで今日は朝から雨がシトシト、肌寒い１１月のスタートだ。

私はヒートテックとフリースを着込むが、素足族のふたりは気の毒だ。
現にふたりを抱っこをしたら、肉球がヒヤッと冷たい。

よしッ！　思い切って解禁してやろう！　床暖。



スィッチを入れたら、ジャスミンが中途半端なところでじっと動かない。
この１秒前は、お盆に盛られた雪うさぎのように、ちんまり丸まっていた。
きっとお尻がぬくぬくしているのだろう♪

シンシンと冷えていた部屋も、じわ～っと暖かくなってきた。
私も床に腰を下ろして、ＤＶＤを見ることに。



アリスの視線を、モロ感じながら……。
アリスの要求はもうわかっている。



既に私の足の上に置かれているから。
見て見ぬフリをしていたら、強引に持って来られた。



はいはい、と適当にスヌーピーを放る。
喜んでスヌーピーを取りに行ったアリスは、私の気のない様子を知ったのか、



いきなり私のスリッパめがけて攻撃してきた。



私はスリッパを死守☆
あ……、アリス～、ごめんね～。



アリス、いじけてチュパチュパ、八つ当たりチュパチュパ。

ごめんごめん。オカァサンがこれ見終わったら遊ぼうね。
ソファに居るアリスに手を伸ばし、頭をさすってやりながら……ＤＶＤを見続ける……

そう、自分の思い通りにならないことも、勉強させなくてはいけないから。



とはいうものの、ＤＶＤを一時停止し、結局遊ぶことになりました……。


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