電脳馬牧場-Electric Ranch

カタログ人間による本,映画,ジャズ,古本屋巡り,ニュース拾い

十二人の怒れる男(オリオン-ノヴァ・FOX-MGM・1957年)

2005-05-30 22:26:00 | 映画・ドラマ


ある殺人事件の陪審員に選ばれた12人の男たち。
審理は少年の有罪、死刑の方向へと進んでいく。
11人が有罪を主張するなか、一人の男が無罪を主張し始める。

その男8番陪審員(ヘンリー・フォンダ)は、少年を殺人犯とする証拠に異議を唱える。
「疑わしきは罰せず」を地でいく男の主張に納得し、一人、また一人と無罪へ傾いていく。

自分勝手で、偏見と思いこみに満ちた男たちと、真摯かつ慎重に議論をすすめる8番陪審員の対比はちょっとずるいけど、やはりそこが見所。

ラスト間際。9人が無罪に回ったところで、8番陪審員がこんな事をいう。
「真実はわからない。無罪だとする私たちの推理は間違っていて、犯罪者を逃すのかもしれない。全くわからない。しかし、筋の通った疑問がある。これが肝心なところで、疑問がある限り有罪にはできない」

格好良すぎです。ヘンリーおじさん。

もし裁判員になったら、この映画を観てから裁判に臨みましょう。

さて、次はこの映画のパロディと思われる「12人の優しい日本人」をご紹介の予定。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿