今回は、「染付 格子文 小碗(一対)」の紹介です。
これは、平成11年(今から22年前)の1月のこと、それも、まだ正月気分の抜けきらない頃、我が家の近くの骨董市で買ってきたものです。
その時、他にめぼしい古伊万里も見当たりませんでしたので、出店者への正月の挨拶代わりに買ってきたようなものです(~_~;)
見ての通り、特に珍しいとか、古いとか、優れているとかというものではなく、極く普通のもので、しかも、それぞれには太くて長いニューがあったり、口縁には欠けが見られます(><) もっとも、それらの疵はなるべく目立たないようにして写真を撮りましたので、酷さが分からないでしょうけれども、、(笑)。
骨董ブームが去り、古伊万里ブームも去ってしまった現今では、もう、このような物を買う者もいないかもしれませんが、当時は、まだ、私のように、このような物でも買う者がいたので、商品になっていたんですね(笑)。
今では、「伊万里では、このような物も作っていたんだ」という参考資料にはなるでしょうか、、、。
立面
見込み面
底面
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代中期~後期
サ イ ズ : (個体差があります)
口径;7.0cm 高さ;5.4cm 底径;3.9cm
私はずっと前から、晴れの席でない、毎日の食事に、人々はどんな器を使っていたか、興味をもっています。
でも、こういう当り前すぎる事は記録に残り難いです。ニッチで狙い目なのですが、如何せん、知る手だてが乏しいです(^.^)
ころんとしてもちやすそうで
絵柄もシンプルで良いですね。
実家の倉庫をあさりたくなりますね。(笑)
けれど
こんな素敵なモノは出てこないと思いますよ。
ただ、私も、どのような階層の人がどのような場面で使用していたのか分かりません。
庶民が使っていたといっても、長屋の住人達では使えなかったと思うのですが、、、。
これからは、そのような点に注目して研究されていくのかもしれませんね。
つや姫さんが言われますように、ころんとしていて可愛らしいので「コロ茶碗」というとする説もあるようです(^_^)
この図柄は人気があって、長く作り続けられたようです。
平戸の実家の倉庫に眠っているかもしれませんね(^-^*)