今日は、私にとって、定例の、月に1回の「骨董市と古美術品交換会」の日でした。
先ずは、朝、骨董市へと出発です。
今日も、骨董市では何も買わずに終わってしまいましたが、骨董市会場では、2件ほど、ちょっとした出来事がありましたので、それを記したいと思います。
1件は、私が、江戸中期の上手の「古伊万里染付草花文中皿」のように思われる物を眺めていましたら、店主が、「それは20年ほど前に、古伊万里の偽物として作られた物ですから駄目ですよ。ですから売れないんです」と言ったんです。また、「私は間違って買ってしまいましたが、商売人ですから、返品など出来ませんので、いまだに所持していて、こうして古伊万里の偽物の参考品として並べているんです」とも言ったんです。
言われてみて、良く見てみましたら、確かに、実に良く作られてはいますが、江戸中期の上手の古伊万里と見るには「ん?」というものでした。
それで、「教えてくれてありがとうございました」と丁寧にお礼を言い、その場を後にしました(^_^) その店主は、実に良心的な方だったわけですね(^-^*)
もう1件は、その逆のケースでした。
寛文期に作られたと思われる白磁の皿で、外縁部に陽刻が施され、その見込面には梅花文の色絵が施された古九谷様式の中皿がありましたので、「これは古九谷様式の陽刻文の白磁に色絵の後絵を施したものなのかな~。ちょっと気になるな~。いったい幾らくらいするのかな~。参考までに値段を聞いてみようかな~」と、思いました。
そこで、店主に値段を尋ねようと思いましたら、あいにくと、店主は、他のお客の接客中でした。ところが、たまたま、店主は、そのお客に、その中皿の紹介を始めたではないですか。
店主は、「この色絵の古九谷を見てください。色絵古九谷の未使用品ですよ。滅多にないですよ。珍品ですよ。〇〇万円です」と説明したんです。6桁ということですね。
それを盗み聞きした私は、その場を離れました。
白磁に後絵を施した物は未使用品に見えますものね。安い物ならば、勉強のための教材にしようと考えたのですが、教材にするには6桁は高過ぎますものね。この業者は、悪くとれば、後絵ものを本歌として売りつける悪徳業者と言われかねませんものね、、、。
骨董市会場では、そんなことがありましたが、結局は、何も買うことなく、続いて、次なる古美術品交換会会場へと向かいました。
ところが、古美術品交換会でも、古伊万里に関しては、特に買いたいと思うようなものは登場せず、結局は何も買わないで終わりました。
ただ、続いて行われた掛け軸や絵画の競りの部で、1点だけ、掛け軸を競り落としました。古美術品交換会では、このところ暫く何も買っていませんので、たまには何か買ってあげなければな~という、お付き合いでの購入というか、義理買いしたものです。もっとも、掛け軸は、以前は、高かったんですが、今は人気がなくなり、安くなっていますので、義理買いも出来るわけです。
その掛け軸は、荒木寛畝の「梅」の絵で、今の時期にちょうど良いものですから、さっそく、床の間に掛けました。
床の間に掛けたところ
絵の部分だけの写真
落款、印譜部分
箱