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Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

骨董市

2025年01月19日 13時08分46秒 | 骨董市など

 今日は、私にとって、月に一度の、定例の骨董市の日でした。

 でも、今は寒いですね(~_~;) 年を取ると、寒さが身に凍み、寒さをものともせずに早朝から出かけるという気にはなれません(><)

 それで、のそのそと8時半頃の出発です、、、。

 でも、会場は、既に多くの人で賑わっていました。

 しかし、展示されている商品は相変わらずで、私の狙っている古伊万里も相変わらずの貧相ぶりです。

 その中で、1点だけ、「買おうかな~、止めようかな~、どうしようかな~」と迷ったものがありました。

 それは、口径が20cmほどの幕末頃に作られたと思われる伊万里の色絵の「蓋物のようなもの」でした。

 ここで、「蓋物のようなもの」と書きましたのは、それは、一見すると幕末頃によく見られる色絵の蓋物のように見えるのですが、よく見ますとそれとは違うんです。本体が鍔広の鉢になっていて、その鍔広の鉢に、一回り小さく作られたサイズの蓋が付けられていたんです。そうなりますと、「蓋物」というよりは、「蓋付きの鍔広鉢」ですね。

 その器形は、ちょっと珍しいかな~と思ったわけです。コレクターというものは、この「珍しい」というものに弱いんですよね(~_~;)

 それで、「買おうかな~、止めようかな~、どうしようかな~」と迷ったわけです(~_~;)

 しばし悩みましたが、これは、時代的には幕末物で若いですし、器形的には珍しくいので資料的価値は高いかもしれませんが、美術的価値としてはそれほどでもないですので、最終的に、買うのを止めることにしました。

 それに、明日は、月に一度の古美術品交換会の日ですから、乏しい軍資金は、少しでも明日に持ち越しておいたほうがいいかな~と思ったことも、買うのを止める一因となりました。

 ということで、明日に期待ですが、今日出会った物以上の物でなければ手を出さないことにしたいと思います。明日は、今日買えなかった反動で、つまらない物に手を出さないようにしたいと思います。


古美術品交換会

2024年12月20日 18時56分36秒 | 骨董市など

 今日は、私にとって、定例の、月に一度の古美術品交換会の日でした。

 今朝は、8時少し過ぎに出発です。

 10時からの開始なので、それに間に合うように到着しました。

 ところが、実際は、案の定、もう既に始まっていました。といっても、古美術品の競りが始まったのではなく、食料品の販売が行われていたのです。

 最近では、古美術品の競りの前に、食料品の販売が行われるようになったのです。特に、今日は、今年最後の、年末の交換会なものですから、正月用品の販売も兼ねて行われたものですから、盛況でした(笑)。

 これじゃ、古美術品交換会だかなんだか分からなくなりましたね(~_~;) もっとも、この食料品の販売は、競りではなく、各出席者が売りに出したり、買いに回ったりするもので、「にわか朝市」といった様相でした。

 そんなことで、「にわか朝市」のお陰で、本命の交換会の開始は遅れて始まりました。

 そのお陰か、出席者も多かったものですから、競りに掛けられる品物の数も多く、レベルも高かったようです。

 そんな中、わたしの狙っている古伊万里も何点かは出てはきましたが、江戸後期の物が多く、私の好きな江戸中期以前の物は少ししか登場してきませんでした。

 その数少ない中で、1点だけ、満足出来そうな物が登場してきましたので、今年の有終の美を飾るに相応しい物と判断し、頑張って競り落とし、連れ帰ってきました。

 それは、「伊万里 色絵 菊花陽刻 花丸散文 菊花形小皿(江戸時代前期~中期)」です。

 それについては、明日の日中にでも写真を撮り、紹介致します(^_^)


骨董市

2024年12月15日 21時34分07秒 | 骨董市など

 今日は、私にとって、月に一度の、定例の骨董市の日でした。

 流石に、12月も中旬ともなりましたので寒くなりました(><)

 それで、なかなか出発する気になれず、やっと、朝8時半頃になって出発です。

 寒くなったせいもあってか、出店者数は何時もよりも少なく、また、来客数も何時もよりも少なかったようです。

 そして、何よりも、展示されている品物ですが、相変わらずのガラクタのようなものが多く、私の狙っている古伊万里などほとんど見かけません。

 それでも、せっかく寒い中を押して来たことでもありますので、何かないかな~と探していましたら、江戸後期のまぁまぁな小皿(伊万里 染付 捻り文 小皿)に目が留まりました。そこで、「これ幾らですか?」と聞きましたら、「お客さん、これには疵があるんですよ!」との返答です。

 でも、ちょっと見には疵が分からないほどなんですよね。よ~く見ますと、全体に貫入が多く入り、中には何本かニューになっているところが見られるんです。それで、「このニューが疵ですか」と聞きましたら、「そうです」との回答でした。

 私が、「これくらいの疵なら、疵があってもいいですよ。幾らですか」と聞きましたら、「300円です」とのこと、、、。

 この程度の疵物が300円ならば安いと思いましたので、さっそく購入した次第です。

 その疵物の小皿というものは次にようなものです。

 

 

伊万里 染付 捻り文 小皿

 

表面

 

 

 中央から少し上の部分の拡大

摺り疵があります。店主は、この摺り疵も疵に含ませていたのかもしれません?

 

 

左側斜め上方の口縁周辺の拡大

貫入やニューが見られます。

 

 

左側斜め下方の口縁周辺の拡大

貫入やニューが見られます。

 

 

右側斜め上方の口縁周辺の拡大

貫入が見られます。

 

 

右側中央付近部の口縁周辺の拡大

貫入が見られます。

 

 

下方部の口縁周辺の拡大

貫入が見られます。

 

 

側面

 

 

裏面

高台内銘:元

 

 

裏面左側部の拡大

貫入や裏面にまで達しているニュー(写真の中央部)が見られます。

 

 

裏面右側部の拡大

貫入や裏面にまで達しているニュー(写真の中央部)が見られます。

 

 

斜め上方から見た裏面

高台内銘:元

 

生 産 地 : 肥前・有田

製作年代: 江戸時代後期(1800~1840年代)

佐賀県立九州陶磁文化館発行の「柴田コレクションⅣ」の「論考」に依れば、高台内銘の「元」は、1800~1840年代に使用されたとされています。

サ イ ズ : 口径14.0cm 高さ3.8cm 底径7.8cm

 

 

 なお、この小皿は、ちょっと汚れが酷かったものですから、漂白剤の中に3時間ほど漬けておきました。その結果、それほど綺麗にはならず、ニューに入り込んだ汚れまでは消えませんでした。結果的に、この小皿の疵らしい疵は、裏面にまで達した2本のニューだったようです。

 次に、漂白後のこの小皿の写真を次に紹介いたします。

 

伊万里 染付 捻り文 小皿(漂白後)

 

表面

 

 

中央から少し上の部分の拡大

摺り疵があります。店主は、この摺り疵も疵に含ませていたのかもしれません?

 

 

左側斜め上方の口縁周辺の拡大

貫入やニューが見られます。

貫入やニューの汚れが少しは薄まったでしょうか。

 

 

左側斜め下方の口縁周辺の拡大

貫入やニューが見られます。

貫入やニューの汚れが少しは薄まったでしょうか。

 

 

右側斜め上方の口縁周辺の拡大

貫入が見られます。

貫入の汚れが少しは薄まったでしょうか。

 

 

右側中央付近部の口縁周辺の拡大

貫入が見られます。

貫入の汚れが少しは薄まったでしょうか。

 

 

下方部の口縁周辺の拡大

貫入が見られます。

貫入の汚れが少しは薄まったでしょうか。

 

 

側面

 

 

裏面

高台内銘:元

 

 

裏面左側部の拡大

貫入や裏面にまで達しているニュー(写真の中央部)が見られます。

貫入やニューの汚れが少しは薄まったでしょうか。

 

 

裏面右側部の拡大

貫入や裏面にまで達しているニュー(写真の中央部)が見られます。

貫入やニューの汚れが少しは薄まったでしょうか。

 

 

斜め上方から見た裏面

高台内銘:元

貫入の汚れが少しは薄まったでしょうか。

 

 


 次に、上の小皿を新聞紙に包んでもらっている間に、その辺を眺めていましたら、もう1点、江戸後期のまぁまぁな小皿(くらわん手 染付 萩唐草文 輪花形小皿)に目が留まりました。

 どうせなら、安いならば、これもついでに買って帰ろうかなと思い、「これ幾らですか?」と聞いてみましたら、「2,000円です」ということでしたので、ついでに買って連れ帰りました。

 その「くらわんか手」の小皿というものは、次のようなものです。

 

 

くらわん手 染付 萩唐草文 輪花形小皿

 

表面

値段を記したような古いラベルが貼ってありました。

 

 

古いラベル部の拡大

「¥6000」と書かれているように見えます?

 

 以前は、この手のものも「古伊万里」とされていましたが、現在は、研究が進み、波佐見諸窯で作られた「くらわんか手」とされ、「古伊万里」よりは安くなっています。

 これが「古伊万里」とされていた頃に貼られたラベルなのでしょう。その頃は、結構な値段で売られていましたから、多分、この小皿は、以前は「6,000円」で売られていたのだろうと思います。

 今は、古伊万里全般の値段が安くなってしまいましたし、ましてや、この「くらわん手」は更に安くなったわけですけれど、「まっ、2,000円なら、いいか!」と思って買ったわけです。

 

 

側面

 

 

裏面

高台内銘:一重角渦福

 

 

斜め上方から見た裏面

高台内銘:一重角渦福

 

生 産 地 : 肥前・波佐見諸窯

製作年代: 江戸時代後期

サ イ ズ : 口径13.9cm 高さ4.2cm 底径7.5cm

 

 

 なお、この小皿も汚れが酷かったものですから、これも、ついでに、上記の「伊万里 染付 捻り文 小皿」と一緒に、3時間ほど、漂白剤の中に漬けておきました。

 それほど綺麗にはなりませんでしたが、漂白後のこの小皿の写真は次のとおりです。

 

 

くらわん手 染付 萩唐草文 輪花形小皿(漂白後)

 

表面

古いラベルは剥がれました。

 

 

側面

 

 

裏面

高台内銘:一重角渦福

 

 

斜め上方から見た裏面

高台内銘:一重角渦福

 

 

付記 : この「くらわんか手 染付 萩唐草文 輪花形小皿」は、分厚く作られ、手取りもズシリと重く、頑丈そのものに作られていますから、投げ捨てられても割れないような作りなものですので、当然無疵のものとばかりに思い込んでいました。

 そして、それは、漂白後まで、そのように思っていました。ところが、こうしてブログを書いている段階になって初めて、この小皿には疵があることに気付いたのです(><)

 口縁の一部にソゲ疵があり、そこを銀で補修されていたのです。その部分は、テッキリ、呉須が垂れた痕だとばかりに思いこんでいたのです(><)

 疵物だったなら、2,000円は高かったのかな~と反省しております。

 まっ、もっとも、金額的に嘆き悲しむほどのことではないのですが(笑)、ここに至るまで発見出来なかった、自分の視力の低下と注意力の散漫さに嘆き悲しんでいるわけです(><)

 

銀繕いされた、口縁の一部のソゲ疵

 

 

銀繕いされたソゲ疵補修部分の拡大


古美術品交換会

2024年11月20日 18時16分08秒 | 骨董市など

 今日は、私にとって、定例の、月に一度の古美術品交換会の日でした。

 朝、起きてみますと、今朝は、まだ曇り空でした。でも、天気予報によりますと、だんだんと雨になるとのことでしたけれども、古美術品交換会は屋内で行われますので、中止となることはありませんから、安心して出発しました。

 案の定、古美術品交換会会場に着いた頃には小雨となり、それからは、だんだんと雨脚は強くなってきました(~_~;)

 そのためか、また、急に寒くなってきたためか、今日の古美術品交換会の出席者は何時もよりも少なめでした。そして、それに比例して、競りにかけられる品物も何時もよりも少なめに見えました。

 もっとも、競りにかけられる品物の数が何時もよりも少なめだったといっても、もともとこの古美術品交換会に登場してくる品物のレベルは高いとは言えませんので、競りにかけられる品物の数が多少少なくなったところで、レベルとしては五十歩百歩といったところです。まっ、何時もと同じようなもので、私の狙っている古伊万里など江戸後期の物がほとんどでした。

 でも、今日は、1件だけ、ちょっと気になるものが登場してきました。

 物は、伊万里「染付 陽刻詩句文 輪花大皿」でした。それも、一対の2枚で登場してきたのです。

 この、「染付 陽刻詩句文 輪花皿」というのは、「柴コレ」によく登場してくるんですよね。それで、この皿に特に魅力を感じたわけではないのですけれど、ここのところ、暫く、この古美術品交換会では競り落としていないこともあるものですから、そろそろ競り落としてやろうかなと思ったわけです。

 ただ、この皿、2枚ともに大きなニューがあり、そのニューには酷い汚れが入り込み、疵が目立つ大疵物だったのです。それで、美術的な価値は少ないだろうけれども、資料的な価値はあるのではないかと考えたわけです。それに、この皿を何日間か漂白剤に漬けておけば、大きな酷いニューの汚れも薄まり、疵が目立たなくなり、美術的な価値も少しは高まるかもしれないとの皮算用も働いたわけです。

 そんなことで、出来れば競り落としてやろうと思ったわけですが、皆さん、やはり、大疵物であることに二の足を踏んだようで、発句が告げられても、誰も槍を入れる者がいませんでした。そこで、私が発句の値段に少しプラスした額を告げ、その額で落札となりました。

 ということで、今日は、伊万里「染付 陽刻詩句文 輪花大皿 (一対)」をゲットしました。この大皿につきましては、何日間か漂白剤に漬け、綺麗にしてから、改めて紹介したいと思います。疵の汚れがどれだけ薄まるか期待したいところです、、、。

 なお、帰宅後、「柴コレ」で調べましたら、類品が(類品は大皿ではなく中皿ではありますが)、「柴コレ総目録の図3469」、「柴コレⅧの図227」に登載されていました。「柴コレ」によりますと、製作年代は1760~80年代ということのようです。私は、江戸後期かなと思っていたのですけれども、江戸後期ではなく、江戸中期の終り頃~後期の初め頃ということになるようですね。人によっては、江戸中期と区分するかもしれませんね。


骨董市

2024年11月17日 11時15分01秒 | 骨董市など

 今日は、私にとって、定例の、月に一度の骨董市の日でした。

 今朝は、小雨が降ってきましたが、その後は、お天気も回復するとの予報でしたので、いそいそと出かけました(^_^)

 その代わり、ちょっとのんびりとしたスタートで、会場には9時頃に到着しました。天気予報どおり、到着した頃には小雨も止み、曇りとなりました(^-^*)

 しかしね~、骨董市での内容は相変わらずで、私の求めている古伊万里の陳列は少なく、気に入ったような古伊万里は無かったものですから、何も買わずに、9時半頃には会場を後にしました。

 帰る頃には晴れ間も覗くようになり、来訪者も多くなってきました。

 ところで、最近の骨董市事情も、以前とは随分と様変わりしてきたように感じます。古い、本格的な骨董品を扱う店が少なくなり、ちょっと古い、骨董品とは言えないような品物や古着、宝飾品、或いは現代作家物などを扱う店が多くなったように思います。それに伴い、来訪者も女性客が多くなり、また、来訪時間も遅くなってきているように思います。