2015年10月7日(水)晴れ 17℃ 69%RH am7:30
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。
今日の絵本
_ミケランジェロ
__キアーラ・ロッサーニ 文 ビンバ・ランドマン 絵 森田義之 訳
__2014 西村書店
__鶴舞図書館蔵書
「フィレンツェの共和国政府が、わしにダヴィデの像を彫ってほしいと注文してきた。
ダヴィデというのは、敵の巨人ゴリアテを投石器でたおした青年だ。
巨大な大理石の塊のまわりに、わしは足場を組んだ。そして、まるで恋人
をかくまう男のように、通りと作業場のあいだに塀をつくらせた。それか
ら何日ものあいだ、その石をじっとみつめつづけた……。『おまえはどん
な姿をしているんだ? 手には何を持っているんだ?』
ついに、わしは、石のなかにとじこめられている青年の姿をみた。
そこで、彼を自由にしてやるために、無我夢中で彫りはじめたのだ。」
ミケランジェロは目をとじました。
「ひとりの青年の姿があらわれてきた。若くて、美しい青年だ。彼はユダヤ
の民をまもるため、敵のゴリアテにいどもうと決心した。ゴリアテはダヴィデ
の目の前にいる。巨大な塔のように立ちはだかり、ダヴィデを殺して
やろうと待ちかまえている。」
「ダヴィデはゴリアテをにらみつける。まゆ毛の下のくぼみの奥から、鋭い目が、巨人ゴリアテ
の背の高さと彼との距離をはかっている。首の筋肉はぴんと張った弓のようだ。その血管
には血がたぎっている。 ……腕には力がこめられ、手には全神経が集中する。
左手に投石器をにぎり、投げる先をみすえる……ダヴィデの石は、ゴリアテの額の真んなかに
命中するだろう。そして、巨人はたおれる。
そう、わしは、ダヴィデが石を投げようとするその瞬間を、彫りだしたのだ。」
ミケランジェロは、ふたたび目をあけました。
「ゴリアテにたいするダヴィデの戦いは、暴力にたいする知恵と勇気の戦いだ。
どちらが真の巨人かは、言うまでもないことさ。」
ミケランジェロは、さらに思い出をだどります。
「家のように大きな台車が、4日もかけて、フィレンツェのせまい路地をすすん
だ。そこには、赤ん坊のように布にくるまれたダヴィデが乗っていた。わしも
台車に乗り、ダヴィデが揺れて倒れないようにだきかかえたものさ。日がのぼ
るころ、ダヴィデは、ヴェッキオ宮殿の前の台座の上に引きあげられた。この
巨像を最初にみたフィレンツェの人々は、びっくり仰天しながら、像のまわ
りをぐるぐるとまわっていた。わしは、どきどきしながら、みんなが何と言う
のか、耳をかたむけた……。
『どこからみても、この像は完璧だ!』
『こんな美しい彫刻は、みたことがない!』
『ダヴィデこそ、フィレンツェの巨人だ!』
『彼は不屈の人間の目をもっている!』
『それは、自由ほど大切なものはないことを知っている者の目だ!』
わしはうれしくてたまらなかった。日が暮れるころには、わしの彫った青年ダヴィデ
像を知らないフィレンツェ人はいなかった。フィレンツェの人々は、長い
あいだフィレンツェを支配してきたメディチ家という権力者に反抗し、ついに
彼らを追いだしたのだった。その日から、ダヴィデ像は、フィレンツェの町の
シンボルとなった。自由のために戦う者のシンボルだ。」
の絵が好きです。
御器所教会 のホームペ-ジはhttp://www.gokiso-church.or.jp です。ステキなパイプオルガンの音とキレイな画面が出てきます。
Pm18:55~19:25、教会の聖書輪読会に出席
箴言 20章13節~28章
Pm19:30~20:40、祈祷会に出席。
詩編 106編1~48節
東郷教会と今週誕生日を迎える1姉妹を祈りに加えて

御来訪ありがとうございます。
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。
今日の絵本
_ミケランジェロ
__キアーラ・ロッサーニ 文 ビンバ・ランドマン 絵 森田義之 訳
__2014 西村書店
__鶴舞図書館蔵書
「フィレンツェの共和国政府が、わしにダヴィデの像を彫ってほしいと注文してきた。
ダヴィデというのは、敵の巨人ゴリアテを投石器でたおした青年だ。
巨大な大理石の塊のまわりに、わしは足場を組んだ。そして、まるで恋人
をかくまう男のように、通りと作業場のあいだに塀をつくらせた。それか
ら何日ものあいだ、その石をじっとみつめつづけた……。『おまえはどん
な姿をしているんだ? 手には何を持っているんだ?』
ついに、わしは、石のなかにとじこめられている青年の姿をみた。
そこで、彼を自由にしてやるために、無我夢中で彫りはじめたのだ。」
ミケランジェロは目をとじました。
「ひとりの青年の姿があらわれてきた。若くて、美しい青年だ。彼はユダヤ
の民をまもるため、敵のゴリアテにいどもうと決心した。ゴリアテはダヴィデ
の目の前にいる。巨大な塔のように立ちはだかり、ダヴィデを殺して
やろうと待ちかまえている。」
「ダヴィデはゴリアテをにらみつける。まゆ毛の下のくぼみの奥から、鋭い目が、巨人ゴリアテ
の背の高さと彼との距離をはかっている。首の筋肉はぴんと張った弓のようだ。その血管
には血がたぎっている。 ……腕には力がこめられ、手には全神経が集中する。
左手に投石器をにぎり、投げる先をみすえる……ダヴィデの石は、ゴリアテの額の真んなかに
命中するだろう。そして、巨人はたおれる。
そう、わしは、ダヴィデが石を投げようとするその瞬間を、彫りだしたのだ。」
ミケランジェロは、ふたたび目をあけました。
「ゴリアテにたいするダヴィデの戦いは、暴力にたいする知恵と勇気の戦いだ。
どちらが真の巨人かは、言うまでもないことさ。」
ミケランジェロは、さらに思い出をだどります。
「家のように大きな台車が、4日もかけて、フィレンツェのせまい路地をすすん
だ。そこには、赤ん坊のように布にくるまれたダヴィデが乗っていた。わしも
台車に乗り、ダヴィデが揺れて倒れないようにだきかかえたものさ。日がのぼ
るころ、ダヴィデは、ヴェッキオ宮殿の前の台座の上に引きあげられた。この
巨像を最初にみたフィレンツェの人々は、びっくり仰天しながら、像のまわ
りをぐるぐるとまわっていた。わしは、どきどきしながら、みんなが何と言う
のか、耳をかたむけた……。
『どこからみても、この像は完璧だ!』
『こんな美しい彫刻は、みたことがない!』
『ダヴィデこそ、フィレンツェの巨人だ!』
『彼は不屈の人間の目をもっている!』
『それは、自由ほど大切なものはないことを知っている者の目だ!』
わしはうれしくてたまらなかった。日が暮れるころには、わしの彫った青年ダヴィデ
像を知らないフィレンツェ人はいなかった。フィレンツェの人々は、長い
あいだフィレンツェを支配してきたメディチ家という権力者に反抗し、ついに
彼らを追いだしたのだった。その日から、ダヴィデ像は、フィレンツェの町の
シンボルとなった。自由のために戦う者のシンボルだ。」
の絵が好きです。
御器所教会 のホームペ-ジはhttp://www.gokiso-church.or.jp です。ステキなパイプオルガンの音とキレイな画面が出てきます。
Pm18:55~19:25、教会の聖書輪読会に出席
箴言 20章13節~28章
Pm19:30~20:40、祈祷会に出席。
詩編 106編1~48節
東郷教会と今週誕生日を迎える1姉妹を祈りに加えて




御来訪ありがとうございます。