goo blog サービス終了のお知らせ 

童話と絵本の会

楽しい童話や絵本を集めています。気にいった童話や絵本があればお知らせください。

童話と絵本の会 2015.10.07 ミケランジェロ

2015-10-09 12:21:41 | マ行の絵本
2015年10月7日(水)晴れ 17℃ 69%RH am7:30
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_ミケランジェロ 
__キアーラ・ロッサーニ 文 ビンバ・ランドマン 絵 森田義之 訳 
__2014 西村書店 
__鶴舞図書館蔵書

「フィレンツェの共和国政府が、わしにダヴィデの像を彫ってほしいと注文してきた。
ダヴィデというのは、敵の巨人ゴリアテを投石器でたおした青年だ。
巨大な大理石の塊のまわりに、わしは足場を組んだ。そして、まるで恋人
をかくまう男のように、通りと作業場のあいだに塀をつくらせた。それか
ら何日ものあいだ、その石をじっとみつめつづけた……。『おまえはどん
な姿をしているんだ? 手には何を持っているんだ?』
ついに、わしは、石のなかにとじこめられている青年の姿をみた。
そこで、彼を自由にしてやるために、無我夢中で彫りはじめたのだ。」
ミケランジェロは目をとじました。
「ひとりの青年の姿があらわれてきた。若くて、美しい青年だ。彼はユダヤ
の民をまもるため、敵のゴリアテにいどもうと決心した。ゴリアテはダヴィデ
の目の前にいる。巨大な塔のように立ちはだかり、ダヴィデを殺して
やろうと待ちかまえている。」
「ダヴィデはゴリアテをにらみつける。まゆ毛の下のくぼみの奥から、鋭い目が、巨人ゴリアテ
の背の高さと彼との距離をはかっている。首の筋肉はぴんと張った弓のようだ。その血管
には血がたぎっている。 ……腕には力がこめられ、手には全神経が集中する。
左手に投石器をにぎり、投げる先をみすえる……ダヴィデの石は、ゴリアテの額の真んなかに
命中するだろう。そして、巨人はたおれる。
そう、わしは、ダヴィデが石を投げようとするその瞬間を、彫りだしたのだ。」

ミケランジェロは、ふたたび目をあけました。
「ゴリアテにたいするダヴィデの戦いは、暴力にたいする知恵と勇気の戦いだ。
どちらが真の巨人かは、言うまでもないことさ。」
ミケランジェロは、さらに思い出をだどります。
「家のように大きな台車が、4日もかけて、フィレンツェのせまい路地をすすん
だ。そこには、赤ん坊のように布にくるまれたダヴィデが乗っていた。わしも
台車に乗り、ダヴィデが揺れて倒れないようにだきかかえたものさ。日がのぼ
るころ、ダヴィデは、ヴェッキオ宮殿の前の台座の上に引きあげられた。この
巨像を最初にみたフィレンツェの人々は、びっくり仰天しながら、像のまわ
りをぐるぐるとまわっていた。わしは、どきどきしながら、みんなが何と言う
のか、耳をかたむけた……。
『どこからみても、この像は完璧だ!』
『こんな美しい彫刻は、みたことがない!』
『ダヴィデこそ、フィレンツェの巨人だ!』
『彼は不屈の人間の目をもっている!』
『それは、自由ほど大切なものはないことを知っている者の目だ!』
わしはうれしくてたまらなかった。日が暮れるころには、わしの彫った青年ダヴィデ
像を知らないフィレンツェ人はいなかった。フィレンツェの人々は、長い
あいだフィレンツェを支配してきたメディチ家という権力者に反抗し、ついに
彼らを追いだしたのだった。その日から、ダヴィデ像は、フィレンツェの町の
シンボルとなった。自由のために戦う者のシンボルだ。」
の絵が好きです。

御器所教会 のホームペ-ジはhttp://www.gokiso-church.or.jp です。ステキなパイプオルガンの音とキレイな画面が出てきます。

Pm18:55~19:25、教会の聖書輪読会に出席    
     箴言 20章13節~28章
Pm19:30~20:40、祈祷会に出席。
      詩編 106編1~48節
東郷教会と今週誕生日を迎える1姉妹を祈りに加えて

   
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2015.10.04 町にながれるガブリエラのうた

2015-10-08 09:41:55 | マ行の絵本
2015年10月4日(日)晴れ 20℃ 59%RH am8:10
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_町にながれるカブリエラのうた
__キャンデス・フレミング 作 ジゼル・ポター 絵 こだまともこ 訳
__2015 さ・え・ら書房
__鶴舞図書館蔵書

ここは ヴェネチア! 有名なサンマルコ広場や、大運河や、サンマルコ大聖堂がある、
イタリアの町です。
でも、ガブリエラにきいたら、きっとこういうでしょうね。
「それだけじゃないわ。ヴェネチアは、音楽でいっぱいの町なのよ」
ほら、市場におつかいにいったガブリエラが 帰ってきます。

朝のヴェネチアは 音楽でいっぱい。運河ぞいの お店から、うたうように
お客をよぶ声が 聞こえてきます。
「魚だよお! とれとれ、ぴちぴちの魚だよお!」
「あつあつのパイ! ほっぺたが落ちるよお!」
「あまーい、あまーいクリーム。ひとくち たべてごらーん!」
運河の岸につないであるゴンドラも、おたがいに ぶつかりっこしながら うたいます。
ゴト、ゴト、ゴットン。ドーン、ドン。
路地のあちこちからも、朝の 音楽が……。
かわいた洗濯ものが パタパタ はためく音。
ハトが バッサバッサ はばたく音。
お店の おじさんは、おつりを チャラチャラ。
教会の かねは、ガラーンガラーン。

そのとき、遠くから すきとおった うつくしい声が 聞こえてきました。
お母さんが、ガブリエラを よんでいるのです。
「ガブリエラ! アモーレ・ミオ(わたしの かわいい子)!はやく かえっておいで!」
お母さんの声と 町の音が まじりあって、
ガブリエラの 胸の中で ひとつの うたに なりました。
生まれたばかりのうたを 口ずさみながら、ガブリエラは スキップしていきます。

うちの ちかくで、ガブリエラは パン屋さんに よりました。
「カンノーリを ひとつ くださいな、パリアーニさん」
パリアーニさんは くるっと巻いた皮に チーズをつめた カンノーリを
ふくろにいれてくれます。
ガブリエラは、そのあいだも ずっと うたっていました。
「それは なんという うただね、ガブリエラ」
「ただの ちっちゃな うたよ」
バリアーニさんも うたにあわせて 口笛をふきます。
「なんて すばらしい うただ! 心が かるくなって、足が しぜんに おどりだすよ!」

そよ風にのって、ガブリエラのうたが ながれていきます。
そのうたは、運河をゆきかう ゴンドラ乗りたちの 耳にもとどき、
みんな アコーディオンをかかえて うたいだしました。
アコーディオンが かなでる ガブリエラのうたは あちこちの路地を のぼっていきました。
おばさんたちが 耳を かたむけ、口笛を ふきはじめます。
学校へいく 子どもたちが 声をそろえて うたいます。
こうして、ガブリエラのうたは ヴェネチアじゅうに ながれては、こだましていきました。

けれども、たったひとり ガブリエラのうたを 聞いていないひとがいました。
作曲家の ジュゼッペ・デル・ピエトロさんです。
ジュゼッペさんは ピアノのまえで 頭を かかえていました。
なんと 何週間か たったら、ジュゼッペさんは サンマルコ広場で
新しい曲を 発表することになっていました。
ところが なんということでしょう。たったひとつのメロディも おもいうかばないのです。
こんなことは 作曲家になって はじめてのことでした。
ああ、どうしたらいいだろう? こまりはてた ジュゼッペさんは いすから たちあがって、
窓を あけました。すると……

聞いたこともないような うつくしいメロディが ジュゼッペさんを むかえてくれたでは
ありませんか。窓の下を見ると、ドアのまえに お母さんと 女の子が 立っています。
「ガブリエラ、もういちど、うたってくれる? ずっと おぼえておきたいの」
お母さんに いわれて、女の子が うたいだしました。
お母さんは 目をつぶって、うっとりと からだを ゆすっています。

いすにすわると、ジュゼッペさんも 目をつぶって ガブリエラのうたを 聞きました。
かわいた洗濯ものが、パタパタ はためく音。ハトが バッサバッサ はばたく音。
お店の おじさんが、おつりを チャラチャラいわせ、教会の かねが ガラーンガラーンと
ひびいてきます。そして、遠くから 聞こえてくる、すきとおった うつくしい声も。
「アモーレ・ミオ! アモーレ・ミオ!」
「これだ、わたしの さがしていた音楽は!」ジュゼッペさんは、すぐさま ピアノの前に すわり、
譜面に いま聞いたうたを うつしとりました。それから、ピアノで 弾いてみました。
「ベリッシマ(すばらしい)! でもこれだけで終わりじゃないぞ。もっと 手をくわえなければ」
ジュゼッペさんは 夜も 昼も 仕事を つづけました。第一楽章、スルツォ、最終楽章……
そう、ジュゼッペさんは ガブリエラのうたを 交響曲に つくりあげていったのです。
の絵が好きです。

御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。

Am10:15~11:30、礼拝に出席。
ローマの信徒への手紙 14章13~23節 
「義と平和と喜び」 
礼拝後、委員会に出席しました。

   
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2015.07.15

2015-07-17 22:25:00 | マ行の絵本


2015年7月15日(水)晴れ 29℃ 65%RH am8:35
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_まほうのとり
__イギリスの昔話 文 大石真 絵 松島和貴子 佐藤博之 富永秀夫
__1966(21版) 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書  

むかし、あるところに、三人のきょうだいがいました。上のふたりのにんさんは、いじわるで、
いちばん下のペーターを、いじめてばかりいました。
とうとう、がまんできなくなって、ペーターは家をとびだしてしまいました。
歩きつかれて、ペーターが石にこしをおろしてやすんでいると、「おまえさん、どこへいくのかね。」
小人のおばあさんがやってきて、たずねました。
「にいさんたちに、いじめられない、しあわせの国に行きたいのです。」
ペーターが答えると、「では、わたしが、いいことをおしえてあげよう。よく、お聞き。」
小人のおばあさんがいいました。

「おひさまの しずむほうへ、どこまでも あるいて おいで。
なしのきの したに、まっしろな とりが つながれて いるよ。
その とりを つれて おいき。
そして、とりが ないたら くっつけ、と いってごらん。」
おばあさんの いうとおり、きれいな とりが いました。
ペーターは なわを ほどき、とりを だいて あるきだしました。

しばらく いくと、おひゃくしょうに あいました。
「その とりの はねを、一ぽん おくれ。」
おひゃくしょうが とりに さわると、とりが なきました。
「くっつけ。」ペーターが いうと、おひゃくしょうの てが、
とりに くっつきました。

この おひめさまは、うまれてから いちども、わらった ことが ありません。
「だれか、ひめを わらわせて くれないか。」
おうさまは、こまって いました。
ところが、おひめさまは、ペーターたちの
おかしな ぎょうれつを みると、
もう、がまんが できなく なりました。
おもわず、「くすん」と、わらいだして しまいました。
「おひめさまが、おわらいに なったぞ。」
けらいの ひとたちは、おおよろこび。
いそいで おうさまに しらせました。
の絵が好きです。

御器所教会 のホームペ-ジはhttp://www.gokiso-church.or.jp です。ステキなパイプオルガンの音とキレイな画面が出てきます。

Am9:20、テレビ塔の北駐車場に集まり、高校3年のクラスの同窓会で蓼科の1泊旅行にマイクロバスで出発しました。

   
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2015.06.08

2015-06-13 22:57:10 | マ行の絵本
2015年6月8日(月)曇りのち雨22℃ 60%RH am8:50
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本がれば教えてください。

今日の絵本
_もぐらとずぼん 
__エドアルド・ペチシカ 文 ズデネック・ミレル 絵 うちだりさこ 訳 
__1967 福音館書店 
__御器所教会蔵書

もっこりもりあがった、ちいさな つちのやまがありました。
そのやまが、きゅうに くずれたかとおもうと、
「やあ、こんにちは」と、もぐらがでてきました。
「ぼく、つちのなかで、たからものを みつけたんだ。なわと
あんぜんぴんと くぎと まり、それに かがみも。すごいだろ」
もぐらは、とくいそうに あたりをみまわした。すると、あおい
ずぼんが めにつきました。なんでもはいってしまいそうな
おおきなおおきな ぽけっとのついた ずぼんです。
もぐらは、そのずぼんが ほしくてたまらなくなりました。

ありたちは、なにをつくっているのでしょう?
はらっぱに ちいさなはたおりを つくったのです。
ありたちは せっせとはたをおりました。
ばいおりんが、てぃりりり。
こんとらばすが、ぶんぶんぶん。
むしたちが、きのうから
くさのなかから おうえんしました。
きれは、どんどんおおきくなっていきます。
なんて すてきなきれだろう!
このきれで、ずぼんができるんだ。
おおきなぽけっとのついた ずぼんが。
の絵が好きです。

御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください

   
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2015.05.18

2015-05-18 23:47:41 | マ行の絵本


2015年5月18日(月)曇りのち夜雨 25℃ 65%RH am11:55
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_わたしの足は車いす 
__フランツ=ヨーゼフ・ファイニク 作 フェレーナ・バルハウス 絵 ささきたづこ 訳 
__2004 株式会社あかね書房 
__鶴舞図書館蔵書

おかあさんは、きょうは、そうじやせんたくや
かたづけでいそがしそう。
アンナは車いすにのったまま、冷蔵庫からバターや
ミルクをだして、お手伝いします。
それから、おかあさんにお茶もついであげました。
朝ごはんのあとで、おかあさんがアンナにいいました。
「ね、アンア。あとで、ひとりで、おつかいにいって
くれるかしら?」
「なにを買ってくるの?」
アンナは心配そうにたずねました。
「スーパーで、りんごとミルクを買ってきてもらいたい
のよ。」
「じゃあ、あとで、いってみる。」
「ほんとうに?」
「だいじょうぶ。やってみるわ。」
アンアははりきって、いいました。

アンナの気もちは、だれにもわかってもらえそうにありません。
涙がでてきたので、アンナはこっそりすみっこで涙をふきました。
すると、とつぜん近くから声が聞こえました。
「なかないで。ぼくだよ。ジャッキーっていうんだ。」
見ると、さっき助けてくれたふとった男の子でした。
「みんなが、わたしを、なんにもできない子だと思っているの。」
アンナがいいました。
「車いすにのっているからだよ。」
「だって、生まれたときから、足がマヒしているんだもん。」
「マヒって、なんだい?」
「動かないし、なんにも感じないことよ。車いすはわたしの足なの。
でも、ほかの子とおんなじよ。」
「ちがうよ。ちょっと、ちがっている。」
「ちがってないわ。」
アンナはいいかえしました。
「やっぱり、ちがってるよ。ぼくも、ちょっとふとっているから、
ふつうとはちがっているんだ。だけど、ちがっていてもいいのさ。ちがってるのって、
ほんとうは、とくべつなことなんだから。」
 ジャッキーはキャンデーを買って、アンナにくれました。
 それから、アンナの手をひいて、外へつれていきました。
の絵が好きです。

御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください

   
御来訪ありがとうございます。