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童話と絵本の会

楽しい童話や絵本を集めています。気にいった童話や絵本があればお知らせください。

童話と絵本の会 2016.05.13 おおかみと 三にんのむすめ

2016-05-14 00:42:27 | ア行の絵本
2016年5月13日(金)晴れ 19℃ 70%RH am7:55
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_おおかみと 三にんのむすめ 
__イタリアのむかし話 文 岩崎純孝 絵 池田仙三郎 多田ヒロシ 小坂茂 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

ある とき、おかあさんが びょうきだ
と いう しらせが きました。
そこで、いちばん うえの ねえさんが、
みまいに いく ことに しました。

ふかい もりの なかに さしかかった ときです。
とつぜん、おおかみが どびだして きました。
「もしもし、むすめさん。どこへ いくんだね。」
おおかみは、ねこなでこえで いいました。
「おかあさんの おみまいに いくのです。」
「その かごの なかに、
なかに、なにが はいって いるんだね。」
「ぶどうしゅと おかしよ。」
「じゃあ、それを およこし。」
「いいえ、これは あげられません。
おかあさんへの おみまいです。」
むすめは、かごを しっかりと かかえて いいました。

おおかみは、きばを むいて おどしました。
「くれなきゃ、おまえを くうんだぜ。」
むすめは こわくなって、かごを ほうりだすと
いもうとたちの ところへ、にげて かえりました。
ねえさんの はなしを きくと、
こんどは 二ばんめの むすめが、
おみまいの ぶどうしゅと おかしを
かごに いれて でかけて いきました。

ふかい もりの なかの みちに、さしかかりました。
すると、また、さっきの おおかみが あらわれました。
「もしもし むすめさん。どこへ いくんだね。」
「おかあさんの びょうきの おみまいに。」
「その かごの なかの ものを、こっちへ およこし。
くれなきゃ、わたしに くわれるんだよ。」
二ばんめの むすめも こわく なって、
にげて かえりました。

すえの むすめは、
その はなしを きくと、
「こんどは わたしが いくわ。
いい かんがえが あるの。」
と いって だいどころに いくと、
おみまいの おかしに、なにかを つめこみました。
「じゃあ、いって おいで。おおかみに
であわないように、きをつけてね。」
「おかあさんに よろしくね。」
「はい。いって まいります。」
すえのむすめは かごを かかえると、
げんき よく でかけて いきました。

うすぐらい もりに、さしかかりました。
すると、またも おおかみが でて きました。
「もしもし、むすめさん。どこへ いくんだね。」
「おかあさんの びょうきの おみまいに。」
「その かごの なかの ものは、なんだね。」
「ぶどうしゅと おかしよ。」
「じゃあ、それを およこし。」
「いいえ、あげる わけには いきません。
おかあさんへの おみまいの しなですから。」
すえのむすめは きっぱりと いいました。

「よこさないと、おまえは、おれに くわれて
しまうんだぞ。」
「しかたがないわ。では これを おたべ。」
むすめは、おかしを ひとつ なげました。
おおかみは、がつがつと
おかしを たべましたが、とつぜん、
「きゃーん」
と さけんで、とびあがりました。
おかしの なかには、くぎが たくさん
いれて あったのです。

「ようし、おぼえて いろ。」
と さけんで、おおかみは にげて いきました。
そして、ちかみちを さきまわりして、
おかあさんのうちに しのびこみ、おかあさんを
ひとのみにして しまいました。
しばらく して、
すえのむすめは、おかあさんの
いえに つきました。
「おかあさん。」
むすめは、ベッドの そばへ いきました。
すると、おかあさんに ばけて、ベッドに
ねて いた おおかみは、ぱっと とびおきて、
むすめを ひとのみに して しまいました。

ところが、あわてて にげて いく おおかみを
おひゃくしょうたちが
みつけて、 たたきころして しまいました。
おかあさんと すえのむすめは、おおかみの
おなかの なかから ぶじに たすけだされ、
まもなく おかあさんも げんきに なりました。

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御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2016.05.09 チッコ・ペトリロ

2016-05-09 22:36:10 | タ行の絵本
2016年5月 9日(月)雨 19℃ 67%RH am7:40
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本がれば教えてください。

今日の絵本
_チッコ・ペトリロ 
__イタリアのむかし話 文 岩崎純孝 絵 池田仙三郎 多田ヒロシ 小坂茂 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

ある ところで、むすめの けっこんしきが ありました。
パーティーが はじまる とき、
おとうさんが はなよめに いいました。
「むすめや。さかぐらに いって、
ぶどうしゅを もって きて おくれ。」

はなよめは、さかぐらに おりて、びんに ぶどうしゅを
いれながら、かんがえごとを はじめました。
「わたしは はなよめに なったんだわ。
やがて、むすこが うまれる。
むすこの なまえは、そうだ、
チッコ・ペトリロに しよう。」
「わたしは、チッコを かわいがって そだてるわ。
でも、もし、チッコが しんだら どうしよう。
ああ、かわいそうな ぼうや。しんだりして。」
はなよめは、わっと なきだしました。
ぶどうしゅは、びんから あふれて、ゆかに ながれました。

はなよめが なかなか かえって こないので、
おかあさんが、さかぐらへ
みに いきました。 すると、
むすめが ないて います。
「まあ、どうしたんだえ。」
「ああ、おかあさん。わたしに やがて、
むすこが うまれるわね。むすこの なまえは、
チッコ・ぺトリロに しようと おもうの。
だけど おかあさん。もし、その チッコが
しんだらと おもうと、かなしくて かなしくて。」
「ああ、かわいそうな わたしの まご。」
おかあさんも、わっと なきだしました。

おきゃくさんたちは、
いつまで まっても
ぶどうしゅが こないので、
いらいらして きました。
「ふたりとも、いったい
なにを して いるんだろう。」
と いって、こんどは、おとうさんが
さかぐらに おりて いきました。すると、
おくさんと むすめが、だきあって ないて います。
「おとうさん、きいて ください。」
と、おくさんは、わけを はなしました。
すると おとうさんも、
「うん。もっともだ。もっともだ。
かわいそうな チッコ・ペトリロ。」
と、なきだして しまいました。

三にんが、なかなか もどって こないので、
「きっと、なにか おきたんです。」
と、はなむこが、さかぐらに みに いきました
すると 三にんは、 あしまで ぶどしゅに
つかって、ないて います。
「あなた。」と、はなよめが いいました。
「わたしたち、けっこんしたんですから、
むすこが できるわね。その むすこに、
チッコ・ペトリロと つけるの。
でも、せっかく そだった チッコが
もしも、しんだらと おもうと、
かなしくて。かなしくて。」
はなむこは あきれました。

「なんて、そろいも そろって ばかものなんだ。
こんな ばかものぞろいとは おもわなかった。
ばかばかしい。とても いっしょには くらせない。
ぼくは たびに でるよ。
そして、もし よのなかに、
おまえ いじょうの ばかものが いたら、
もどって きて、いっしょに くらそう。」
はなむこは、はなよめに むかって
さんざん わるぐちを いうと、
ふりかえりも せずに たびに でて いきました。

はなむこは、かわの たもとに やって きました。
みると、ふねに つんだ はしばみの みを、
くまでで すくって いる ひとが います。
「なぜ、シャベルを つかわないんです。」
「シャベル。なるほどね。」
と、その ひとは、かんしんしました。
(ばかが、ひとり いたぞ。)と おもって、
はなむこが しばらく いくと、
かわの みずを さじで すくって、
うしに のませて いる ひとに であいました。
「うしの はなづらを、みずに
つけて やれば いいのに。」
「なるほど。きがつかなかった。」
(これで、ばかが ふたり いたぞ。)

しばらく いくと、きの てっぺんに、ズボンを もって
たって いる、おんなの ひとに あいました。
「あたしの おっとは しんだだが、
てんごくへ いったちゅう こってす。
そこで あたしゃ、もどって きたら、
この ズボンを はかすべえと おもって、
さっきから まって いるだよ。」
(これで、ばかが 三にん いたぞ。)
よのなかには、はなよめよりも ばかな ものが、
三にんも いる ことが わかったので、 はなむこは
はなよめの ところに、かえって いきました。

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童話と絵本の会 2016.05.06 すいしょうの おんどり

2016-05-06 21:20:21 | サ行の絵本
2016年5月 6日(金)曇りのち雨 17.5℃ 59%RH am8:45
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_すいしょうのおんどり
__イタリアのむかし話 文 岩崎純孝 絵 池田仙三郎 多田ヒロシ 小坂茂 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

ある ひ、すいしょうのように まっしろな おんどりが、
てがみを ひろいました。
「すいしょうの おんどりさん、ひよこの けっこんしきに
まいりましょう。」と、かいて あります。

おんどりが うれしそうに あるいて いくと、
すいしょうのように まっしろな めんどりが、
やって きました。
「おんどりさん、どこへ いらっしゃるの。」
「ひよこの けっこんしきに いくんだよ。」
「わたしも いっては いけませんか。」
おんどりが、てがみを みると、
すいしょうの おんどりさん。
すいしょうの めんどりさん……。」
と、かいて ありました。そこで、二わの とりは、
なかよく でかけました。
すると、むこうから、がちょうが、きどって
しゃなり しゃなりと やって きます。

「おんどりさん、めんどりさん。
おそろいで、どちらへ。」
「ひよこの けっこんしきにね。」
「わたしも、いっては いけませんの。」
「この てがみに、なまえが あればね。
……はくしゃくふじんの がちょうさん。
なるほど。あなたの なまえも ありますよ。」こうして、
三ばのとりたちが たびを つづけて いくと、
くろい はねを した、あまさんのような
あひるに あいました。

「わたしも、ひよこの けっこんしきに
ごいっしょ できませんか。」
と、あひるが ききました。
おんどりが てがみを よむと、
「あまでらの あひるさん。」
と、なまえが のって います。
こうして 四わの とりたちは、
なかよく あるいて いきました。
すると むこうから、
はねの きれいな、ことりの
かわらひわが とんで きました。
「あひるさんに がちょうさんに、
めんどりさんに おんどりさん。
みなさん どこへ いらっしゃるの。」
「ひよこの けっこんしきに。」
「あら、わたしも いきたいわ。」

てがみには、こう かいて ありました。
「すいしょうの おんどりさん、
すいしょうの めんどりさん、
はくしゃくふじんの がちょうさん、
あまでらの あひるさん、
ことりの かわらひわさん、
ひよこの けっこんしきに
まいりましょう。」
こうして、五わの とりたちは、
たのしそうに あるいて いきました。
すると、むこうから、
めを ぎらぎら ひからせた
おおかみが やって きました。
「おい おまえたち。
どこへ いくんだい。」

「ひよこの けっこんしきに、
まねかれて います。
でも、おおかみさん。ざんねんながら、
あなたは まねかれて おりません。」
「だけど、わしは いきたいよ。」
とりたちは、おおかみが こわいので、
いっしょに いく ことに しました。
しばらく いくと、おおかみは
「わしは、はらが へった。」
と、いいだしました。そして、
おんどりも、めんどりも、がちょうも、あひるも、
つぎつぎに のみこんで しまいました。

のこったのは、こまどりの かわひらだけです。
また、しばらく いくと、おおかみが いいました。
「かわひらさん。わしは、はらが  へって きたよ。」
けれど かわひらは、えだから えだに、
すばしこく にげまわりました。
おおかみは、へとへとに つかれて しまいました。
そこへ、むこうから、あたまに かごを のせた
おんなの ひとが やって きます。
きの えだで、かわひらが いいました。
「もう すぐ、いいものを ごちそうしますよ。」

おんなの ひとは、かわひらを みると、
つかまえようと して おいかけました。
その すきに、おおかみは、かごの なかの
ごちそうを たべて しまいました。それに きがついた おんなのひとは、
「たすけてー。」
と、さけびました、

その こえを きいて、とんで きた
おひゃくしょうさんたちが、おおかみを
たたきころして くれました。
とりたちは、おおかみの おなかから
たすけだされ、ぶじに、ひよこの
けっこんしきに、
いきましたとさ。

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童話と絵本の会 2016.05.03 ぎんの はな

2016-05-03 17:18:17 | カ行の絵本
2016年5月 3日(火)曇り 17.5℃ 72%RH am7:35
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_ぎんの はな 
__イタリアのむかし話 文 岩崎純孝 絵 池田仙三郎 多田ヒロシ 小坂茂 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

むかし ある まちに、おかみさんと 三にんの むすめが おりました。
ある ひの こと、ぎんの はな(鼻)を した しんしが やって きて、いいました。
「むすめさんを ひとり、わたしの うちに
ほうこうに だしませんか。」

おかあさんは、その ひとが ぎんの はなを して いるのが、きにいりません。
「きっと、あくまだよ。」と いいました。
でも、いちばん うえの むすめは、ぎんの はなの しんしの いえに、
はたらきに いく ことに しました。
みちの とちゅうまで くると、
とおくの ほうが、かじのように まっかに なって いるのが みえました。
「あれが、わたしの うちだよ。」と、ぎんの はなが、いいました。
むすめは、なんだか おそろしく なりました。

ごてんに つくと、ぎんの はなは、へやから へやを あんないしました。
そして、さいごの へやの まえに くると、
むすめに かぎを わたして いいました。
「この へやは、けっして あけては いけないよ。」
その ばん、むすめが ねむって いると、 ぎんの はなは、
むすめの かみに ばらの はなを さして、でて いきました。
あくる ひ、ぎんの はなが でかけた あとで、
むすめは、こっそりと ひみつの へやを あけて しまいました。
へやの なかは、ひの うみでした。
ひとびとが やけただれて、なきわめいて いました。

ぎんの はなは、じごくの あくまでした、もどって きた ぎんの はなは、
あねむすめの ばらの はなが こげて いるのを みると、
「よくも、いいつけに そむいたな。」と、いって、
じごくの とびらを あけて、むすめを なげこんで しまいました。
あくる ひ、ぎんの はなは、また
おかあさんの ところへ でかけて いって、
二ばんめの むすめを つれて きました。
そして、また、ひみつの へやの まえで、かぎを わたして いいました。
「この へやだけは、けっして あけては いけないよ。」

その ばん、二ばんめの むすめが ねむって いると、
ぎんの はなが そっと はいって きて、
かみに カーネーションを さしました。
あくる ひ、ぎんの はなが でかけた あと、
二ばんめの むすめも とうとう、ひみつの へやを
あけて しまいました。
なかで、ねえさんが、
「いもうとよ、たすけて。」と さけんで いました。
ぎんの はなは、かえって きて、カーネーションが
こげて いるのを みると、二ばんめの むすめも、
じごくの へやに なげこんで しまいました。

あくる ひ、ぎんの はなは、
また おかあさんの ところから、
いちばん りこうな すえむすめの ルチーアを つれて きました。
そして、ルチーアにも ねえさんたちと おなじ ことをいって、
かぎを わたしました。
そして、よる、ルチーアの かみに ジャスミンの はなを さしました。
あくる あさ、ルチーアは、ジャスミンの はなを みると、
コップに いれて おきました。
ぎんの はなが でかけたあと、 あの ひみつの へやを あけました。
「ルチーア。たすけて。たすけて。」と、ねえさんたちが さけんで いました。

ぎんの はなが かえって みると、ジャスミンの はなは、
すこしも こげて いません。
「おまえは、いいつけを よく まもる、いい こだ。」
ぎんの はなは、すえむすめを ほめました。
つぎの ひ、ぎんの はなが るすの あいだに、ルチーアは、
いちばん、うえの ねえさんを じごくの へやから たすけだし、
おおきな ふくろの なかに いれました。
ぎんの はなが かえって きました。
「ごしゅじんさま。この ふくろを わたしの うちに とどけて ください。
とちゅうで あけて みては いけませんよ。」
と、 ルチーアは、ぎんの はなに たのみ ました。

みちの とちゅうで、ぎんの はなが、ふくろを あけようと すると、
「みてるわよ。みてるわよ。」
と、いう こえがしました。
ぎんの はなは、 しかたなく おもい ふくろを かついで、
おかあさんの ところへ とどけました。
おなじように して、
二ばんめの ねえさんも、うちへ かえる ことが できました。
こんどは、ルチーアが にげる ばんです。
ルチーアは、じぶん そっくりの にんぎょうを つくると、
うまく ぎんの はなを だまして、じぶんは、ふくろの なかに はいりました。

ぎんの はなは、ルチーアの はいった ふくろも、
おかあさんの いえに とどけました。
こうして、ルチーアも ぶじに もどり、
おやこ 四にんは、てを とりあって よろこびました。
それからは、とぐちに じゅうじかを たてたので、
もう、あくまは よりつきませんでした。

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童話と絵本の会 2016.05.01 レモンのごほうび

2016-05-02 00:10:26 | ラ行の絵本
2016年5月 1日(日)晴れ 16℃ 62%RH am8:00
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_レモンのごほうび 
__インドのむかし話 文 山口あかり 絵 安井淡 上柳輝彦 太田大八
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

インドの ある おしろに、しょうじきな もんばんが いました。
もんばんは びんぼうでしたが、まじめで ゆうかんでしたから、
おうさまは、たのもしく おもって いました。

あるとき、せんそうに なりました。
「わたしも おとも します。」
もんばんは、ぼうを もっただけで、おうさまに ついて いきました。
そして、てきに であうと、
「やあ、やあ、たあっ。」と、だれよりも ゆうかんに、
だれよりも たくさん、てきを やっつけたのです。
「なんと いさましい おとこだろう。」
おうさまは、かんしんして しまいました。

なんねんか たちました。
やっぱり もんに たって います。
「あの もんばんは、りっぱな おとこだが、うんが わるく、
いつも びんぼうだ。なにか ほうびを やろう。」
おうさまは もんばんに、おうぜいの
けらいの まえで、うたを うたわせました。
「うんの かみさま えこひいき。
おかねもちには しんせつで、びんぼうにんには しらんかお。」
おうさまは たのしそうに わらって、
レモンを ひとつ、ごほうびに やりました。

「ごほうびは レモン ひとつだった。」
もんばんが、しょんぼり もんに たって いると、
ぼうさんが こえを かけました。
「みごとな レモンだ きものと とりかて くれませんか。」
ぼうさんは、その レモンを おうさまに さしあげました。
おうさまは、びっくりしました。
だって それは、おうさまが もんばんに あげた
ほうせきいりの レモンだったからです。
「あの おとこは、まだ、うんが むいて いないな。」
おうさまは、ためいきを つきました。

つぎの ひも、おうさまに よばれて、
もんばんは、おなじ うたを うたいました。
ごほうびは、また レモン ひとつです。
もんばんは、こんどは やくにんの きもの
二まいと、レモンを とりかえて しまいました。
おうさまは、やくにんの さしだした レモンを
ごらんに なって、
「どこまで、うんの ない おとこだろう。」
と、かなしく おもいました。

また つぎの ひも、もんばんは、
おうさまに よばれて うたをたたい、
ごほうびに レモンを もらいました。
もんばんは、こんどは、レモンを おうさまの おきさきに あげました。
おきさきは よろこんで、
きんの かたまりを くれました。
もんばんは それを うって、
ごちそうを おなか いっぱい たべました。

「なんかい やっても、ほうせきを つめた レモンは、
わたしの ところへ かえって きて しまうなあ。」
でも おうさまは、まだ まだ あきらめません。
つぎの ひも、もんばんを よんで、
みんなの まえで うたを うたわせ ました。
「きょうこそ、おうさまは、ごほうびを
どっさり あげるに ちがいない。」と、みんなは おもいました。

ところが、ごほうびは、やっぱり レモン ひとつ。
もんばんが レモンを うけとろうと した とき、
レモンは すべって ゆかに おちました。
ふたつに われた レモンから、
ひかりかがやく ほうせきが、とびちりました。
「やっぱり おうさまは、いい かただった。」
みんなは、くちぐちに おうさまを ほめました。
おうさまは もんばんに、
むらを ひとつと、
おかねも どっさり あげました。

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Am10:15~11:30、礼拝に出席。
マルコによる福音書 5章1~20節 「神の恵みを告げ知らせよ」 
礼拝後、Pm12:30~、委員会に出席しました。

   
御来訪ありがとうございます。