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童話と絵本の会

楽しい童話や絵本を集めています。気にいった童話や絵本があればお知らせください。

童話と絵本の会 2017.04.27 クーナンと あかい こうま(1)

2017-04-27 17:16:06 | カ行の絵本
2017年 4月 27日(木)曇りのち晴れ 13.5℃ 60%RH am7:40
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_クーナンと あかい こうま 
__中国のむかし話  文 那須田稔 絵 井江春代 山本まつ 市川禎男 中尾彰 安泰 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書 

ある くにに、クーナンと いう
おとこのこが いました。
クーナンは、
かぜのように
はやく はしる
あかい こうまを
もって いました。

ある ひの こと。
クーナンは、のはらで おうさまに あいました。
「おい、クーナン。おまえの うまを よこせ。」
「いやです。この こうまは、ぼくの なかよしだもの。」
「おうさまの めいれいだ。うまを よこせ。」
けらいたちは、こうまを つれて いこうと しました。
「おねがいです。ぼくの うまを つれて いかないで ください。
その かわり、どんな けものでも、つかまえて きますから。」
ほほう。では、くさはらに すむ ばけものを つかまえて こい。」

クーナンは、おどろきました。
その ばけものと いうのは、どんな ゆうしにも
たいじ できない、おそろしい りゅうだったのです。
「さあ、あかい こうまを よこすか、
あすの あさまでに、
ばけものを たいじするか。どっちだ。」
と、おうさまは どなりました。
「ばけものを たいじして きます。」
クーナンは、おうさまに やくそくしました。(つづく)
 
御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。

   
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2017.04.26 くまと ばあさまと シャオホン(1~3完)

2017-04-26 17:17:47 | カ行の絵本
2017年 4月 26日(水)曇りのち雨 15℃ 75%RH am5:25
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_くまと ばあさまと シャオホン(1~3完) 
__中国のむかし話  文 那須田稔 絵 井江春代 山本まつ 市川禎男 中尾彰 安泰 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書 

むかし、ある ところに、
シャオホンと いう かわいらしい むすめが、
ばあさまと すんで いました。
ある とし、ばあさまは、はたけに
だいこんの たねを たくさん まきました。
ところが、でてきた だいこんは、
たったの 三ぼんきり。
ばあさまは、がっかり してしまいました。

「しかたがない。この ほそいのは
わたしが たべて、ちゅうぐらいのは
となりの ばあさまに やって、
ふといのを シャオホンに あげようね。」
ばあさまは、そう いって、かわで
だいこんを あらいはじめました。
すると、やまの てっぺんから、
くまが、かけおりて きました。
「おい。その だいこんを よこせ。
よこさないと、シャオホンを
くって しまうぞ。」
ばあさまは びっくりして、
いちばん ほそいのを
なげて やりました。
くまは、それを たべて しまうと
また、どなりました。
「だいこんを よこせ。よこさないと、
シャオホンを くって しまうぞ。」

ばあさまは、こんどは
ちゅうぐらいの だいこんを
ほうりなげました。
くまは、それも ぺろりと
たいらげると、また、どなりました。
「だいこんを よこせ、よこさないと、
シャオホンを くって しまうぞ。」
「これは シャオホンのだから やれん。」
ばあさまは、おろおろと いいました。
そこへ、むこうから、ぞろぞろと
ひとが やってくるのが みえました。
「ようし。それでは こんや、
シャオホンを くいに いくぞ。」
くまは、あわてて そう どなると、
やまへ かけあがって いきました。
ばあさまは、おいおい
なきだしました。
かなしく なりました。
そこへ、はりうりと、えびうりと、
あぶらうりと、いしうすを
かついだ おとこが
ちかづいて きました。

「ばあさま。なにを ないて いる。」
ばあさまは、わけを はなしました。
すると、はりうりは はりを、
ばくちくうりは ばくちくを、
あぶらうりは あぶらを、
エビうりはえびを、
いしうすを かついだ おとこは
いしうすを、ばあさまの まえに
ならべて いいました。
「これで、くまを やっつけて しまえ。」
いえに かえって きた ばあさまは、
はりと、ばくちくと、あぶらと、
えびと、いしうすを ほうりだすと、
おいおい なきだしました。
「シャオホンや。 こんや、くまが
おまえを たべに くるんだよ。」
「だいじょうぶ。おばあさま。
わたしが くまを やつけるわ。」
シャオホンは、げんきよく いいました。

よるに なりました。
さんかくやまの てっぺんから、
くまが、がらがら おりて きました。
「おい。とを あけろ。あけろったら。」
くまは、どんと、とを たたきました。
その とたん。くまは、
「うわあ。いてててて。」
と わめいて、とびあがりました。
りこうな シャオホンが、
とぐちに さして おいたはりが、くまの てに
つきささったのです。
くまは、かんかんに おこって、
うちの なかに とびこみました。
「シャオホンは どこだ。」

くまは、だいどころに
はいって きて、
なべの ふたを あけました。
すると、なかから、えびが とびだして、
くまの はなさきを、はさみで ぱちん。
「うわあ。いたたた。
こいつめ。にて くって やる。」
くまは、はなさきに ぶらさがった えびを
とると、なべの なかに ほうりこんで、
かまどに ひを つけました。
すると、かまどの ばくちくが、
「ぱぱーん」と、
くまの めに
とびこみました。
「ひゃ-っ。」
くまは、めを
つぶされて しまいました。
「なんにも みえん。
めだまよ、めだま。
どこへ いった。」
くまは、あっちへ ふら。
こっちへ ふら。
あっちへ ごつん。
こっちへ ごつん。

くまの かっこうが
あまり おかしいので。シャオホンは、
おもわず、ふきだして しまいました。
「いま わらったのは シャオホンだな。」
くまは、シャオホンに むかって きます。
「くまさん こちら、ての なる ほうへ。」
と、シャオホンは、はやしたてます。
「こいつめ。おれを ばかに したな。」
くまは、うなりながら、
シャオホンに ちかづいて きました。
「ああ、シャオホン。あぶない。」
ばあさまは、おおごえで さけびました。
「ようし。ばあさまも いっしょに
くって やる。
もう、かんべん できん。」

くまが、シャオホンに とびかかろうと
した ときです。
つるりと あしが すべって、
すってん ころりん。
りこうな シャオホンが、ゆかに
あぶらを こぼして おいたのです。
くまは、おきあがろうと しましたが、
つるり どたん、つるり どたん。
とうとう、はしらに ぶつかりました。
その とたん、はしらの うえの いしうすが、
ごろり ごろり おちて きて、くまは、
おせんべいみたいに ぺちゃんこに
されて しまいました。
シャオホンと ばあさまは、
くまを いけに ほうりこんで、 
おおわらいしましたとさ。

御器所教会 のホームペ-ジはhttp://www.gokiso-church.or.jp です。ステキなパイプオルガンの音とキレイな画面が出てきます。

   
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童話と絵本の会 2017.04.24 くまと ばあさまと シャオホン(1~2)

2017-04-24 09:33:05 | カ行の絵本
2017年 4月 24日(月)晴れ 14.5℃ 72%RH am7:25
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本がれば教えてください。

今日の絵本
_くまと ばあさまと シャオホン(1~2) 
__中国のむかし話  文 那須田稔 絵 井江春代 山本まつ 市川禎男 中尾彰 安泰 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書 

むかし、ある ところに、
シャオホンと いう かわいらしい むすめが、
ばあさまと すんで いました。
ある とし、ばあさまは、はたけに
だいこんの たねを たくさん まきました。
ところが、でてきた だいこんは、
たったの 三ぼんきり。
ばあさまは、がっかり してしまいました。

「しかたがない。この ほそいのは
わたしが たべて、ちゅうぐらいのは
となりの ばあさまに やって、
ふといのを シャオホンに あげようね。」
ばあさまは、そう いって、かわで
だいこんを あらいはじめました。
すると、やまの てっぺんから、
くまが、かけおりて きました。
「おい。その だいこんを よこせ。
よこさないと、シャオホンを
くって しまうぞ。」
ばあさまは びっくりして、
いちばん ほそいのを
なげて やりました。
くまは、それを たべて しまうと
また、どなりました。
「だいこんを よこせ。よこさないと、
シャオホンを くって しまうぞ。」

ばあさまは、こんどは
ちゅうぐらいの だいこんを
ほうりなげました。
くまは、それも ぺろりと
たいらげると、また、どなりました。
「だいこんを よこせ、よこさないと、
シャオホンを くって しまうぞ。」
「これは シャオホンのだから やれん。」
ばあさまは、おろおろと いいました。
そこへ、むこうから、ぞろぞろと
ひとが やってくるのが みえました。
「ようし。それでは こんや、
シャオホンを くいに いくぞ。」
くまは、あわてて そう どなると、
やまへ かけあがって いきました。
ばあさまは、おいおい
なきだしました。
かなしく なりました。
そこへ、はりうりと、えびうりと、
あぶらうりと、いしうすを
かついだ おとこが
ちかづいて きました。

「ばあさま。なにを ないて いる。」
ばあさまは、わけを はなしました。
すると、はりうりは はりを、
ばくちくうりは ばくちくを、
あぶらうりは あぶらを、
エビうりはえびを、
いしうすを かついだ おとこは
いしうすを、ばあさまの まえに
ならべて いいました。
「これで、くまを やっつけて しまえ。」
いえに かえって きた ばあさまは、
はりと、ばくちくと、あぶらと、
えびと、いしうすを ほうりだすと、
おいおい なきだしました。
「シャオホンや。 こんや、くまが
おまえを たべに くるんだよ。」
「だいじょうぶ。おばあさま。
わたしが くまを やつけるわ。」
シャオホンは、げんきよく いいました。

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童話と絵本の会 2017.04.22 くまと ばあさまと シャオホン(1)

2017-04-22 10:25:24 | カ行の絵本
2017年 4月 22日(土)晴れ 13.5℃ 68%RH am7:35
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今日の絵本
_くまと ばあさまと シャオホン (1)
__中国のむかし話  文 那須田稔 絵 井江春代 山本まつ 市川禎男 中尾彰 安泰 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書 

むかし、ある ところに、
シャオホンと いう かわいらしい むすめが、
ばあさまと すんで いました。
ある とし、ばあさまは、はたけに
だいこんの たねを たくさん まきました。
ところが、でてきた だいこんは、
たったの 三ぼんきり。
ばあさまは、がっかり してしまいました。

「しかたがない。この ほそいのは
わたしが たべて、ちゅうぐらいのは
となりの ばあさまに やって、
ふといのを シャオホンに あげようね。」
ばあさまは、そう いって、かわで
だいこんを あらいはじめました。
すると、やまの てっぺんから、
くまが、かけおりて きました。
「おい。その だいこんを よこせ。
よこさないと、シャオホンを
くって しまうぞ。」
ばあさまは びっくりして、
いちばん ほそいのを
なげて やりました。
くまは、それを たべて しまうと
また、どなりました。
「だいこんを よこせ。よこさないと、
シャオホンを くって しまうぞ。」(つづく)

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童話と絵本の会 2017.04.21 くじゃくの はなび(1~4完)

2017-04-21 10:14:44 | カ行の絵本
2017年 4月 21日(金)曇り 13.5℃ 69%RH am7:35
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_くじゃくの はなび (1~4完)
__中国のむかし話  文 那須田稔 絵 井江春代 山本まつ 市川禎男 中尾彰 安泰 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書 

むかし、もりの なかに、
くじゃくせんにょと よばれる、
やさしい まほうつかいが おりました。
くじゃくせんにょの ふしぎな ちからで、
もりは、いつも、のどかな はるのよう。
けものたちも、みんな なかよく
くらして いました。

「あの せんにょさまのように、
うつくしく りっぱに なりたい。」
と、もりに すむ くじゃくたちは、
いつも おもって いました。
「そうだ。せんにょさまに、
まほうを おしえて もらおう。」
くじゃくたちは、そろって
せんにょさまの ところへ でかけました。

「おねがいです。どうか
まほうを おしえて ください。」
すると、くじゃくせんにょは
いいました。
「こんや。三じに、ここに
あつまりなさい。
おまえたちの うちで
いちばん すぐれた ものを
ひとりだけ、でしに
しましょう。」

くじゃくたちは、かえって くると、
それぞれ、うつくしく きかざって、
「じぶんこそ、いちばん りっぱだ。」
と、とくいに なって います。
けれども なかに 一わだけ、
からだが ちいさく、はねも
よごれた くじゃくが いました。
いくら ごしごし あらっても、
すこしも きれいに、
ならないのです。
みんなから、「ちびくろ」と
ばかに されて いました。
「ぼくなど、とても
せんにょさまの おでしに
なれっこ ないや。」
ちびくろは、かなしそうに
ためいきを ついて
もりの そとへ
とんで いきました。

もりの そとは、
たいようの ひかりで、
もえるような あつさです。
「あつくて、しにそうだ。
たすけて くれ。」
どこかで、こえが、しました。
みると、むこうの みちに、
おじいさんが
たおれて います。
ちびくろは、しっぽの はねを ぬくと、
おじいさんを あおいで あげました。
すると、ふしぎ。さあっと、すずしい
かぜが ふいて きて、おじいさんは、
たちまち げんきに なりました。
「しんせつな くじゃくさん。ありがとう。」
ちびくろは、うれしく なって、
また とんで いきました。

しばらく いくと、こんどは、
おばあさんが ないて います。
「おばあさん。どうしたの。」
「めに すなぼこりが はいって、
なんにも みえなく なって
しまったんだよ。」
「それは たいへん。」
ちびくろは、やわらかい はねを ぬいて、
おばあさんの めを、そっと なでて あげました。
すると、ふしぎ。おばあさんの めが、
ぱちっと ひらいたでは ありませんか。
ちびくは、びっくりしました。
そして、とても ゆかいに なって、
また、 どんどんとんで いきました。

一けんの こやの まえまで きた とき、
なかから、おじいさんと おとこのこが
でて きて いいました。
「はやく にげなさい。くじゃくさん。
おうさまの へいたいに つかまるよ。」
「え、どうしてさ。」
「おうさまが、くじゃくの はねで、
ばしゃの ほろを つくれと
おっしゃるのだ。 だが、わしは、
そんな むごい ことは できん。
わしが ことわると、おうさまは おこって、
わしを ろうやに いれると いうのだ。
わしは つかまっても いいが、
おまえは はやく にげたほうが いい。」
おじいさんは、かなしそうに いいました。

ちびくろは、おじいさんの はなしを ききおわると、
だまって、からだの はねを ぜんぶ ぬいて、
おじいさんに わたしました。
「どうぞ これで、ばしゃの ほろを こしらえて ください。
さようなら、おじいさん。」
ちびくろは、また、げんきよく かけて いきました。
あの おじいさんたちが
しあわせに なれると おもうと、
ちびくろは、まるはだかでも
すこしも さむく ありません。
やがて、よるに なりました。

あかりの ついて いる、一けんの いえが ありました。
ちびくろは、そっと、のぞいて みました。
ベッドには、びょうきの おんなのこが ねて います。
「おかあさま。おまつりには、わたしも はなびが みたいわ。」
「はやく、げんきに なって、いっしょに みましょうね。」
ちびくろは、そっと なみだを ふきました。
ちびくろは、おんなのこを なぐさめて あげたいと
おもいましたが、どう しようも ありません。
しょんぼりと、もりへ かえって いきました。
くじゃくたちは、ちびくろを みると、いいました。
「あいつを みろよ。まるはだじゃ ないか。」
ちびくろは、はずかしくて、いわの かげに かくれました。
やがて、よなかの 三じです。さっと ひとすじの ひかりが さして、
くじゃくせんにょが あらわれました。
さあ、だれが せんにょさまの おでしに えらばれたでしょうか。

くじゃくせんにょは、いわかげで ふるえて いる
ちびくろを、やさしく だきあげました、
「おまえこそ、わたしのでしです。さあ、いって、
びょうきの おんなのこを なぐさめて おやり。」
すると ふしぎ。はだかの ちびくろは、
きらきらと かがやいて、そらに まいあがり、
うつくしい はなびに なったのでした。
 
御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
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御来訪ありがとうございます。