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同志社大学体育会航空部 活動日誌

同志社航空部の活動報告を公開中!

Youth Camp 中間報告2

2012年08月17日 | Weblog
前田(H20年卒)です。

更新がとびとびになり失礼しました。
滝川は天気の変化が目まぐるしく、サーマル、コンバージェンス、ウェーブと多くの上昇気流に出会うことができます。今回の私の目標の一つとして、ウェーブでのフライト経験・フライトの仕方を理解するということがありました。
8月12日のフライトではウェーブインできず残念な結果となりましたが、8月15日、16日とウェーブへの再トライを滝川の空は許してくれました。

【8月15日】
南西風が卓越し、南東16kmにピンネシリ山よりウェーブが発生。たきかわスカイパーク教官の日口さんとJanusCM(ヤーナス)に乗って出発し、5000ftでウェーブイン。初めてウェーブ整流域を飛ぶことができました。事前知識で静かに上昇していくイメージはありましたが、実際も静穏の中を飛んでいる感覚で思った以上に静かな上昇気流でした。当日は雲はなく、風に対して直角方向に往復し上昇帯を離れないようにすると1~2m/sで上昇し10,000ft(約3000m)に達しました。空域上限のため上昇をやめて、北西30kmの暑寒別岳までウェーブに乗って北上し、日没が迫ったため帰投しました。ウェーブの中で上昇する経験は初めてでしたので非常にエキサイティングな1日でした。

【8月16日】
西風が卓越し、滝川のはるか西の山並みからウェーブがおこり、滝川の西15km地点で第2波が発生しました。15日とは状況が違い、湿った空気のためにウェーブに伴う雲が多く発生していました。今回はASK21で早稲田OBの丸山さんと飛び立ちました。4000ftほどで離脱すると、ウェーブ下層の雲を下に見ながら、雲の前面をなめる様に飛んでいきます。この日も上昇率は1~2m/sで15日の経験をもとに上昇帯を探ることができました。しかし、湿気のために滑空場が雲の下となり見えません。雲の少ない帰り道を確認し、その部分に雲が増えてきたらすぐに帰投する計画で飛行しました。私がウェーブでの飛行に慣れてきたころに、急速に雲が増加してきたため速度を上げて雲の隙間から帰投しました。湿気が多い場合、帰投判断が非常にシビアであるため、技量以上に判断が重要であることを改めて感じました。

15,16日のウェーブはダイナミックなフライトで、私にとって新しいグライダーの世界を垣間見れたことは非常によい経験でした。ぜひ1人で飛べるようになりたいと思います。

残すところあとフライトは1日半です。
明日はよい天気になりそうですので5時間フライトを目指して頑張ります。

15日ウェーブ
風は画像右奥から手前に吹いています。下に見えるのは雨竜沼湿原です。


16日ウェーブ
風は画像右から左に吹いています。