ドンマックのつらつら日記

離職してからの毎日の生活や愛犬モコ助のことを気楽につらつらと書き綴ってみようと思うオジサンなのであります。

入院第6週目 退院が決まる(振り返り日記㉘ 

2019-07-14 16:00:07 | 日記
2019年7月14日

 経過が順調なことから長かった入院も7月20日に退院が決まった。

 1ヵ月以上の入院は30歳代の頃にギランバレー症候群で入院して以来で、この時も極めて稀な疾患だったので手探り治療での入院だった。
 急激に首から下が完全に麻痺して体を動かすことができなくなる病気で、原因は何らかの病原体により免疫が暴走して自分の神経細胞を攻撃して壊してしまうため、脳からの命令が体に伝わらなくなるというもの。

 痛みは感じるし、意識もはっきりしているのに体全体がピクリとも動かない。これは結構なストレスで、看護師さんにお願いしないと寝返りの一つも打てないし、食事も排便するのもベッドの上で妻に介助してもらわないとならないという大変な経験だった。

 それに比べれば今回の入院は痛いとか苦しいとかの入院ではないので、のんびりと療養している毎日がなんだか心地よくなってさえいる自分がいた。
 最初は仕事が気になり何となく落ち着かなかったが、結局は自分ひとりがいなくなっても世の中は普通に回っていることを実感した。
 そうとなれば、全ての余計なことは気にせず、療養のことだけを考えようという気持ちになった。
 ゆっくり寝た後に朝食を済ませてお風呂に入り、テレビを見ておやつを食べてと、まるで小原庄助さんみたいなぐうたらな生活に慣れてしまった。

 同じ病気でも人それぞれである。
 Nさんの症状はさらに進んで車いすでの移動になり、部屋もナースステーションの向かいの個室管理になったので殆ど姿を見ることがなくなった。
 このところお見舞いの客が頻繁に出入りするようになったのだが、カーテン越しに「ありがとう・・ありがとう・・ごめんね・・遠くから」と途切れ途切れではあるが力強い声で話しているNさんに真の強さを見たような気がする。