清華大学でMBAをとってきた変わり者

中国TOP「清華大学」で中国語ゼロ、唯一の日本人でMBA取得。現在会社側の「中国語完璧」の勘違いで上海で仕事中!

新人類②

2009-04-07 | 中国人事労務
仕方なくそういう人たちを実習生として迎え入れるのに、服装やら挨拶やらの様子を見て、意地悪な質問に逆上しないかなどを試し、人とコミュニケーションをとるのに問題ないか、最後にフィーリングが会社にあうかどうかなど総合的に見て判断している。

こいつでいいやという判断がなされた段階で会社より卒業後に正式社員となるときの給与を「雇用意向書」なるものを使って提示し、本人が合意すればその合意書の上に双方がサインしてめでたく実習決定となる。

最近IT部に1名、営業部に1名、購買部に4名の実習生を入れた。不景気ということで前年度の相場より10%ほど低い給与でOKとし、更に不景気ということで結構いい大学の学生がとれて安心していた。しかも彼らも「こんな時期に入社が決定して嬉しいっす!」みたいに純粋なことを言うもんだからこちらも「一緒に頑張ろうな!」と盛り上がっていた。

しかし1ヶ月以上前から実習していたIT部の女の子が「日本に行かせてくれる会社を見つけたので辞める」と言って来た。実習しながら就職活動をしていたことにむかついたが、入れる段階で既にそのにおいを嗅ぎ取っていたのであまりショックはなかった。まあ、こんなアホより他の実習生を大事にしよう、と思ったものだ。

ところが、である。

実習開始から1週間でまず一番レベルの高い大学の女の子の実習生が「腹痛」とかなんとかで会社に来なくなった。携帯に電話しても切られ、ショートメールを出しても返信してこない。変だなと思ったら「お父さんが辞めろと言った」という理由で辞めることになった。

そしてその次に日本留学経験のある日本語がすごい男が突然休んだ。そして「両親が就職先を見つけてきた」という理由で辞めることになった。そしてもう一人の男が辞めると言い出した。理由は「お父さんが留学しろと言っている」。

人事としてはこの異常事態の原因を探るべくこいつらを紹介してきた紹介会社に「絶対に本音を聞け。聞けなかったらあんたらとは付き合わん」と脅して聞かせ、更にうちの女の子に優しく優しく理由を聞かせた。

途中で理由が2転3転する輩もいた。やれ、留学だ、お父さんの知り合いの会社だ、修士課程に進むだのナンだのかんだのと言ってくる。こういう奴が会社に入ってからどういうトラブルを起こすかは明白だ。「どうでもええからもう出て行け!」といいたいところだが、採用した部門のアホ上司が「それでも何とか思いとどまって欲しい」などと言って来るもんだから、かなり説得に時間をとられた。

ただこういう輩は説得の途中で会社に入れられたのは自分の本意ではなく、会社に騙された、何の説明もなく雇用意向書にサインをさせられたなどと、目の前に居たら横っ面を張り倒してやりたいようなことを言い始める。

さんざんもめにもめて、「会社から違約金を要求するからそのつもりで」と言い放たざるを得なかったのが2名となった。2人とも男だ。

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