清華大学でMBAをとってきた変わり者

中国TOP「清華大学」で中国語ゼロ、唯一の日本人でMBA取得。現在会社側の「中国語完璧」の勘違いで上海で仕事中!

新人類①

2009-03-29 | 中国人事労務
6月末に卒業する学生を正式社員予備軍として会社で実習させている。

会社として採用するのには会社を立ち上げ、事業拡大のための基礎を作る局面では経験者を雇うのが一般的で、これまで主にいわゆる中途採用を進めてきた。2~3年でぽんぽん転職する上海では中途採用も、管理職や技術職でなければ機会は非常に多い。
特に金融危機になって、会社が規模を縮小した、自分の部門がアウトソーシングされた、海外の本社が統合された、海外の本社から上海事務所を蘇州工場に吸収しろという支指示が来た、給料を減らされた、会社が撤退したなどの理由で、経験者があふれている。

すると困るのが経験の無い新卒である。ただでさえ大学数が増え、大学卒業生が増えて猫も杓子も大学進学となった時代で、学生のレベルは落ち、経験が無い。「80年代」という言葉があるが、これは80年代に産まれた人たちのことを示し、日本で言えば新人類を指す、あまりいい意味では使われない。
一人っ子で親、祖父祖母に甘やかされて育ち、受験勉強には力を入れているが、良く考えずに本能のままに行動し、がまんするということを知らず、人に迷惑をかけることを何とも思わない人たち。そんな輩を80年代と呼ぶ。

事業基盤が安定し、さあ拡大というフェーズに入ると中途で採用した人を軸に、新人を雇って教育して育てるということが必要となる。何故新人なのかというと、まず労務費が低いこと、そして企業文化を吸収させるのには頭が真っ白な人のほうがいいということがある。

面接をして困るのが、仕事が出来るのか出来ないのかが見えないことである。大学名や英語検定などの資格で記憶力が良いかどうか、語学力があるかどうかは判断できるが、チームで動けるか、地道な作業が出来るか、応用力があるか、改善意識があるか、問題解決力があるか、主体性はあるか、向上心はあるか、リーダーシップはとれるかなどかなり見えない。

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