靖国参拝

朝ご飯を食べながらTVを見てたら小泉首相が今日靖国に参拝するというニュースをやっていた。時間は発表されていないとのこと。

毎年行っているもので、去年は2004年1月1日だったらしい。実はそれを知らなかった。清華大学の生活に慣れないまま一学期の期末に入り、もう試験が始まるというタイミングで、例のバッシングメールが大量に送りつけられていたとしても、「はい、削除」ってな感じでそれどころではなかったからかもしれない。

北京に居た時、これまで述べてきた通り、アテネオリンピックの聖火ランナーを先導する三菱パジェロ、常任理事国入り、靖国、歴史教科書、西安の大学での日本人留学生の演劇、数々の抗日戦争記念日、ガセネタ、その他と様々なバッシングを少ないながら受けてきた。反日デモはすごかった。

靖国参拝の影響は大きい。胡錦濤もご存知の通り常に「靖国」である。北京に住んでいる時にはただでさえ言葉が通じなくて馬鹿にされて住みにくいのに、靖国を参拝する会などという自民党の会が参拝した、というようなニュース、また「なんで内政干渉するのかわからない」などという小泉首相の談話を知って、正直「勘弁してくれよ！」と思ったものである。

教育のせいとか、貧困層の農民、地方の不当に扱われている人たちの「ガス抜き」のための矛先として反日運動があるとは言うが、いずれにしろ「反日」なのである。
そうするととにかく日本人が危険な状況に陥るということなのである。なかには危害、被害を受ける人も居るということなのである。

常任理事国だの歴史問題がどうのというのは知らなくても「靖国」はかなり知っている。内政干渉であることは間違いない。また靖国の誇大解釈であることも間違いない。しかし現実にはそれがどぷであれ、中国の人々は「怒る」ということであり、末端の人たちでさえ「自制心を無くす」ほどになることもあるということなのだ。集団になると車をひっくり返し、日本人を袋だたきにし、店を破壊する「暴徒」と化すということなのだ。

こういう環境に居なかった人は必ず言う。「他国に何やかんや言われる筋合いは無い」「堂々と参拝するべきだ」「戦争責任を感じるのは自虐的教育の結果だ」。

そうもすると「日本はODAを通じて様々な賠償金を払ってきているのに中国人は知らない」「日本でどれだけ中国人が犯罪を犯しているのか中国人は知らない」という議論のすり替えになってしまう。

中国に住み、バッシングを受け、時には身の危険さえ感じた自分としては違う方法で日本らしさを主張して欲しいと思う。
自分は決して中国擁護をしているわけでも、屈しているわけでもない。「現場」の状況を知っている日本人としての意見を言っているまでだ。

さて今日はどうなるか。中国で頑張るみんな、加油！！