おせち@上海

中国でおせち料理を作ろうとするとどんなもんになってしまうんだろうかと思う。

中国だと食材がとにかく手に入らない。栗きんとんの栗が天津甘栗、全く味のしないまっ黄色でべちゃべちゃのさつまいもで作らざるをえない。数の子？そんなもん見たことない。海老？あるけど小さい河海老。昆布締め？なにそれって感じ。

だからホテルやら通販会社がこぞって高級食材、といっても単に日本から輸入するから高級になってしまうだけだが、日本の食材を使って４０００円も５０００円もする普通のおせち料理を売るビジネスをはじめてしまうのだ。

それでも上海は中国の中では食材がそろう方である。金さえ出せば結構な範囲のものが入手できるのではないだろうか。

写真は女房が日本食材を扱うスーパーを巡ってかき集めたもので作ったおせち料理である。にぼしと昆布のだしの雑煮、かまぼこ、栗きんとん、こぶじめ、たづくり、人参と大根のなます、車海老の煮付け、黒豆などである。

水を吸ってばさばさのかまぼこを除けば、日本で食べてた味と変わらない美味しいおせちが出来上がった。売れるんではないかと思うほどのできばえだ。大変おいしゅう頂いた。

北京だとこうはいかないだろう。日本人１０万人が居るといわれる上海だからなせる技である。