久しぶりの映画です。
エジソンがウエスチングハウスと、アメリカ全土をどっちの電気が取るかの、
ストーリーです。
本当の題名は、カレントウォーで、電流戦争です。
エジソンが直流、ウエスチングハウスは交流、
そこへ、天才のテスラが画期的な発電機を作り、絡んでくる。
中々マニアックです。
主人公のエジソンは、ベネディクト・カンバーバッチがやっていて、
その他の脇役の方々も、見覚えのある人がいっぱいいて、
ハリウッドが力を入れているのが、分かります。
エジソンは、アメリカの技術の象徴みたいなもんですからね。
しかし、ウエスチングハウスが、エジソンと競り合ってたのは、初めて知りました。
現在で知られているのは、東芝に原発部門を売った事です。
その結果、東芝は傾きました。
福島の事故が有って、運が悪かったのも有りますが、
世界の流れが、脱原発、脱火力発電になっているのに、
スーパーパワーを持った、アベンジャーズになった気分だったのでしょう。
東芝の家電は、常に最先端技術を取り付けてくる。
その分価格が高くなり、壊れやすくなるのに、
庶民にはその価値は分かりにくく、プレゼンが下手くそ、
逆にコマーシャルが、うますぎるパナソニックに、負けてしまう。
重電をやっている企業は、ええもんは、ほっといても売れると思っている、
家電なんか、片手間でいい。
相変わらずの、昭和感覚です。
ウエスチングハウスの原子力発電は、
アメリカの空母や、潜水艦にも乗せている会社で、
兵器も作っている東芝は、どうしても欲しかったんでしょうね。
アメリカからすれば、日本人の自己顕示欲をくすぐってやれば、
ホイホイ買ってくれる、エエお得意様なんでしょう。
映画の最後で、エジソンとウエスチングハウスが仲直りする場面が有りました。
シカゴ万博の、日本コーナーと思われる場所でしたが、
中国人か日本人か良く分からない格好をしていて、
女の人が、お琴を弾いていて、書道をしていた。
縦に長い紙に、四文字熟語を、ヒョロヒョローとした字で書いていて、
その字が、天下太平だったのが、傑作だった。
狙って、書かしたのでしょう。
くしくも、現代のエジソンと言ってもいい、テスラモーターズのイーロン・マスク、
発明家と言うより、実業家ですが、アイデアを実現させていくパワーは、
やっぱり、アメリカは凄いなと思います。