ポートランド日記

米オレゴン州ポートランドでの生活模様

オバマ新大統領誕生

2009年02月06日 | アメリカ
1月20日、バラク・オバマ氏が第44代アメリカ大統領に就任した。元々民主党を支持してきたオレゴン州は、昨年の大統領選挙の折にオバマを選出したこともあり、就任式の行われるワシントン行政区から遠く離れたポートランドでも、人々は就任式をひと目見ようと仕事に遅刻したり、職場でみんなでTV中継を見た人も多い(ちなみに東部時間正午に行われた就任式は、3時間の時差によりこちらでは9時開始)。

昨年末のクリスマス・パーティやニューイヤー・イブを祝う会合等で聞かれるのは経済不況の深刻さと新大統領への期待が殆どであったが、アメリカ国民のオバマ大統領に対する期待はこの就任式で頂点を迎えた感があった。

ただし、人々と話しているうちに、みんながみんな熱狂的に新大統領の就任に興奮していたわけではないことが判明。冷静な人々の意見としては、「大筋として前大統領よりまともな政治が行われることが期待されるが、彼および彼の新政権がまずは何を成し得るのか、今後の成果に注目したい」という意見が大半。中には、大統領夫妻の高学歴(夫婦共にハーバード大法学部卒の弁護士)を理由に、テクノックらーとに対する不信を露にする人もいたり、元々共和党であるという理由でマケインに投票した人たちもいたが、外国人(私)の手前なのか、彼が黒人であるという点を問題視している人は全くいなかったことには少なからず驚かされた。

また、マケインに投票したという建築家が「(個人的に)オバマが好きかどうかはともかく、アメリカ国民が選出したアメリカ合衆国大統領として支持していく」と語った言葉がとても印象的だった。様々な思想や人種を超えたアメリカ人の自国に対する忠誠心と団結力。日本の国民と政治のあり方とは全く違う。


最新の画像もっと見る