でじたるな部屋(更新終了)

当ブログは2009年4月25日をもちまして終了しました。
ご愛読ありがとうございました。

TD-CDMAについて(後編)

2004年05月02日 19時00分02秒 | TD-CDMA・電子マネー
注:文章が長くなってしまったので前編・中編・後編に
分割しています。

まだ前編・中編を読んでいない方は前編・中編の記事を
先に読まれてからこの記事を読むことをお勧めします。


前の2つの記事だけではTD-CDMAについて良い点を
書いてきましたが後編では現時点での問題点に
ついて書いておきたいと思います。


1,通話品質の確保 

IP電話方式で通話サービスを提供するため
普通の携帯電話と比較して通話品質が
低下することは避けられないと思います。


2,専用音声端末が提供せず、専用データカードを
PDAに差し込んで通話可能にする

これはイー・アクセスが「携帯キャリアのように
端末を作る気はない」と言っているため
イー・アクセスはPDA通話方式になりそうですが
他のフィールドテストを行っている会社から
専用音声端末が発売されたとしても、採算の問題から
音声端末の価格が携帯電話会社の物より高くなる事が
ことが考えられます。


3,周波数の不足

TD-CDMAのサービスを行うため総務省は
2010MHz~2025MHzの15MHzを割り当てる事を
検討していますが、IPモバイルとソフトバンクBBが
上記周波数での加入者数を計算したところ
1社独占にしないとサービスを提供できないと
いう考えを発表しており、場合によっては4社のうち
1社のみサービス開始という事態が起こると言うこと
も考えられます。


以上でTD-CDMAについての話を終わりたいと思います。
長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。
m(__)m

当「でじたるな部屋」では今後ともTD-CDMAの話題を追って
いきたいと思っておりますので、宜しくお願いします。

関連リンク
イー・アクセス「定額IPモバイル電話」に意欲

通信事業者、続々と「TD-CDMA」参入

TD-CDMAの帯域は1社独占にすべき――アイピーモバイル&ソフトバンクの論理

TD-CDMAについて(中編)

2004年05月02日 12時21分47秒 | TD-CDMA・電子マネー
TD-CDMAについて(中編)

注:文章が長くなってしまったので前編・中編・後編に
分割しています。

まだ前編を読んでいない方は前編の記事を先に
読まれてからこの記事を読むことをお勧めします。

サービス開始時期について、イー・アクセスが
1年ほど実証実験を行った上で、2年後に
東京、大阪から開始つまり早くて
も2006年からサービス開始になりそうです。

次に利用料金ですがこれについてもイー・アクセスが
「実証実験をやらないと、何ともいえない」
「しかし、従量課金ではやる意味がない」
と言うコメントを出していますので定額制の可能性が
大きいものと考えられます。

それから通信速度ですが、このサービスはADSL
と同じようなベストフォート型(通信速度が
一定ではない)サービスなので言いづらい面も
あるのですが、すでに実証実験の段階まで
進んでいる韓国では、東京と町並みが似ている
ソウル市内で時速90キロで走行する車内で
1.8~22Mbpsの通信速度を実現出来ることが
確認されているそうなので、ネットサーフィンや
動画を楽しむレベルの通信速度は確保できそうです。

次に音声通話ですが、IP電話方式で提供する
予定となっています。
つまりもし、定額制でサービスを開始するとなると
モバイルIP電話=定額携帯電話と言うことに
なります。

話は後編へ続きます。
後編はTD-CDMAの問題点についてです。

TD-CDMAについて(前編)

2004年05月02日 07時32分00秒 | TD-CDMA・電子マネー
今回は私が注目している「TD-CDMA」の話です。

TD-CDMAとは無線通信規格の一つで、分類としては
NTTドコモのFOMAで使われている規格
「W-CDMA」の中の規格の一つです。

今はあまり知られていませんが、
「定額制のデータ通信やモバイルIP電話が
出来る可能性が高い無線通信サービス」として
普及が期待されています。

今現在日本では下記の4社がテストを行っています。

ソフトバンクBB TD-CDMA
IPモバイル TD-CDMA
NTTコミュニケーションズ TD-CDMA
イー・アクセス TD-SCDMA(MC)

ソフトバンクBB・IPモバイル・NTTコミュニケーションズは
TD-CDMAを、イー・アクセスはTD-CDMAに
更に改良を加えたTD-SCDMA(MC)と
いう規格を採用する予定になっています。

話が長くなりそうなのでここで一旦区切りを
つけたいと思います。中編ではサービス開始時期と
通信速度についてお話ししたいと思います。