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青森県 弘前市立裾野地区体育文化交流センター②縄文後期の十腰内式土器

2024年04月15日 12時14分31秒 | 青森県

弘前市立裾野地区体育文化交流センター。弘前市十面沢字轡。

2022年9月25日(日)。

弘前市立裾野地区体育文化交流センターは、世界遺産・大森勝山遺跡のガイダンス施設であるが、縄文時代後期の標式土器である十腰内(とこしない)式土器を出土した裾野地区の十腰内遺跡からの出土品なども展示している。

十腰内2遺跡(弘前市大字十腰内字猿沢)出土の縄文時代後期の猪形土製品。縄文時代後期から晩期にかけて、猪形土製品は北海道から関東まで散見されるものだが、本品は、それらの中にあって、群を抜く大きさで写実性に富み、美術性にも優れている。

縄文後期には関東地方南部の称名寺(しょうみょうじ)式に後続して堀之内(ほりのうち)式加曽利(かそり)B式土器が後を追って北上し、東北南部へ入って門前(もんぜん)式南境(みなみさかい)式宮戸(みやど)1b式土器に影響を与え、さらに北上して青森県に入り、弘前市の新カメコ山と称する十腰内遺跡の出土土器を標式として設定された十腰内式土器(Ⅰ~Ⅵ群〈式〉に分類されている)を生じ、さらに海を越えて北海道に上陸し、内浦湾に面する虻田町(あぶたちょう)の入江式土器を誕生させている。

東北北部に広い分布をみせる十腰内式土器は、沈線で描かれた入組(いりくみ)・山形・同心円などの文様を主体とするⅠ群式土器器面に疣(いぼ)状の小突起のある十腰内Ⅴ群式など特徴的な文様をもつ土器が多く、器面に磨きをかけ光滑を有するもの、施された縄文の上を軽く擦って縄目文様を潰した磨消(すりけし)縄文もみられる。また器形では壺の形状を示すものも多く、後半期には土瓶形の注口も出現するなど、器形がバラエティに富み、現代人が用いる食器類の根源的様相を抱かせている。

(弘前市史)

 

本日4か所目の世界遺産になる大森勝山遺跡を見学したのち、16時50分ごろに出て、鶴田町の「鶴の舞橋」へ向かった。

青森県 弘前市立裾野地区体育文化交流センター①大森勝山遺跡出土品 縄文土器



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