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「演歌・オブ・ザ・デッド」公式ブログ
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椿三十郎

2006年07月17日 02時30分34秒 | 映画・DVD・テレビ番組
侍と言えば三船敏郎。何故に織田裕二なんだよ。ってことで借りてきました。

久々に見ましたが、前作の「用心棒」とはガラッと色彩が変わってますよね。

「用心棒」は、なんか劇中世界の人物になったような気になって、手に汗握って見るっていう感じです。

「椿三十郎」は、お菓子を食べながら娯楽作を見るって感じです。「用心棒」よりも気楽に鑑賞って感じっすね。

同じ監督、同じ主演俳優、同じ主人公キャラなのに、これだけ違う作品になるっていうのが凄いです。ラスボス(って、おいおい)も同じ俳優でしたね。

しかし、これを織田裕二でリメイクするの?
織田裕二で時代劇って言えば「激突」のチョイ役くらいしか見たことないし、もう記憶にも余り残ってないけど、侍って似合うのかなぁ。

まぁ、まるっきり同じにする必要はないけど、どうしても比べられるしねぇ~。
「用心棒」と「椿三十郎」のどちらかを織田裕二でリメイクせなあかんねんってなったら「椿三十郎」の方がまだやりやすいとは思うけど。

9人のアホ侍役に若手タレントも使えるっていう算段かもしれんけど。

織田裕二は一番好きな役者だし、これまでも素晴らしいものを見せてくれてたんで期待したいけど、出来ない自分がいるっていうのが正直なところです。なんか踊る的な手法とかではやって欲しくないなぁ。

織田裕二という役者と対極なんが三船敏郎氏という役者なような気がするんやけど。勝負に出たんかなぁ~。誰との勝負かわからへんけど。

あ、映画の感想になってないや。わっはっは。

これだけならなんなんで、チャンバラの部分の感想を。

記憶の中では三船敏郎氏のチャンバラは凄くて速いってイメージやったんですが、この前の「用心棒」、今回の「椿三十郎」と見て、凄いけどモッサリしてるんですよね。雰囲気からくる凄みだけなんですよね。もちっと速い方が好みですが、この凄みって今出せる人っていないですよね。

しかしかし、最後の仲代達矢氏との決闘は痺れますねぇ~。西部劇とかの銃での撃ち合いのような緊張感ですけど。これは西部劇とかに影響されたっていうか、オマージュばっかりされるんで、逆にしちゃえって黒澤監督が思ったんかなぁ。

今回はちゃんと三船敏郎主演、黒澤監督作品としての「椿三十郎」っていう形で見ることが出来ませんでした。どうしても織田裕二を当て嵌めちゃってね。

う~ん、不安だ。