獲得された絶望感(盲人ウエカジ公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と・・・~

大人の麦茶舞台「1974」@紀伊国屋サザンシアター 朝昼に行った。

2011-12-17 20:28:08 | コンサート舞台
 「リツコのつばさ」(中島早貴と岡井千聖がアイドルユニット結成!)

 択一式受験六法民法は弁護士になっても使えるとは伊藤真談。過去の知識にたよって生業にできるというのはいいことだな。

 今回の新宿(代々木)の紀伊国屋サザンシアターという会場ははじめて行く会場。網膜色素変性症な私デスペア。ここ1年でさらに視野狭窄と視力低下が進行した私の目。それまでに行ったコンサート会場などはメモをしているのでなんとかいける。ただ今回の会場は目がいっそうわるくなって初めていく会場。やっぱり迷ったね。代々木駅からあるいて3分ぐらいの劇場だけど、改札でてまず出口をさがしてそこから気の国者書店まで30分かかり、途中親切なおばさん2人に道をおしえてもらってやっとたどりついた。

 書店の7階が劇場という紀伊国屋サザンシアター。梅田の旭屋のように歩道のすぐわきに書店入口があるのとばっかりおもっていたが、そうではなかった。歩道からちょっと入ったとこに入口があった。

 今回の舞台は震災の影響で3月が今月12月に延期された舞台。おそらく3月だとこれほど迷わなかっただろう。


デスペア的1974見るポイント

1、なっきーと千聖がアイドルユニット結成!「リツコのつばさ」
 前知識なしで見たのであらすぎ配役など予備知識なしでの観劇。1974が舞台で過去と現在が交差するストーリーで千聖の子供時代を工藤が、中島早貴の子供時代を宮本佳林が演じるのかと勝手に思い込んでいた私。

 感嘆にあらすじを言うと、1974年に出会った15歳のリツコ(中島)と15台のつば千聖)が、アイドル誕生のテレビ番組に出てアイドルになるまでのストーリー。そして37年後の現在年をとったリツコが一人ステージに立ち昔を振り返りもうもどらないあのころをいとおしむというお話。

 ℃-uteのなかでは3バカのうちの2人のなっきーと千聖。愛理と舞美の影にかくれて決してセンターはとれない2人。そんな2人が劇中ながらアイドルユニット「リツコのつばさ」を結成し、オリジナル曲「1974」を歌い踊る。

 メロも歌詞も1970年代のなつかしの4ビートの歌謡曲。ダンスも実にむかし風、ボックス(2ステップか?)を踏みながら両手3を大きく前後に振るダンス。その両手の振り方が今ではありえないほど大きい。それはスピードスケートの腕のふりに似ている。2011年には見ることのできないダンス。その大きな腕の振りの千聖が実にかわいい。

 KissME愛してるのダンスにはかわいさを感じないが、この1974ダンスにはかわいらしさといとしさを感じる。それはちっちゃな子供が元気よくむ邪気に行進をしているようなかわいらしさ。

 ハロヲタとしては曲中コールを入れたくなるものだが、この曲はいれにくいし、入れる必要がない局だった。

 千聖ヲタにはぜひこの舞台をみてほしかった。なっきーと千聖のたった5日間だけのアイドルユニットを見てほしかった。


2、岡井少年
 先ほどあらすじをのべたが、実は当初なっきーは千聖のことを男の子とおもって初恋をする。劇中千聖はほとんどの男子学生服と制帽を身に着けている。まさしく岡井少年だった。

 千聖はここ数年で神をのばして化粧も覚え、どんどん女子になっている。父親目線の私と市はちょっとさみしい。昔の元気で少年のような粗雑さが実になつかしい。もし千聖があの当時の少年キャラのまま17歳になっていたなら多分劇中のつばさのようになってただろうなとおもう。

 ℃-uteコンサートではなぜかメンバーがよくスーツや学ランを着て男装をする。これはおそらく女性ファンへの宝塚的演出なのだろう。今回の舞台はそんな千聖推しの女性ファンにもみてほしかった。男装した千聖に恋する中島早貴目線で実に胸キュンだろう。

 その点、わたしのような男性ファンは自分を投影することのできる役がなかった。三億円では一朗ちゃんに自分をかさねるというのが男性ヲタ的正しい見方だったが、今回そのような役はなかった。

 脚本家演出家の塩田さんには、次は男装した千聖(茉麻でもいい)が可憐な乙女に恋をする物語を書いてほしいな。


3、中島早貴は演技がうまい(歌もそこそこうまくなった)
 ハロでは演技がうまいのは菅谷梨沙子というのが定説だが、梨沙子の演技は感情の起伏の演技というか、メロドラマ的演技。その点中島早貴の演技は等身大の乙女の演技。ちょっと内気でちょっとドジでなかなか好きな子に思いを伝えられない乙女の演技。そんな演技をさせたらピカイチ。

 なっきーの演技がうまいなと気づいたのは、DVDで見た舞台「・・・???タイトル失念」(保田圭、中澤裕子も出演)、誘拐犯にとらわれる狂言誘拐をしかけるあの演技はよかった。

 今回はただ単に恋する乙女だけでなく、失恋の乙女、そして2度ともどらない初恋のあの気持ちをいとおしむ50代のモノローグ。実によかった。

 劇中、なっきーの母親役が「りつ子はいま青春のトバグチにたっている」(飛場口って書くのかなとおもったが「とば口」=入口って意味なんだね。とばってのがよくわからない)、「青春は早くて短い」「そのときだれと出会うかでのちの人生がかわる」「その時の思いがのちの人生のすべてを形作る」(?詳細不明)というせりふがある。

 このせりふはまさにわれらもう青春をとおりすぎてしまったヲタの琴線にふれる。恋するなっきーはいいね。

 恋する乙女のなっきー、だがその思いを寄せる人(つばさ=千聖)の手を握った瞬間、この手を私と同じ女の子の手だだと気づき、つばさが男の子でなく女の子だと知る。(このときの描写がいい、なっきーが「小さくてやわらかい手、これは女の子の手」、まさに握手会で私が千聖やまあや小川麻琴と握手したときの乾燥そのものだった。実に共感、実感した
。ただ高橋愛の手は骨っぽくてすじぽっくて女の子の手というより女性の手だった)

 男の子だとおもっていたつばさに恋をしたなっきーは泣き崩れる。この世には存在しない「男の子」のつばさに恋をしたリツコ。成就しない恋、つまりは失恋。初恋とワンセットの失恋。青春=初恋+失恋、もしくは青春=片思い。リツコ役のなっきx-はじつによく「青春」を演じていた。

 それと終盤、なっきーがソロでアカペラで歌を歌うシーンもしっかり音程がとれていた。かつての御地のなっきーではなくなった。あと序盤に歌うしーんあり、その次のパートが佳林なのだが佳林の仮称のほうがうまいのだが、声量はなっきぃのほうが大きかった。意外だった。

4、涙ポイント
・つばさの兄(三島ゆきお)(三億円のジュンヤ)が、ダメな父親(サンクユーの六角ボーイ)につばさがまもなく帰ってくることを知らせるせりふ「さぁまもなく帰ってくるぞ 三島家の最高傑作が!」。涙が出た。涙がでるのは最高傑作でない証左。

・1974を披露するリツコとつばさ。イクナヨとさけぶ二人、帰ってくるカンさん(差恩億円のキカイダー)とふじこ(工藤。みんなでおどるシーン。

・青春のとば口のせりふ

・ラストなっきーのモノローグ

初回朝公演のときは涙がでた、2回目の昼公演さほどでなかった。


5、宮本佳林は役不足 ※本来の意味での「役不足」
 3月の時点では竹内が演じるはずだった佳林の役(ミチコ)。たけちゃんスマ加入で急遽代役が佳林。そのためなのか、佳林の実力がぜんぜん発揮できない役だった。この役は竹内の一本調子の甲高い声台詞回しでもさまになる役、竹内でもできる役。

 プロ野球選手に野球盤ゲームをやらせているようなものだ。たださすが佳林、野球盤でもくさらずにしっかりプレーしていた。

 本来の佳林の実力がでている舞台としては去年の「今がいつかになる前に」、一昨年の「かいぶつのこども」(DVDあり)。ぜひこの佳林の演技を見てもらいたい。

6、その他
・工藤の背がのびて千聖より高くなってる。足もいまいつのころの棒のような足ではなくなったようだ。

・佳林も背が伸びてる。なっきーとほぼおなじぐらいかな?。ただまだ甲高いキーンという子供っぽい声はだせていた。

・開演前アナウンスで和泉宗兵(サンクユーのウマシネ先生)、宮原将護(三億円のわかき一朗ちゃん)が注意事項アナウンス。最後に「大人の麦茶 新劇団員の・・」と自己紹介してた。オトムギにはいったのね。(そのせいか、池田さん(寝る子はのルーム長)、中神(ばかひろ)の役がどんどん端役になっているきがする)

・なっきーと同級生役の岩田陽菜ハ演技が棒せりふ。サンクユーのかおり(石原かおり?だったか)のようだった。

・斎藤佑介(三億円のキカイダー、戦国自衛隊の影虎、タイガーブリージングの好青年)はすごいね。見るたびごとにまったく別のキャラクターを演じている。今回はちょっとまずしくて学もないけどインテリな役。そしてホモの役を演じていた。ユースケさんはぜひテレビに出てもらいたい。なにかきっかけがあればブレイクすると核心している。かつてNHK朝ドラのオードリーの佐々木蔵之助、やんちゃくれの内田陽?のようにチャンスをつかめばいくよこの人は。

・チケットもぎり付近の関係者受付でおばさんが「岩田です」と受付の女性にいっていた。縁者の岩田さんの親族かな?ただ料金を取られていたような気がする。

・開演前の客席内BGMでバカボンのテーマやパトラッシュやあらいぐまラスカルなどの主題歌がながれていた。なつかしかった。まさに今のヲタのメイン世代である30代からアラフォーどんぴんしゃ。


・カンさんとふじこがすがたを消して、アイドル誕生にでる目的を急遽その2人を探すためと変更したストーリは唐突というか論理がなっていないようにおもった。

・パンフレットが朝公演終演後から売り切れ。昼公演でもうってない。3月のはあるとのこと。どういうことなの!。佳林のインタビュー記事が読みたいのに!

・貼り付け画像はグッズのインスタントラーメンの箱。この右側のショートの千聖がいいね。このイラストを見たくてこのラーメンを買った。





 
コメント (2)
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