◆アイデアの極意
240:【デザインのコツ・デザインのツボ 100連発!】第40発 商品企画
こんにちは!「工業デザイン相談室」の木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。
新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」 好評発売中
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【宣伝】もう平積みなくなりました
私の新書、どうやら東京でももう平積みなくなりました。平積みがあるうちはここで宣伝しようと決めていましたので、これが、最後の宣伝です。
題名「デザインにひそむ<美しさ>の法則」
ソフトバンク新書
価格 735円(税込)
12月16日から3月中頃まで、丸3ヶ月平積みされれば、いいほうかもしれませんね。いや、いい思い出です。もう一生こんなことはないだろうなあ。。。
あ、でも、アマゾンならどこでもご購入できます!(笑)
■アイデアは必ず思いつく
失敗しないデザイン開発のためには、常に
「とことん、いろいろなアイデアを出す」(拡散)
↓
「正しい審査基準(コンセプト)で絞り込む」(収束)
↓
「お客様に伝わる形にする」(製品)
を繰り返さなければならないということを製品開発の基本的な考え方(1)、製品開発の基本的な考え方(2)でお話しました。そして、それは実に面倒くさい作業だとも書きました。しかし、この作業をしないと、お客様に受け入れられ、売上をあげるようないい製品は決してできません。
では、アイデアは、どこにあるのか?
実は、アイデアは、既に身の回りかあなたの頭の中にあります。必ず、あります。そうでなければ思いつきません。頭の中になんとなくもやもやしていて、まだ形になっていないもの。それが、あなたの求めているアイデアです。
製品デザイン開発は無から有を生むものではありません。デザイン開発とは既にある「頭の中のもやもや」の中から「アイデア」を探して形にすることです。
アイデアは、既に身の回りかあなたの頭の中に必ずあると書きました。今、頭の中に全くアイデアがなければ、身の回り、お客さんの周りには、必ずあります。
これはある意味、自己暗示です。でも、アイデアは、必ず思いつくと信じないと出てこないという厄介な性格をもっているようです。
<アイデア発想の極意 その1>
アイデアは必ず思いつくと信じること
なんだか、いんちき宗教みたいですが、あながち自己暗示だけでもありません。今、日本の中であなたが企画している新製品と全く同じものを考えている人はどのくらいいるでしょう?テレビやパソコンのようなライバルの多い製品でない限り、そんなにライバルは多くないはずです。
であれば、その新製品について真剣に考えているあなたがアイデアを思いつく確率は、他の日本人よりも、何十倍、何百倍も高いはずです。
あなたが思いつかなければ、たぶん他の人はだれも思いつきません。その新製品についてアイデアを思いつくとしたら、あなたである確率は極めて高い。そう考えれば、「アイデアは必ず思いつく」と言ってもいいでしょう。
■アイデアは量・紙に書く
上の図式にあてはめると
「いろいろなアイデアを出す」(=頭の中のもやもやを全部出す)
↓
「正しい基準で絞り込む」(=もやもやを整理する)
↓
「お客様に伝わる形にする」(=スケッチにする)
「アイデアの発想」とは、「頭の中のもやもや」を全部「コトバ」にして、外在化させる作業なのです。
「頭の中のもやもや」は主観的で、こっちを考えていれば、あっちを忘れ、という感じで、考えているだけではいつまで経ってもまとまりません。そこで、それらを「コトバ」として外在化させることで、客観的に評価できるようになる。
ということは、「頭の中のもやもや」を「全部」外在化させないと、整理できないということになります。そうです、大切なのは「もやもやを全部出し切ること」です。
わかっていれば、「もやもや」しません。わかっているものを形にすればいいはずです。どうしていいかわからないから「もやもや」しているのです。失敗しないためには、もやもやを全部出し切るしかないのです。
頭の中のもやもやは全部大切なアイデアです。でも、その中のどれが最適なアイデアかわからない。もやもやを全部出し切らなければ、最適なアイデアが抜け落ちてしまいます。だから、アイデアは量が必要なのです。
そして、そのアイデアを客観的に評価するために紙に書かなければなりません。
<アイデア発想の極意 その2>
アイデアは量・紙に書く
これが、アイデア発想の根本です。どんなに大きく書いてもいいくらい大切なことです。
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