木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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アイデアの心構え

2007年03月27日 | アイデア発想法(コツツボ)


◆アイデアの発想の心構え
241:【デザインのコツ・デザインのツボ 100連発!】第41発 商品企画


 こんにちは!「工業デザイン相談室」木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。

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 私の体には黄金比はなさそうだなぁ(苦)


アイデア発想の6か条

前回、アイデアの極意として下の二つのことを書きました。

アイデア発想の極意 その1 アイデアは必ず思いつくと信じること

アイデア発想の極意 その2 アイデアは量・紙に書く


 後はこの2つの極意を頼りにどんどんアイデアを出していけばいいのですが、アイデアを出しやすくするための心構えがあります。次回から具体的なアイデア発想法をお知らせしていきますが(あまり期待しないでくださいね。当たり前の発想法ばかりですから。でも、使いやすいものだけご紹介するつもりです。)、その前に、アイデアを出すための心構えをご紹介します。


アイデア発想の6か条

アイデアの発想には、慣れが必要。何回も繰り返すこと。
アイデア会議の参加者の情報レベルを合わせる。
アイデア会議の参加者は3名以上。男女、年齢差、文系理系など雑多なほうがいい。
アイデア会議の席では自由に発想し、評価しない。
アイデアを出した人に、アイデアの結果責任を押し付けない。
エンドユーザの立場に立って、発想する。



 なんだ、当たり前のことばかりじゃないか、と思われるかもしれません。

 でも、当たり前のことでも、アイデア会議の前に必ずこの6か条を思い出してから会議を始めると、意外と効果があることがわかります。

特に、日本の場合は「アイデア会議の席では自由に発想し、評価しない。」「アイデアを出した人に、アイデアの結果責任を押し付けない。」このあたりが守られないことが多いです。

「そんなの無理」
「うちではできない」
「言ったら笑われる」
「恥ずかしい」
「声の大きい人だけ発言する」
「社長や部長の前では言えない」・・・

 そういう経験を皆さんも何度もしているんじゃないでしょうか?(私も企業にいたときはそうでした。)


「アイデア会議の参加者の情報レベルを合わせる。」
「アイデア会議の参加者は3名以上。男女、年齢差、文系理系など雑多なほうがいい。」

 これも、当たり前のことですが、意外と難しいです。情報のレベルを合わせることと、雑多な人材を集めることは、ある意味矛盾しています。日頃同じ仕事をしている人たちなら情報のレベル合わせは不要ですが、雑多な人を集めると、ほぼ確実に情報レベルはバラバラです。

 雑多な人たちを集めつつ、情報レベルを合わせるためには、会議の前にかなり入念に事前資料を作っておかなければなりません。

 この2つの項目は、どこかで折り合いを付けて無理のない範囲で守るのが現実的ではあります。


 「エンドユーザの立場に立って、発想する。」

 これも当たり前のことですね。でも、企業の中にいると売上に追われたり、日程に追われたりして、ややもすると忘れがちです。アイデア会議のときは、そういう浮世のしがらみをしばし忘れて、ユーザの立場で発想する訓練も必要です。


アイデア発想は慣れるしかない

 と言うわけで、結局

「アイデアの発想には、慣れが必要。何回も繰り返すこと。」

 これが、一番大切な心構えと言うことになりそうです。他の5つの心構えである

アイデア会議の参加者の情報レベルを合わせる。
アイデア会議の参加者は3名以上。男女、年齢差、文系理系など雑多なほうがいい。
アイデア会議の席では自由に発想し、評価しない。
アイデアを出した人に、アイデアの結果責任を押し付けない。
エンドユーザの立場に立って、発想する。

 これらのことは、場数を踏むことによって、頭が柔軟になり対応できるようになります。

 デザイナーは、年中アイデア出しをしています。どんな細かい業務においてもアイデアを盛り込もうと考えており、アイデアを出すことに慣れています。非現実的な馬鹿げたアイデアもいっぱいあります。

 しかし、そうやってアイデアを出すことに慣れてくると、他の5つの心構えも自然に身に付いてきます。

 ほかの5つの心構えは後からついてきますから、とにかく、何回もアイデア会議を繰り返してみてください。アイデアを発想するには、遠回りのようですが「場数を踏んで、慣れる」ことが一番の王道です。



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