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◆産学共同授業について<その6> 市場調査について
77:【デザイン相談室】第77発
こんにちは!
デザインコンサルタントの木全(キマタ)です。一般の方に向けて工業デザインのエッセンスについて書いたり、デザイナーとの付合い方などについて書いています。御相談がありましたら、コメントをくださいね。コメントによるご質問には基本的に無料でお答えいたします。
株式会社ビートップツー (木全が取締役を勤めています)
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■産学協同授業でデザイン業務を体感する
このブログでも、拙書でも、デザイン学校の産学協同授業をご紹介しました。
工業デザイナーの探し方(3)デザイン学校の紹介
そろそろ企業にデザインを取り入れなければならないと漠然と考えている段階で、人的時間的な余裕があるならば、デザイナーがどのような発想をし、企業にどう役立つかを体験するためにデザイン学校の産学協同授業をうまく利用するといいかもしれません。
9月から産学協同授業についてお知らせしています。これまでに以下の通り、産学協同授業の概要と心構えをお知らせしてきました。
産学協同授業の授業概要
【産学協同授業に臨む際の心構え】
(1)産学協同授業の主役(利益主体)は、中小企業
(2)学生の失敗を許す度量
(3)知的財産権等、権利関係について
上の3つの心構えはとても重要です。取り組む前には必ず、熟読ください。
前回は、初回授業前半での企業からのオリエンテーションについてお知らせしました。
今回は、初回授業後半での市場調査の説明についてお知らせします。
■市場調査について
以前、このブログで簡単な市場調査についてお知らせしました。
●簡単な市場調査の方法
(1)調べる オープンデータ調査
(2)見る 観察調査
(3)聴く インタビュー調査
初回授業後半では、まず、上記3つの調査手法を学生たちに伝える必要があります。
詳細は、リンク先を参考にしてください。
■初回授業後半:市場調査の宿題
外部デザイナーも学生も同じですが、企業からのオリエンテーションを聞いただけでは、どのような業界、ユーザーなのかを具体的に理解することはできません。
まずは、デザイン思考の方法論の「観察」が必要です。
学生たちへの最初の宿題は、オープンデータ調査と観察調査です。
オープンデータ調査では、インターネットで調べられることを調べさせます。競合商品や競合メーカーや関連するキーワードなどを学生たちに伝えて、どんな情報でもいいから調べさせること。
観察調査では、開発予定商品に近い商品を売っている現場、使っている現場などを具体的に提示して、学生たちに観察させること。
状況にも寄りますが、観察時間は1か所2時間程度かけるようアドバイスするとよいでしょう。
その際、学生全員に同じことを調べさせるのではなく、3~4名のグループを作り、それぞれのグループに違う調査課題を与え、次回の授業でクラス全員で共有できるような資料の作成を宿題にすると効率的です。
市場調査の説明の後、30分程度の時間を取り、それぞれのグループに宿題の調査計画を作らせ、各チーム1~2分発表させれば初回の授業は終了です。
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