スポーツライター・オオツカヒデキ@laugh&rough

オオツカヒデキは栃木SCを応援しています。
『VS.』寄稿。
『栃木SCマッチデイプログラム』担当。

ダイジェスト放送@東京V対福岡

2007-05-24 16:07:26 | サッカー
7位・東京ヴェルディ1969(東京V)は第1クール7連敗の入り口となる敗戦を喫した5位・アビスパ福岡(福岡)とホームの味の素スタジアムで対戦した。

ボールを回すよりも背後へ。ロングボールを多用した東京V。対して低いからボールを繋いでビルドアップを図った福岡。攻め方は互いに明確だったが東京Vには抑揚がなく、福岡はワントップの林にボールが収まらなかったことから見せ場を作れない。名波のコントロールシュートは枠を反れ、山形恭平の直接FKはGK吉原が弾き出した。絶好機を生み出せないまま前半を折り返すかに思われたが、終盤に東京Vが立て続けにゴールを挙げる。右45度から服部がゴールへ向かって蹴ったFKを富澤が微かに頭に当てて先制点。余韻が覚めやらぬうちに右サイドで起点となりつつあった藤田の鋭いロークロスをGK神山が触れるもルーズボールを走り込んだ広山がプッシュ。連続ゴールで前半を最高のカタチで締め括る。

6試合ぶりに戻ってきた名波がボールをさばくことでリズムが生じた東京Vが後半もリズムを掴む。林と本田を下げて、リンコンと大塚を後半頭から投入した福岡。中央から左に回ったアレックスと右に入った大塚が両サイドで活発に動く。幾分か活気付き大塚が獲得したCKからニアサイドで宮本がダイレクトボレーを叩き込む。反撃の狼煙となるゴールが決まるも直後、右サイドをフッキに突破されセンタリングを山形辰徳が痛恨のオウンゴール。その後、福岡はGK神山がファインセーブで失点を許さずに味方の援護を待つも、集中力が切れたところをディエゴに突かれ、最後はフッキに左足でちょこんと流し込まれる。4点目を献上してしまう。ロスタイムにアレックスがPKをきっちり沈めるが焼け石に水だった。大勢に影響はなく東京Vが第1クールの雪辱を晴らした。敗れた福岡は第2クール3連敗。

4―4―2から3-5-2へ移行した東京Vは一人ひとりの役割がはっきりし、DFと中盤が安定していた。堅守速攻からゴールを奪えるようになったことでフィジカルとスピードに長けているフッキがより活かされるのではないか。波に乗れそうな気配はある。

一時的にサイドで優位に立った福岡であるが継続してイニシアチブを取れなかったことが響いた。効果的なサイドアックを繰り返せないようだと連敗は止まらない。トップのリンコンを軸に両翼とサイドバックを有効利用したいところ。

J2第17節 東京V4-2福岡 @味の素スタジアム

<東京V>GK吉原、DF土屋、富沢、萩村、MF菅原、名波(→佐藤)、藤田、服部、ディエゴ、FW広山(→吉武)、フッキ

<福岡>GK神山、DF久永、宮本、川島、山形辰徳、MF山形恭平、アレックス、田中(→長野)、布部、本田(→大塚)、FW林(→リンコン)


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