スポーツライター・オオツカヒデキ@laugh&rough

オオツカヒデキは栃木SCを応援しています。
『VS.』寄稿。
『栃木SCマッチデイプログラム』担当。

日本対北朝鮮@4カ国対抗プレ五輪

2007-08-02 18:54:17 | サッカー
4位に終わったことで収穫と課題の両方が見られたアジアカップ2007。その総括がなされている一方で、来年開催される北京五輪に向けた切符獲得のためにU-22の強化が進行している。サッカー以外にも開催されている中国でのプレ五輪に参加した。中国、韓国、北朝鮮、ボツワナの4カ国が凌ぎを削る。

今大会は諸々の事情によりベストメンバーが組めないことから、これまで出場機会に恵まれなかった選手、そして先頃カナダでチェコに屈したU―20世代との融合を図るという、テスト的な色合いが自ずと濃くなった。

試合の流れは劣勢だった前半に日本がCKから河本が先制点を挙げ、さらに梅崎が谷口とのワンツーから追加点を奪う。後半に入り北朝鮮にPKから1点を返されるが、終盤の窮地をGK西川が好守で阻み、ドーハアジア大会の雪辱を日本が晴らす結果となった。2-1で勝利を収めた。

メモを取りながら真剣に見ていなかったことから、断言はできないのだがU―20組でスタメン起用された森島、梅崎、安田の3人はピチピチ感をチームにもたらしていたように思う。途中出場した平山は存在感という点では図抜けているが、FWにはフォアチェックが求められることから高さでは多少劣るが、機動性で勝っている森島の方が、どうしたって見映えはいい。アシストという結果も残した。右は水野、左は本田圭祐と家長。両サイドには突破力とテクニックを併せ持つ良質な素材が揃っているだけに、梅崎は生き残りに必死だ。それはアシストにゴールというカタチでのアピールから如実に伺える。サバイバルは過酷であるが、限られた椅子を手にするタメには今後もインパクトの強いプレイが求められるだろう。安田は審判に泣かされた。PKのシーンは確かにユニホームを引っ張っていたが、競り合いでは許容範囲。しかし、守備面で脆さがあるだけに、持ち味である攻撃参加を活かすには、不足している守備のレベルを上げる必要があるのも、また事実。

スタートから使われた3人以外にも、福元、青山準など下から上がってきた選手を送り出した反町監督。大人しい、余所行きのサッカーをする嫌いがあった、これまでのチームにカンフル剤を打ち込もうとしているのは明白である。乗りが良い選手達を上手くミックスさせれば、オオバケすることはないが、チームの状態は上向いていくのではないだろうか。戦力を見極めながら、チーム力をアップさせる。せっかく用意された国際舞台なのだから、有意義に、かつ優勝を目指して突き進んで欲しい。

4カ国対抗 プレ五輪 日本2-1北朝鮮 @瀋陽

<日本>GK西川、DF一柳(→青山準)、千葉、河本、安田、MF上田、谷口、枝村(→増田)、梅崎(→福元)、FW岡崎(→カレン)、森島(→平山)


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