さてまた図だ。しかも前に見たことある図だ。何が違うんじゃろうね?
図の説明の前に、ひとつ、びっくらこいた出来事にふれておく。
先週の月曜日のこと、なんとなーくTwitterを眺めていたら、Diorに関する記事にふれているつぶやきを見つけた。なんとなーくその記事をiPhoneで読んで、記事のいちばん最後にある"公式サイトはこちら"のリンクを押した。するとDiorのサイトに飛んでいった。なんとなーく見てたらiPhoneAppをダウンロードしてみんかい、みたいなことが書いてある(これはPCでアクセスしても表示されないみたいだけど)のでひょいっと押したらAppStoreが起ち上がってDiorのAppが表示される。無料らしいので落としたらなんだかステキなアプリが登場。
そこでFilmってのを見たらびっくらこいた。ものすごくクオリティの高い映像が流れ出したのだ。iPhone上でこんなすごい映像を見るのがなんとも新鮮で見入ってしまった。よくわかんないけど世界的な女優が出演し世界的な映画監督の演出で世界的な映像が展開される。ちゃんとDiorのバッグがけっこう画面上にこれでもかと登場するのだけど、なんだか物語はよくわからなかった。よくわからなかったけどすげええ!という印象はくっきり残った。
もちろんWEBでブランデッドエンタテイメントを流すこと自体は別に目新しいことじゃないよね。でも目新しいことが2つあって、ひとつはiPhoneですげえムービーを見たこと。そしてもうひとつは、ふとしたつぶやきが入口になっていたこと。
Twitterが入口になったのは偶然なのかもしれない。本国ではひょっとしたらマスメディアでのキャンペーンもやったのかもしれない。ただとにかく、事実としてぼくは、Twitterを通じてこの広告コンテンツを知ったのだ。
さてここで、今日の"図"の説明に入ろう。というか、すでに8割方説明は済んじゃったのだけど。
上の図は、前々回のこの記事の時に描いた図とほとんど同じだ。ちがうのは、前の図は”ぼく”の話だったのが、Xというブランドに差し替わっている点だ。
一番上の状況は、Xというブランドが単純にブランドサイトを設けていることを示している。この場合は、そのブランドに興味があったりほしいと思ったりする人が自発的に来る。検索したりして来る。そういう状況だ。ぼくのブログをぼくの近しい人たちが読んでくれていたのとよく似た状況。
図の真ん中の状況は、そのブランドサイトにコンテンツが置かれた場合。そしてそのコンテンツを発見した人が面白いと思ったのでソーシャル空間でつぶやいた状況だ。その人がある程度の規模の情報圏域を形成していると、その規模に応じた波及をしていく。つまり、ぼくがある人のつぶやきでDiorのサイトに見に行ったことと同じだね。
ブランドサイトが、ただそのブランドのことを説明しているだけでは、こういうことは起こらないのだ。でも人びとを惹きつけるコンテンツが置かれていると、誰かの情報圏域にひっかかる可能性が出てくる。コンテンツに力があればあるほど、そこから大きく波及していくわけだ。Diorの場合も、ぼくがコーフンしてつぶやいたもんで、反応して見てくれた人もいたみたいだ。
さて図の一番下は、そのXというブランドがソーシャル上でアカウントを持っていた場合だ。Diorの場合ではそうじゃなかった。でもぼくがそうだったように、コンテンツを置いた上でTwitterアカウントを明示しておけば、フォローしてくれる人も出てくる。コンテンツに力があればあるほど、フォロワーもたくさんつくはずだ。
ブランドXがそのあとも、コンスタントにコンテンツを更新していき、アカウントXがそれについてTweetをどんどん発信していけば、波及力が加速していくだろう。ぼくが継続的にブログを更新し、それを"更新したよ"とつぶやいていくことで、少しずつフォローしてくれる方が増えているのと同じだ。そしてコンテンツパワーとXのもともとのブランド力によっては、すごい勢いでフォロワーを獲得できるのかもしれない。
ここでもちろん、アカウントXの振る舞い方は重要だ。せっかくコンテンツで人びとの興味を引いても、Tweetも上手に展開しないと、ヘタをすると嫌われるかもしれない。コンテンツの更新時をちゃんと把握し、その内容に沿ったつぶやきをしないと、マヌケなことになる懸念もある。またいろんな人が話しかけてきた時に、事務的になってもいけないし、馴れ馴れしくてもまずいだろう。適度な礼節を持って接しないといけない。まさにソーシャル=社交なのだから、人間としてきちんとした態度をとらないといけないのだ。
でもそこをうまくやれば素晴らしいことになる。コンテンツパワーとソーシャルパワーが相乗関係になり、人びととの間にそれこそ”きずな”を築くことができるだろう。
これを具体的な企業で考えた時、広報部的なスタンスと、宣伝部的なスタンスが融合というか力を合わせないといけない。これは今後の企業コミュニケーションの重要なポイントになるんじゃないかな。
この話にはまだまだつづきがある。そこで今週また書こうと思う。のだけど、今週はちょっと忙しいことになりそうなんだな。仕事のためにつぶやかないといけない。うーんけっこう大変そうだぞ。でもちょっと面白いことやるんだよね、えっへっへ・・・
図の説明の前に、ひとつ、びっくらこいた出来事にふれておく。
先週の月曜日のこと、なんとなーくTwitterを眺めていたら、Diorに関する記事にふれているつぶやきを見つけた。なんとなーくその記事をiPhoneで読んで、記事のいちばん最後にある"公式サイトはこちら"のリンクを押した。するとDiorのサイトに飛んでいった。なんとなーく見てたらiPhoneAppをダウンロードしてみんかい、みたいなことが書いてある(これはPCでアクセスしても表示されないみたいだけど)のでひょいっと押したらAppStoreが起ち上がってDiorのAppが表示される。無料らしいので落としたらなんだかステキなアプリが登場。
そこでFilmってのを見たらびっくらこいた。ものすごくクオリティの高い映像が流れ出したのだ。iPhone上でこんなすごい映像を見るのがなんとも新鮮で見入ってしまった。よくわかんないけど世界的な女優が出演し世界的な映画監督の演出で世界的な映像が展開される。ちゃんとDiorのバッグがけっこう画面上にこれでもかと登場するのだけど、なんだか物語はよくわからなかった。よくわからなかったけどすげええ!という印象はくっきり残った。
もちろんWEBでブランデッドエンタテイメントを流すこと自体は別に目新しいことじゃないよね。でも目新しいことが2つあって、ひとつはiPhoneですげえムービーを見たこと。そしてもうひとつは、ふとしたつぶやきが入口になっていたこと。
Twitterが入口になったのは偶然なのかもしれない。本国ではひょっとしたらマスメディアでのキャンペーンもやったのかもしれない。ただとにかく、事実としてぼくは、Twitterを通じてこの広告コンテンツを知ったのだ。
さてここで、今日の"図"の説明に入ろう。というか、すでに8割方説明は済んじゃったのだけど。
上の図は、前々回のこの記事の時に描いた図とほとんど同じだ。ちがうのは、前の図は”ぼく”の話だったのが、Xというブランドに差し替わっている点だ。
一番上の状況は、Xというブランドが単純にブランドサイトを設けていることを示している。この場合は、そのブランドに興味があったりほしいと思ったりする人が自発的に来る。検索したりして来る。そういう状況だ。ぼくのブログをぼくの近しい人たちが読んでくれていたのとよく似た状況。
図の真ん中の状況は、そのブランドサイトにコンテンツが置かれた場合。そしてそのコンテンツを発見した人が面白いと思ったのでソーシャル空間でつぶやいた状況だ。その人がある程度の規模の情報圏域を形成していると、その規模に応じた波及をしていく。つまり、ぼくがある人のつぶやきでDiorのサイトに見に行ったことと同じだね。
ブランドサイトが、ただそのブランドのことを説明しているだけでは、こういうことは起こらないのだ。でも人びとを惹きつけるコンテンツが置かれていると、誰かの情報圏域にひっかかる可能性が出てくる。コンテンツに力があればあるほど、そこから大きく波及していくわけだ。Diorの場合も、ぼくがコーフンしてつぶやいたもんで、反応して見てくれた人もいたみたいだ。
さて図の一番下は、そのXというブランドがソーシャル上でアカウントを持っていた場合だ。Diorの場合ではそうじゃなかった。でもぼくがそうだったように、コンテンツを置いた上でTwitterアカウントを明示しておけば、フォローしてくれる人も出てくる。コンテンツに力があればあるほど、フォロワーもたくさんつくはずだ。
ブランドXがそのあとも、コンスタントにコンテンツを更新していき、アカウントXがそれについてTweetをどんどん発信していけば、波及力が加速していくだろう。ぼくが継続的にブログを更新し、それを"更新したよ"とつぶやいていくことで、少しずつフォローしてくれる方が増えているのと同じだ。そしてコンテンツパワーとXのもともとのブランド力によっては、すごい勢いでフォロワーを獲得できるのかもしれない。
ここでもちろん、アカウントXの振る舞い方は重要だ。せっかくコンテンツで人びとの興味を引いても、Tweetも上手に展開しないと、ヘタをすると嫌われるかもしれない。コンテンツの更新時をちゃんと把握し、その内容に沿ったつぶやきをしないと、マヌケなことになる懸念もある。またいろんな人が話しかけてきた時に、事務的になってもいけないし、馴れ馴れしくてもまずいだろう。適度な礼節を持って接しないといけない。まさにソーシャル=社交なのだから、人間としてきちんとした態度をとらないといけないのだ。
でもそこをうまくやれば素晴らしいことになる。コンテンツパワーとソーシャルパワーが相乗関係になり、人びととの間にそれこそ”きずな”を築くことができるだろう。
これを具体的な企業で考えた時、広報部的なスタンスと、宣伝部的なスタンスが融合というか力を合わせないといけない。これは今後の企業コミュニケーションの重要なポイントになるんじゃないかな。
この話にはまだまだつづきがある。そこで今週また書こうと思う。のだけど、今週はちょっと忙しいことになりそうなんだな。仕事のためにつぶやかないといけない。うーんけっこう大変そうだぞ。でもちょっと面白いことやるんだよね、えっへっへ・・・