昨年の秋の事。
ゴトゴト総武線の各駅で
東京の西にある弁護士事務所を訪ねていた。
ここには東京弁護士センターで出会った先生がいらっしゃる。
そもそも、昨年4月に
およそ7年振りの再会を果たした夫から離婚を切り出され
何をどうすれば良いのか分からずオロオロしている私に
「法テラスに相談してみたら!」
と友人がアドバイスしてくれたのがきっかけ。
が、私の場合、法テラスは使えなかった。
代わりに紹介されたのが東京弁護士センター。
初めて訪ねた時はあらかじめ自分が確認しておかなくては
ならないことを教えてもらった。
そこで出会った弁護士さんにこれからお世話になると決めた。
もちろん、ボランティアではないから費用はかかる。
それも自分が思っていたよりかなりの負担である。
が、その負担と心の重さを秤に掛けても
弁護士さんにお願いしたい気持ちが上回る。
日を改めて弁護士事務所で契約書を作成。
これは契約書の上では「事件」になるのだ。
着手金を振り込み、
弁護人から夫への手紙が届くと
もう後には引けない そんな気持ちに襲われる。
折しも台風一過の朝だった。
弁護士さんから
「dekochinさんの生活を守るためにも一緒に頑張りましょう」
のメールが届く。
この青空とメールに後押しされ、私からも転送郵便に
弁護士さんを介して話を進めてゆく旨一筆添えて送ることにした。
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何年もかかって沈殿した心を
再び撹拌された今
あなたと冷静に向き合い
話し合いを重ねるのは
私にはとても難しいのです。
我々のこれからについての交渉は弁護士の先生にお願いいたしました。
追って先生よりお手紙があるかと思いますので
よろしくお願いいたします。
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その時、覚悟を決めた。
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