はしかの思ひ出

最近、はしかが流行していると報道で目にする。

我が家の姫達は予防接種を受けているが

姫2に関しては看護大学時代にも追加で接種している。

姫1は抗体があるかどうか、持病の検診の際調べて貰うことにした。

 

我々の時代には予防接種があったかどうか定かではないが

大抵の子供が幼稚園前後に罹ってしまうものだと思っていた。

私もご多分に漏れず４歳には罹っていたようである。

 

母亡きあと杳としてその在りかが分からなくなった幼き日のアルバムに

母の手作り綿入れ半纏を羽織り　窓を見上げている

はしかの日の自分の写真が記憶されている。

その頃の事を母は大学ノートに走り書きのように残している。

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誕生日の夜　高熱を出しその晩からハシカにかかってしまい

さすがのお茶目も沈黙の２、３日（略）

口当たりの良いサイダーを飲んで

「あ～おまえは良い事を教えてくれたよ。この一杯で頭が治ってしまったよ。」

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この件を姫1に話すと

「まるで　まるちゃんだね」と大笑い

なるほど　まるちゃんだ！

 

黄ばんだ大学ノートを前に

「おばあちゃんも良く書き残したよね」

「ホント、のんきな親子だね～」と

笑いながら胸の奥の方でキュンとする。