誰かに薦めたいとは思わない
そんな映画「関心領域」
冒頭、不気味な音が鳴り
スクリーンには何も映らない時間が続く
悪名高きアウシュビッツ収容所
壁一枚を隔てたこちら側には
絵に描いたような幸福に見える
所長家族が暮らしている。
プール付きの庭に手入れの行き届いた植物
残酷な場面を目にすることは無い
なのにずっと怖いのだ
上映中、一度たりとも和む場面もない
彼ら彼女らが楽しく談笑していても笑えない
これが現実なのか?
これほどまでに人間は
壁の向こうから聞こえる音や
臭いに無関心を装う事が出来るものなのか?
この映画に出演した
ドイツの俳優の方達も
並々ならぬ決意がいた事だろう
観たことは後悔しないが体温が下がる映画である
そして決してこの映画を忘れない
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