物心ついた時から食べていた漬物。
関西人は食事の最後はお茶漬けという人は多いのではないでしょうか?
私もそうやって育てられた。食器の洗い物が楽になるなどメリットもあります。
そんなお茶漬けに必要不可欠な物の一つが漬物である。
まだ実家のある商店街が商店街になっていないとき、畑の横でテントを
張って商売をしていた漬物屋があった。
家(実家の店)から子供の足で1分の場所である。
その後、漬物屋の斜め前の畑がなくなってマンションができるタイミングで
一階にテナントとして立派なお店でオープンした。
お店の名前は「大漬」大阪市住吉区苅田にある。
その後40年以上この場所で商売している。
が母より電話があり、ゴールデンウィークぐらいにおっちゃん亡くなって今、息子さん(だいぶん前に
亡くなっている)の奥さんが店じまいしている。とのこと。
えーーーーーー。もうあの漬物食べられへんの?
申し訳ないが、おっちゃんが亡くなった事よりも漬物が食べれないショックが大きかった。
大阪を離れてから食べる機会がほとんどなくなった。
大阪に出張時に姉の家に行くときぐらいに買っておいてもらい、1年間に数回食べるチャンスだけだ。
でももう食べれない。
私「もう売ってなかったん?」
母「いや、だいぶんなかったけどまだ少しあったよ。」
私「買って送って!」
母「わかった、今から行ってくる。」
ということで最後の最後!9本のキュウリの漬物を買えたらしい。
荷物が到着した日はメインはこのキュウリの漬物。
最初からお茶漬けだ。
やっぱり日本一うまい漬物だ。
おっちゃんの漬けた最後の漬物を食べることができた。
今年一番の幸せであり、今年一番の悲しさでもある。
大久保のおっちゃん!ご冥福をお祈りします。
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