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木陰の椅子

「シニア夫婦二人暮らしのつれづれ」から「一人ぼっちのつれづれ」に。明日も良い日にするために頑張りたいなと思います。

狭いけど、ご自由にどうぞ!

2024-05-23 | つれづれに
前の畑の道路際に麦が植えられるようになって、3度目の春。
実りの時期に近くなったせいか、このところ雀の行き交いが頻繁だ。
まっすぐ立ち上がる穂の上を、ホバーリングしている姿はなんとも愛らしい。
 

 

チッ、チッ、チッチッチッ、チッ、チッ、チッ、チッの囀りもかなり賑やかで、しばし眺めていること多々。
幼い頃から、雀ほど馴染みある小鳥は他にはいないが、警戒心が強く、けっして馴れてはくれない。気がつくと庭や木々にも数羽が遊びに来ているが、私が気づくと同時に彼らも警戒を始める始末。
「仲良くしようよ~」と声がけしても、ぜんぜん気を許す気配なし。
キンモクセイに取り付けてある小鳥箱も、買って20年近く1度も小鳥が入ったことが無い。

 

 

ふと俳句仲間に教わったことを思い出して、毎朝仏壇に供えるご飯をサッと水洗いして、撒いてみた。
今日もいい天気……部屋に戻り、コーヒーなど飲みながらリラックスしていると、麦畑に負けないくらい我が家の庭でも、チッ、チッ、チッチッチッ、チッ、チッ、チッ、チッの大合唱。
しめしめ…ワクワクしながら、写真を撮ろうとそろりそろ~り、身体を持ち上げたとたん、揃って飛び立っていった。

 

 

よしよし…ごめんね、写真なんかどうでもいいよね。
超狭い庭だけど、あなたたちに明け渡すわ。
テーブル・イスを脇に寄せできるだけ広くして、気持ちよく啄むめるようにした。

また明日、お出でね!


気がかりは無くなったけれど

2024-05-22 | つれづれに

GW入りからなんとも落ち着かない日を過ごしてきた。
急な来客があって、子供達の帰省があって、ボラグループの定例会があって、通院があって、白髪染めに行って、オープンガーデンに行って、コンサートに行って、ちょっとだけ勉強して、ダラダラして……、残りの時間は畑仕事と庭の手入れ。
わずかな時間でも見つけたら、小刻みに畑仕事。

ドカッと大きな何かがあったわけではない。
なのに落ち着けなかったこの3週間。

 

 

 

その間に、この春からスペースの半分ほどを花畑にした畑では3~4種類の花が咲き始め、花畑にしようとのきっかけとなった「仏壇とお墓の供花」には事欠かなくなった。
そこだけには、すごく満足している。

 

 

落ち着けなかった理由は、たぶん、年に2回だけ入る仕事のせい。
長く関わってきての慣れで、甘く考えていた。そのしっぺ返しだろう、考えがまとまらないまま、今日の締め切りを迎えた。
先方の控えめな問い合わせが入ったと同時に納品できたが、2ヵ所の変換ミスに気付き慌てて連絡、よけいな手数をかけてしまった。
反省!
反省!
気がかりは無くなったのに、今一つスッキリしない夜。


BSの「牟田刑事官事件ファイル」が好き!

2024-02-23 | つれづれに

BS5で放映の「牟田刑事官事件ファイル」を見た。
リアルタイムで見たことはなく、退職後から見るようになった数回のシリーズもので、BSにつきものの、何度も何度も再放送されているドラマ。なのに、ついついチャンネルを合わせてしまう。
主演は小林桂樹、その妻が津島恵子。

お二人とも既に亡くなられているし、登場する女優・俳優陣も亡くなっているか、とんでもなく若いかのいずれ。
ドラマを見ながら、何が良くて何回もおなじのを見てるのさ? と、なんとなく自問していた。

 

 

多分、小林桂樹と津島恵子の演ずる夫と妻の、穏やかで、思いやりに溢れていて、互いを尊重し、分かりあっている姿、敢えて言うなら「静謐な愛」がたまらなく愛おしく思えるからかもしれない。
刑事物なので凄惨な場面もあるし、これでもかこれでもかと悪事を重ねる人間や卑劣極まりない人間もでてくるが、合間あるいは終盤、僅かに登場する二人の場面が、重苦しさを消してくれる。

 

 

飽きもせず何度でも楽しめるのは、私の記憶力低下や、途中でウツラウツラしてしまうこともおおいに役立っているのだろうけれど……。

 

 

追記

いかりや長介の「法廷荒らし」「取調室」も、飽きもせず何度も見てしまう。

この二つを見続ける理由はわからない。


かなりちっぽけな幸せだけど…

2024-02-20 | つれづれに

昨日、ファミレスで一人ランチした帰り、めったに行かない100均の「セリア」に寄ってみた。
日頃はダイソーオンリーだから、品揃えも違っていて、見るもの触るものとても新鮮。
そして、ふと目についたのがランチBOXのバンド。

今使っている弁当箱は、多分40年くらい前に「ミスタードーナツ」のポイントで貰ったもの。明るい紺色で、小判型の2段重ね。蓋には星の王子様を連想させる少年と犬が描かれていて、私と共に2度の引っ越しをしている。

 

 

シニアである私の“社会”も、少しずつ動き始めたみたいに思えるこの頃。
それを一番感じさせてくれるのが、ボラ活動とそれに付随・波及する行事や企画の多さ。先日、めったに作ることが無いお弁当のことを書いたが、なんだか、早起きしてお弁当を作ることが増えそうな気もする。

ということで、目に入った瞬間にもう購入を決めてしまった
いや、お弁当作りがめったになくても、多分、買っただろうな!
描かれたネモフィラのブルーと紫のゴムバンドが、なんとも爽やかで私好み。

 

 

 箸は45年前にサンリオでパートをしていた時に購入した、「ザ ボードビルデュオ」のエディとエミィ。
箸袋は銀行からの頂きもの。

 

 

たかがランチBOXバンドを見つけただけ。
かなりちっぽけな幸せ。
けれど、次のお弁当持参の時を待つワクワク感は、とんでもなく大きい。
そんな単純極まりないことで幸せになれる自分、好き!


「私の本棚」新刊

2024-02-10 | つれづれに

「私の本棚」に加わった1~2月の新刊4冊。
あらすじは表紙カバー裏面より。私は、この大雑把に書かれたあらすじを読んで選ぶことが多い。

●「アンドクター」 聖海病院患者相談室 藤ノ木優
聖海病院で研修医として働く綾瀬凪沙は、患者に寄り添う医者になるという理想と現実のギヤップに戸惑っていた。当直中に採血した患者の左腕に痺れが残り、凪沙は患者の恋人から医療ミスだと責め立てられる。助っ人として現れた患者相談室の神宮寺の手腕で激昂する患者たちは宥められたものの、彼は凪沙に対して「お医者さまの対応で裏方が苦労する」と辛辣で……。
新米医師×医者嫌いの非医師の成長を描く感動の医療ドラマ!

 

 

読み終わって★★★★★。
振り返れば、理想と現実のギヤップって私にはあまりなかったような。そもそも理想を持たなかったのかな? 関わってきた職場的に、自分の仕事を頑張ってやっていればそれで良し、それ以上に意欲を出せばそれも良し、仕事熱心なのは当たり前の時代だった。
著者は現役医師さんだとか。この頃の医療現場を垣間見ることができたのは良かった。

 

●「ミッドナイト・バス」 伊吹有喜
故郷に戻り、深夜バスの運転手として働く利一。子供たちも独立し、恋人との将来を考え始めた矢先、バスに乗車してきたのは、16年前に別れた妻だった。会社を辞めた長男、結婚と仕事で揺れる長女。人生の岐路で、忘れていた傷と向き合う家族たち。バスの乗客の人間模様を絡めながら、家族の再出発を描いた感動長編。

 

 

読み終わって★★★★★。
伊吹有喜さんは大好きな作家。特に「BAR追分シリーズ」は大好きで、何度も読み返している。
「おいおい、どっちにもいい顔するとどっちも不幸になるよ」、と言ってやりたいけれど、そうせざるを得ない心情も理解できるし、自分に重ねてしまった場面も多々。自分の親たちもきっとそうだったように、親になるというのは重いことです。

 

●「外科医島へ」泣くな研修医6  中山佑次郎
半年の任期で離島の診療所に派遣された、31歳の外科医・雨野隆治。島ではあらゆる病気を診なければならず、自分の未熟さを思い知る。束の間の息抜きを楽しんだ夏祭りの夜に、駐在所の警官から電話が。それは竹藪で見つかった身元不明の死体を検死してほしいという依頼だった___。現役外科医が生と死の現場をリアルに描く、シリーズ第6弾。

 

 

読み終わって★★★。
シリーズ1~5は読んではおらず、いきなり6からスタート。こちらも著者は現役外科医さん。分業で選んだ診療科だけに特化する今の医療現場で学んできた研修医が、少しずつ成長していくが、ベテラン医師との二人体制に、とりあえずは安心して読み進めることができた。

 

●「アンの娘リラ」赤毛のアンシリーズ8 松本侑子新訳
アン48歳、第一次大戦が始まり息子3人が兵隊として欧州の戦場へ。出征を見送り、激戦が報じられる不安な日々、赤十字の活動をして、家族の無事を祈る。そして悲劇、感涙の復員。アンの娘リラの視点で描く戦争と銃後の暮らし、リラの成長と甘い恋。日本初の全文訳・訳註付アン・シリーズ完結の第」8巻。地図と写真入り。

 

 

読み終わって★★★★★。
「赤毛のアン」シリーズは、19世紀のアン・シャーリーの誕生と少女時代から、20世紀のアン・ブライス50代まで、半世紀を超える女性の生涯とカナダの激動の時代を描いた壮大な小説。
私の中では村岡花子訳が不動の1位だが、今回買い揃えた松本侑子さん全文訳は、村岡さんが本に残せなかった部分も全て掲載されており、分かりやすい訳、多くのページを割いた訳註など、ファンには垂涎の新訳だと思う。。
村岡さん訳の本はもうボロボロ、しかも変色してしまっているが、「私の本棚」の一等地に静かに鎮座している。