木陰の椅子

「シニア夫婦二人暮らしのつれづれ」から「一人ぼっちのつれづれ」に。明日も良い日にするために頑張りたいなと思います。

愚痴を吐きながら、鍬を振りつづける不思議

2023-09-13 | 家庭菜園遊び

多くの時間と体力を使って、夏の間に膝上まで伸びた草を根から抜き、キューリ・ナス・ピーマン・オクラ・インゲン・トマト・ミニトマトなと野菜残渣も抜き取り、マルチや支柱、ネット、留め具などを取り去り、3畝あったイチゴは全て抜き、ご近所さんにトラクターで耕起してもらって、広々となった我が菜園。

 

 

それから10日ほど経ち、ようやくダイコンのための畝づくりに取り掛かった。

ロープで区画の印をつけ、何十何百回鍬を振り上げ振り下ろし、苦土石灰を撒き、堆肥を撒き、肥料を漉き込み、その土を盛り……。

あぁ嫌だ嫌だ、もう止めよう、なにやってんだか私…毎度お決まりの、何年も繰り返してきた愚痴を吐きながら、ブログ仲間さんが表現していた「ジョーロのように」汗をかきかき、へとへとになりながらも、脳裏には白く太った大根がチラつく不思議。

そうなんだ、けっしてこれらの作業が嫌いなわけではないのだ。

ただ、お医者様お墨付き(?)の体力のなさで、身体的に参っている故なのだ。

 

 

主治医と相談の結果、夫の残した耕運機使用を断念したのは7月のこと。

耕運機を使用すればかなり楽チンになるのは分かっていたから、この夏から、と心づもりしていたが、とうてい無理なことが分かったのだ。

土方焼けし、いつも疲れ切った顔で、鍬を1振り1振りの菜園遊びが、今後も続く。
いいかげんに、もう少しお洒落な趣味を持ちたいけれど、無い。

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秋と、「銀座四宝堂」と、古内一絵さんと

2023-09-09 | 本は友だち

「銀座「四宝堂」文房具店Ⅱ」(上田健次著) が届いた。その「Ⅰ」をアマゾンからのお知らせで購入し、シリーズ化もしくは続編が出ないものかと待っていたところ、aiaipeeさん情報でⅡの出版を知り、即購入したのだ。
「涙が止まらないという帯の言葉、いつもは馬鹿にしていましたが今回は本当でした」と帯がついている。実は私も、涙ポロポロとの帯言葉を、あまり信用していない一人だ。

 

 

なのにどうしたことか、1話の後半から涙が止まらなくなった。
あれあれ? はつゆき、どうしたの? ここって泣く場面? と苦笑いしながら涙ポロポロ。悲しい訳ではなく、結婚式の両親への手紙で、会場の誰もがもらい泣きする、多分あの類の涙です。まんまと帯言葉に乗せられてしまったけれど、続く4つの話はどうだろう?

とりあえずは今日はここまでと決め、ページのどこかにあるはずの栞を見つけた時、流した感動の涙はそのままに、思わず見入ってしまった。
挟まれていたのは、「百年の子」(古内一絵著)の栞広告。

 

人類の歴史は百万年。だが、子供と女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。
舞台は戦中~令和の出版界。100年の歴史をもつ学年誌を軸に子供が、女性が、母親が、人生を掴み取る姿を描く感涙大河小説。


との文字。既に発売されているのか、これからされるのか。

古内一絵さんとの出会いは「マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ」全4冊シリーズ。女性騎手の物語「風の向こうへ駆け抜けろ」「蒼のファンファーレ」と続き、他に「鐘を鳴らす子供たち」などそれほど多くはないが、好きな作家さんだ。特にマカン・マランは、何度も読み返すほど気に入っている。

 

 

1冊気に入ると、その作家の本を買い続ける癖のある私。
それゆえにこのごろは、え? うん? ちょっと違う? と失敗することも多くなってきている。

百年の子…読書メーターの読みたい本1位らしいが、今の暮らしでは、1,980円はちょっと辛いなぁ!
とりあえずは読みたい本リストにいれ、後は「読みたい気持ち」に任せるとして、まずは「銀座「四宝堂」文房具店Ⅱ」を、ゆっくりと読んでからにしよう。

台風のもたらした雨のせいか、炎暑酷暑の3日前から急転直下、秋の気配いっぱいの今日、本のこと、銀座四宝堂文房具店のこと、古内さんのことなど考えながら、コーヒーでも飲もうか。

え? なんと4杯目? 飲みすぎ。これを最後にしなくちゃ!

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