大道塾 横須賀・湘南支部 稽古日誌

各道場の一般クラスの稽古日誌を稽古参加者に記録して頂く予定です。稽古内容の見直しや、反省・研究材料にご活用下さい。

2023年1月10日(火)久里浜クラス稽古日誌

2023年01月11日 | 久里浜道場

みなさん、明けましておめでとうございます。この日は9名の参加。久里浜クラスの稽古初めです。安浦コミュニティーセンターでの稽古でした。

1.準備運動

2.ウォーミングアップ:蹴上げ、腿上げ、膝内回し外回しなどの動きを行い、じっくり体を温めていきました。そのあと、崩し膝、前足ノーモーションのローなどの動きを確認しました。

2.ステップワークの確認

①足を抜いて行うステップ:どちらか一方の足をついた状態からステップするのではなく、一度足を浮かせて(抜いて)行うステップを使ったステップワークの確認を行いました。タックルに入る時に使うステップをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。通常のステップイン、ステップバックの動きではなく、一度脱力して一気に加速する動きです。足を一度上げてからステップするので2アクションで遅くなるような気がしますが、緩急のメリハリがつき、少ない力で素速く動くことができます。(ような気がする!?)今回の練習では、ヘッドスリップの動きと同時に行い、相手の左右ストレート対してカウンターをとるイメージで斜め前へ前進する動きと、相手の左右のパンチに対して斜め後ろへさがって捌くイメージの動きを練習しました。

②蹴りにつながるステップの確認:ステップの回し蹴りを蹴る動きをイメージし、蹴るままでのステップと体の捩れ、腰の送りなどを統合させることを目的とした練習です。そのため、蹴らずに行い、蹴る直前までの各部の統合を確認しました。腰がしっかり送られ、なるべく遠くまで蹴りが届き、且つ体勢は安定しているフォームを目指します。

3.対人稽古

①前足を上げた状態からのロー:ここでは、前足を上げた状態からハンドミットを蹴り、蹴りの後半部分の動きをチェックします。足を上げた状態からのスタートなのでステップの力が連動しません。蹴りに加える力は、主に腰の送りを使います。そのためには腰を送るための「タメ」が必要になってきます。腰をためて、送って、蹴る。この微妙な動きに集中して練習しました。また、蹴った後に膝をたたむことで、体を安定させ、素早く元の構えに戻ることができます。ここでも、脱力緊張脱力というように緩急をつけることができるようにします。ローは内脛を上から打ち下ろすイメージで蹴るとバランスが取りやすくなります。

②体の捻りを生かした踏み込んでロー:遠間から歩み足で一気に距離を詰めてローを蹴ります。ポイントは、歩み足の時に、体のを捻り、タメを作っていくことです。サッカーボールを蹴るイメージで、助走するように距離を詰めるので、上体と下半身がそれぞれ逆方向に捻られます。ここで「タメ」が生まれ、強い蹴りに繋げることができます。

③肘の確認:相手の手のひらに肘を打ち、肘の打ち方、当てる部分、角度等をチェックします。肘は、横から回すのではなく、ストレートを打つように、真っ直ぐ肘を打ち込んでいきます。腕全体ではなく、上腕の部分だけで、肘を拳としてパンチを打つイメージです。当てる部分は肘の硬い部分を当てるようにします。バリエーションとしては、基本の肘打ちのような肘を横にして打つ打ち方と、肘を立てて、まっすぐ打ったり、下から打ったりする、縦肘があります。縦肘は回転の力が使えないので、とても難しいですが、使えるようになると、攻撃のバリエーションが一気に増え、大きな武器になります。先生によるこれら技の説明のお手伝い(技をかけられる方)をしたのですが、0距離の見えないところから肘が確実にヒットするイメージが存分に伝わり、それはそれは恐ろしい技だと思いました。事実、縦肘の説明の際に、先生の肘を受けた左肩は重〜い痛みが残っています。これは毒針ですね(笑)。

④肘の技研:③で確認したことを踏まえて、対人で肘の技研を行いました。「ガードを引っ掛けて隙間から肘」や「膝(フェイントも)でガードを下げさせ肘」、「スイッチフェイントからの肘」、「組んで密着し、見えない下からの縦肘」、「相手の「ガード下ろして縦肘」などなど例をいくつか教えていただき、その練習や自分で連携を考えたりしながら練習しました。ただ肘の対人練習の際は本当に当てないように注意しないと怪我に繋がりますのでいつも以上に気をつけて行いましょう。

⑤肘でのミット強打:最後に肘でのミット強打を行いました。

4.自由稽古:若者チームのマスに入れてもらい2ラウンドほど練習しました。若者チームは動きが速く、反応も鋭いのでおじさんチームは色々と工夫が必要です。この工夫を考えるのが積み重なり、技のバリエーション増加に繋がるのでとてもためになります。この日は「先」の取り合いのような局面がたくさんあり、楽しく練習できました。若者チームの皆さんありがとうございました。

 今年も稽古が始まりました。去年の暮れは、のっぴきならぬ事情で稽古納めに参加できず非常に残念でしたが、今年は稽古初めから元気に参加し、気持ちよく汗を流すことができました。久里浜クラスは南体育館が使えるまでまだしばらくかかりますが、今年も怪我や病気に気をつけて、みんなで元気に稽古に励んでいきましょう。今年もよろしくお願いします。