北朝鮮軍の兵士が南北の軍事境界線を越えて韓国に亡命するケースが、8月以降で3人に上っていることが分かった。韓国政府関係者が明らかにした。韓国政府内には「軍の規律の緩みが進んでいる」との見方が出ている。
韓国軍は6日に、北朝鮮軍の兵士が上官2人を射殺し、軍事境界線を越えて韓国側に逃げてきたと発表した。政府関係者によるとこれ以外に8月17日に西部で、10月2日に東部でそれぞれ兵士1人が境界線を越えて亡命したという。
北朝鮮では、韓国に近い最前線の部隊には亡命を防ぐため、優秀な兵士を選抜して配置しているとされるが、韓国政府関係者は「物品の補給などをめぐり軍内に不満がたまっているようだ」と指摘している。(ソウル=貝瀬秋彦)
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