ボクシングで高校生史上初のアマ７冠を達成した井上尚弥（１９）＝大橋＝が１日、クリソン・オマヤオ（１９）＝フィリピン＝とのプロデビュー戦（２日、後楽園ホール＝４９キロ契約）を前に計量に臨み、リミットの４９キロで一発クリアした。
注目のデビュー戦にはロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダルの村田諒太（２６）＝東洋大職＝らが駆けつける。
“世界王者”の目の前で、史上最速タイとなる３戦目での世界王座奪取へ最高のスタートを切る。
プロデビューを控える新人では異例ともいえる約２０人の報道陣の前で、井上は契約体重４９キロで一発クリアした。
会場ではオマヤオと初対面となったが、相手をにらみつけることもなく、どこまでも冷静。
１９歳とは思えないほど落ち着いていた。
「（相手は）幼く見えたけど、腕は自分より太かった。
体調は万全。
計量して、気持ちに力が入った」
東洋太平洋ランカーとの注目のデビュー戦にはロンドン五輪男子ミドル級金メダルの村田と、同バンタム級銅メダルの清水聡（２６）＝自衛隊＝ら、アマ時代の仲間が応援に駆けつける。
「怪物」と称されながらかなわなかった五輪出場の夢。
トレーナーを務める父・真吾さん（４１）が「相手は同じ１９歳で、同じ階級。
ショートをうまく使って６、７回で仕留めてくれれば」と期待するように、リングサイドで見守るメダリストの前で世界クラスのパンチを披露し、鮮やかなＫＯデビューを飾るつもりだ。
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