Uさん、こんばんは。
”アース”は接地という意味です。
水回りで使う冷蔵庫や洗濯機、電子レンジやエアコンなどの電源コードについている緑色(黄色)したちょろちょろした短いコードがアース線です。
漏電があると危険な家電製品についています。
コンセントにアース線を取り付ける端子がありますからこれに接続します。
アース端子の先は、コンセント~電線を通じて、最終的に地中に埋め込まれた電極に繋がっています。
従いまして、もし漏電があると、アース線から漏れた電流が地中に流れていき、感電などの危険を回避します。
要するに電気の逃げ道です。
雷が落ちて来た時ための、避雷針のようなものです。
避雷針はその先が大地に接していて、地面(地中)に電流を流してしまいます。
これで、人間は感電せず安全・安心と言う訳です。
オーディオ製品にも、アース線と同じようなものがあります。漏電対策もありますが、第一には音質向上を目的としたものです。
主として、ノイズ対策です。
どちらかというと、電気工学的な専門的知識が要求されるこの手の対策は苦手な方でして、関心はありましたが、手を付けて来ませんでした。
効果が分からないのに、高額な製品が多いことも、今一歩対策に踏み出せない理由の一つです。
仮想アースは、本来、コンセントを通じて大地に落とす(接地極)代わりに、装置をつかって疑似的にこれを行おうとするものです。
最初にオーディオアクセサリーメーカーから既製品が世に出ました。これはそれなりの効果があったようです
ただ金額が張ります。場合によって複数買わなくてならないので尚更です。
そこで、製品の原理・構造を理解した人が、工夫して似たような効果のあるものを自作し、これを公開したことで、仮想アースが一気に広がったようです。
自作仮想アースは少し前に流行りがあったようで、インターネット上にその残滓があります。
自分もメーカー品の存在を知ってから、その効果を調べるべくインターネットで検索したところ、仮想アース自作する人が多くいることを知りました。
そうして、仮想アースは既製品を買うのではなく、自ら工作するものだということが、自分の中で刷り込まれていきます。費用はさほど掛かりません。
もし失敗しても損失は少ないから一つやってみるか。
そんな感じで、にわかに仮想アースを作ってみようという気になりました。
簡単な構造をしているので、手間も掛からないし、特別な技量・技術も不要です。
まず作り方ですが、主流となっているのが、梅酒を作るときの梅を浸けるけるようなガラス瓶の中に、大量のステンレスたわしを入れて、ここから線を引き出すというもの。
手の込んだ人は、ステンレスたわしの他に、トルマリン鉱石を使ったり、備長炭を使っているようです。
引き出す電線も専用のモノ、性能の良さそうな品を使っています。
普通だと、一つか二つ、という感じがしますが、効果を実感した人は10個近く設置したり、大容量のものを作っているようです。
幾つかのブログなどを巡回して、自分の好みに合いそうな作り方、材料は抑えられました。
問題は、どこにどのように接続するかです。
これについては随分悩みました。
人によって仮想アースを繋ぐところが様々。繋ぐ機器により幾つかの選択肢があるからです。
少し長くなりましたので、この続きは次の投稿で取り上げます。
ではこれで失礼します。