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【011】浄土寺 兵庫小野市

2015年11月23日 | 【 近畿の古刹 】

【011】浄土寺 兵庫小野市

住所  小野市浄谷町2094
宗派  高野山真言宗
山号  極楽山
開山  行基菩薩・重源上人
本尊  薬師如来・阿弥陀三尊

国宝  浄土堂(阿弥陀堂) 木造阿弥陀如来及両脇侍立像
重文  薬師堂 木造阿弥陀如来立像 木造重源上人坐像

 夕日のまばゆい光が阿弥陀堂の床に反射し天井の朱塗りをいっそう赤く染める。その微妙な夕日と朱の色が阿弥陀三尊像を照らし極楽浄土の空間を作る。これほどの美しい阿弥陀を見たことがない。大きな阿弥陀仏が全てを見透かしたように見下ろしてくる。それでいて過去の悪事を許してくれるような包容力。全ての者に極楽を与えてくれるような気さえする。

 重源上人は、東大寺再建の資金集めのために浄土寺を建てたと伝えられている。鎌倉時代の極楽浄土信仰を利用したと思われる。重源自身、上醍醐に入ったため真言宗である。あくまでも本尊は薬師如来で、高野山真言宗のお寺です。

 東の薬師、間に池、西の阿弥陀は、京都浄瑠璃寺と同じ形態です。余談ですが、浄瑠璃寺は阿弥陀如来が本尊で、西大寺を頂点とする真言律宗です。

 重源上人が東大寺再興のために建てた寺は、他に三重県新大仏寺があります。ここにも、同等の阿弥陀三尊がありました。新大仏寺は資金と言うより、材木調達の為に建てられた寺です。

本尊薬師如来より 夕日に映える阿弥陀三尊立像の方が有名です。国宝と重文の違いもありますか。


御詠歌
 
もうずれば この世ながらの 浄土寺(じょうどてら)
るり安養(あんにょう)の 極楽のさと

 
阿弥陀堂
本堂(薬師如来)
西方浄土

歓喜院



お薬師に 背中押されし 阿弥陀仏
散りしもみじの 未練なきかな

浄土寺の もみじ映えりし 朱の阿弥陀
導かれしは 西方浄土

朱の阿弥陀 合掌する背に 光る筋 薬師如来の 法の導き

 

2015/11/22


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