放棄統合(ほうき)/の下地十分
(東郷荘(とうごうしょう)・伯耆(ほうき))(下地中分)
[句意]登校放棄する下地は十分あった、という句。普段の行き渋る様子からも十分窺(うかが)えたということ。
[ポイント]
1.下地中分の例としては伯耆国・東郷荘が著名。
[解説]
1.東郷荘は、伯耆国(鳥取県)にあった京都松尾神社(領家)の荘園。1258年に作成された領家と地頭との和与による下地中分の絵図が残っている。
2.下地中分は地頭の荘園侵略に対して、領主は下地(収益権のある田畑・山林などの土地)を2分して一方を地頭に与え、残りの支配権を保持すること。幕府による強制的中分と当事者が話合いによって和解・妥協(和与)に達する和与中分とがあった。
〈2014早大・教育:「荘園のd下地中分に際して作成された図3では、中分が行われた境界の左右にこの決定を承認した[ B ]と[ C ]の花押が記されている。
図3
問4 下線部dについて、この場合の正しいものをすべて選びなさい。
ア.この絵図には領家分と預所分の記載がある。
イ.この荘園の領家は松尾社である。
ウ.この絵図は伯耆国東郷荘を描いたものである。
エ.中分は守護と地頭の間で行われた。
オ.領家は地頭に一定額の年貢の納入を請け負わせた。
問5 空欄[ B ][ C ]に入る語の組み合わせとして正しいものはどれか。
ア.B:守護 C:地頭
イ.B:執権 C:連署
ウ.B:執権 C:六波羅探題
エ.B:預所 C:地頭
オ.B:守護 C:預所
(答:問4イ・ウ ※ア預所分→地頭分、エ守護→領家、オこれは地頭請の説明。問5イ ※執権北条長時と連署北条政村)」〉
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