信玄番長 いい絵巻。
(信貴山縁起絵巻(しぎさんえんぎえまき)・伴大納言(ばんだいなごん)絵詞(えことば)・鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)・源氏物語絵巻)(絵巻物)
[ポイント]
1.院政期の文化の代表に絵巻物がある。その秀作に信貴山縁起絵巻・伴大納言絵詞・鳥獣戯画・源氏物語絵巻の4つがある。
[解説]
1.信貴山縁起絵巻は、生駒山(いこまやま)にある信貴山(しぎさん)寺の毘沙門天(びしゃもんてん)信仰の縁起(えんぎ)を描く。農村に生きる庶民(農民)の風俗を知る貴重な史料。奇想天外のストーリー性とスピード感がある絵には、アニメ好きな諸君をうならせるものがあると思う。「飛倉(とびくら)の巻」の米俵(こめだわら)が空中を飛ぶさまは圧巻。
2.伴大納言絵詞(絵巻)は、伴大納言すなわち伴善男の生涯を題材とする説話絵巻の代表作。応天門炎上の様子などがスピーディーな場面展開で描かれている。
3.鳥獣戯画は、鳥羽僧正覚猷(とばそうじょうかくゆう)筆。京都高山寺(こうざんじ)所蔵。対象の人物を鳥獣に擬して、当時の貴族杜会や仏教界をユーモアたっぷりに風刺するというユニークなもの。
4.源氏物語絵巻は、源氏物語を絵巻物化したものだが、物語への深い理解と共感がにじみ出ていて美しい。全54帖の各1帖を、1ないし3場面選んで描いている。まず墨でつくった下書きに彩色し、その上であらためて輪郭(りんかく)を描く「作り絵」という技法で描かれている。人物の顔はいわゆる「引目鈎鼻(ひきめかぎはな)」という描法に特徴があり、構図には「吹抜屋台(ふきぬきやたい)」という屋根や天井をはぶいて室内を斜め上から覗(のぞ)く手法を多用している。
〈2014明大・情報コミュ(情報コミュ(A))
問6 下線部(カ)鎌倉時代に制作された絵巻物として、誤ったものを次の1)~4)のうちから1つ選べ。
1北野天神縁起絵巻 2石山寺縁起絵巻
3鑑真和上東征絵伝 4信貴山縁起絵巻
(答:4)〉
〈2012早大・文化構想
4 下線部について。平安時代に制作された絵巻で、米俵が詰まった校倉式の倉庫が豪族の富の象徴であることを躍動的に示したものはどれか。1つ選べ。マーク解答欄紙の該当する記号をマークしなさい。
ア『伴大納言絵巻』 イ『北野天神縁起絵巻』 ウ『信貴山縁起絵巻』
エ『春日権現験記』 オ『法然上入絵伝』
(答:ウ)
『信貴山縁起絵巻』
山崎長者の巻(飛倉の巻)
鉢に乗って空を飛んでいく倉、驚いて後を追う人々
『信貴山縁起絵巻』
山崎長者の巻(飛倉の巻)
空を飛んで長者宅に戻ってきた米俵、驚く家人たち
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