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第1章・オリエントと地中海世界 ★★ ローマの文化 

2020-01-09 | 入試問題+ゴロ合わせ

 2007 駒澤大・文仏法他

【問】次の文章の(   )の中に入る最も適当な語句を下記の語群から選び、その記号をマークせよ。

 古代ギリシア人たちが神々との関係や哲学を重んじたのとは異なり、古代ローマ人たちは、帝国の領土拡大に伴う政治的支配体制上の必要性から、実学・実用文化を発展させた。その最も顕著な例がローマ法である。古くから使用されていた慣習法を紀元前450年頃に成文化した(  1  )が最古のものである。この(  1  )は、最初(  2  )のみを対象としていたが、ローマの領土拡大に伴い他民族の慣習法を取り入れつつ発展したことから、帝国内の全ての人民に適用される万民法となっていった。そして最終的に紀元後6世紀、東ローマ皇帝ユスティニアヌスの在位中、法学者(  3  )らによって『ローマ法大全』が編集された。その後、ローマ法はヨーロツパの中世・近代を通して現代にまで受け継がれている。またユリウス=カエサルが(  4  )の太陽暦を基に制定したユリウス暦から、現在の(  5  )が生み出され、ギリシア文字からローマ字が創られ、ローマ人たちの話した(  6  )は、中世以降、近代に至るまで学術語や教会の公用語として使用された。帝国内への(  6  )の普及に伴い文化も盛んになり、 『農耕詩』を著した(  7  )や『叙情詩集』を著した(  8  )、そして『愛の歌』を著した(  9  )らが活躍した。ギリシアを起源とする弁論術も発展し、ローマは『国家論』の著者でローマ最高の弁論家(  10  )を生み出した。歴史家としては(  11  )ゃ(  12  )が良く知られている。前者はアウグストゥスの厚遇を得て『ローマ建国史』を著し、後者はアウグストゥスからネロまでのローマの政治史を記述した『年代記』を著した。土木建築にも才能を発揮したローマ人たちは、市民の娯楽施設としての公共浴場、周囲に官庁や市場を持つ(  13  )と呼ばれる中央広場、そして(  14  )のような円形闘技場などの公共建造物を中心として、現代に匹敵するような都市文化を形成した。このような公共建造物はローマ帝国内各地においても建設され、各々の都市は小ローマの観を呈した。またそれら地方都市とローマとを結ぶ大規模な土木工事が実施された。石で舗装されたローマ最古の軍道であるアッピア街道は、全長540キロメートルにも及び、南フランスのニーム近郊にある石造りの(  15  )は、全長約270メートル、高さが約50メートルで三層アーチからなる巨大なものである。

〔語群〕
 あ.ローマ市民     い.タミル語      う.ヒジュラ暦       え.アゴラ
 お.パルテノン     か.セゴビア水道橋   き.ヴェルギリウス     く.トリボニアヌス
 け.属州民       こ.へロドトス     さ.ホラティウス      し.ガール水道橋
 す.ホルテンシウス法  せ.オヴィディウス   そ.リキニウス・セクスティウス法
 た.セネカ       ち.コロッセウム    つ.タキトゥス       て.エジプト
 と.ペルシア      な.十二表法      に.ディオクレティアヌス  ぬ.プリニウス
 ね.エピクテトス    の.プルタルコス    は.ラテン語        ひ.パンテオン
 ふ.リヴィウス     へ.キケロ       ほ.凱旋門         ま.グレゴリウス暦
 み.フォルム
 

解 答 

10
11 12 13 14 15
 

 
解説 1. 
  • ●ローマ(共和政)

 451 〈十二表法の制定〉★★

The first ten codes of the Roman Law of the Twelve Tables are completed by the first Decemvirate.

横(よこ)一列に 十二表。

    前451年    十二表法 平等化の第一歩

 

ローマでは公職はパトリキ(貴族《〈〉と〈〉で尻取り!》)により独占されていたため、次第にプレブス(平民《〈plebs〉の〈ple〉は「平ら」の意。》)は不満を募らせた。前494年、プレブスはパトリキの譲歩を勝ち取り、護民官、続いて平民会の設置を認めさせた。そして前451年、旧来の慣習法が明文化され、12枚の板で公示された十二表法が制定され、貴族に対する平民の法的平等化の第一歩となった。十二表法は、最初ローマ市民のみを対象としていたが、領土拡大に伴い他民族の慣習法を取り入れつつ発展したことから、帝国内の全ての人民に適用される万民法となっていった。


7.『農耕詩』はローマのウェルギリウスの作品。

兵士労働 飢え残し。

ヘシオドス 『労働と日々』 ウェルギリウス『農耕詩』

農耕詩
のうこうし
Georgica

ローマの詩人ウェルギリウスの教訓叙事詩。前 36~29年にカンパーニャで執筆。4巻から成り,第1巻は作物栽培と気象,第2巻は果樹,特にオリーブとぶどうの栽培,第3巻は家畜の飼育,第4巻は養蜂を扱い,アリスタイオス神話,オルフェウス神話を語るものとして有名。宮廷文学サークルのパトロンであったマエケナスの指示により,国土への愛と農事への尊敬の念を呼びさますために書いたといわれるが,少年期を田舎に過した作者の自然に対する深い愛情,田園生活の賛美,古人の簡素な生活と趣向への復帰を願う気持がこめられている。

 〈オヴィディウス、『愛の歌』を著す〉

 Ovidius was a Roman poet best known for the Metamorphoses and for collections of love poetry in elegiac couplets, especially the Amores and Ars Amatoria

叙情を帯(お)びて 愛の歌。

叙情詩人 オヴィディウス    『愛の歌』

 

ヴェルギリウス、ホラティウスとともに三大ラテン詩人に数えられる、ローマ帝政初期の叙情詩人オヴィディウスは軽妙な作品で名声を得たが、露骨な性的描写が多かったため、実際に読んだアウグストゥス帝が激怒し、黒海沿岸の僻地へ流されて客死した。代表作は『愛の歌』『転身譜(メタモルフォセス)』など。

10.

前51年 キケロ『国家論』。

強引聞け論 国家論。

前51年 キケロ『国家論』 ローマ

12.『ゲルマニア』が有名なタキトゥスであるが、『年代記』も「」「」に着目して覚えよう。
 
13.アゴラはギリシアのアクロポリスの麓にあった公共広場。Forumのrとmでローマ。

15.ニームにアーチはガール。
 
コメント
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