中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

金本に関する不安

2008-03-23 22:31:19 | Weblog
 実は連休中なのであります。したがって、前日に書いたように、東京ドームでの

阪神対メジャー戦はナマで見ていないのです。しかし、気になるからテレビの中継

を録画しておき、後でチェックするつもりでいたのだが、先に結果を知ってしまっ

たせいか、今一つ見る気にならず、夜も遅い今(午後10時を回ったところ)で確

認のため見ている。「中継時間帯に見ないのか」とご指摘のみなさん、でもね、そ

れでも生放送じゃないんですよ。録画なんだから、その時間帯に見たところで、ナ

マじゃないわけだから、あとで見たって同じなわけ。

 2―10ですか。福原が打たれ、ジェフが派手に炎上したみたいですな。開幕ま

での実戦はこれが最後。なのに、えらい大差で負けてしまった。福原はまだしも、

ジェフの炎上は余分。開幕に響くとは思わないけど、後味が悪いのは間違いない。

ただ、心配なのは投手陣ではなく、4番の金本である。この日の試合を全部見たわ

けではないが、復帰してからの打撃はやはり本調子にはほど遠い。というか、まだ

全く「できてない」と言ったほうがいいか。明らかに「打ち込み不足」の感が否め

ないのだ。あれだけの打者でも、生身の投手が投じる「生きた球」を打ってない

と、やはり感覚をつかめないのだろう。実戦不足がもろにでている感じがしてなら

ない。

 ただ、昨年と違うのは「故障したて」と「故障あがり」という点。去年は開幕直

前にふくらはぎ(だったかな?)を痛めて満身創痍(そうい)の状態だったのだ

が、今年はオフに手術をして不安を取り除いた形で今に至っている。結果は出てな

いが、金本の気持ちからすれば、断然今年の方がいいはずだ。ただ、結果として形

に出ないので、焦りが生じる。今はそんな感じじゃないだろうか。

 金本は「鉄人」である。みんながそう思っている。でも、その鉄人は今年何歳に

なるのか。わかっていても、誰も実感がない。そこが一番怖いところだ。金本だx

って歳をとれば、肉体に衰えがくる。当たり前のことだ。懸命な努力によって、衰

えを遅らせているだけにすぎない。もう進化などありえない。そこをちゃんと分か

って見てやらないと、金本もしんどいし、見るこちらも辛い。

 2000本安打、400本塁打は今年達成する。それを達成すれば、岡田監督は

金本に対する考え方を見直したらいい。というか、そうするだろう。「金本あり

き」からの脱却。今年はそれが阪神のテーマになるかもしれない。