占い館『たいようの館』 占い三昧の日々を報告します

占いの定義は難しい。当たる当たらないに始まり安心な要素より不安な要素のほうが多い。ぼくは占い師ではなく推命家です。

自分の会社の破綻を書きます

2008年10月18日 17時35分58秒 | Weblog
ぼくは建築会社を20年経営したのち4億円の債務を背負って破綻した。
6年前のことだ。
今となったら、もっと傷の浅い処理方法もあったろうと思うけど、
当時はあまりコンサルタントたる人物もいなく、
なんだかんだ自分ひとりで債権者に対応してきた。
銀行、信金、下請け、仕入先、国税、社会保険庁、地主からリース会社・・・

まあ、これらの経緯を詳細に書くと1冊の本にでもなるくらい(どなたもそうですね)だけど、結果からすれば、ぼくは破綻してよかったと思っている。
それは、あのまま経営してたら、恐らくどこかでは奢り高ぶった自分が見えないまま過ごしてきたと思うし、人生のどん底を体験して、人の痛みや悲しみ、本当の苦しさがわかったこと。そして、何より事業再生コンサルタントという天職を見つけたこと(言いすぎです、ごめんなさい)ですね。

それまでは、たとえば銀行ひとつ取っても、やたら頭を下げて下手に出なければいけないような相手だと思っていたけど、返済できないとなると、手のひらを返したように慇懃憮然たる態度、忘れられないのは、支店長が会社に訪ねてくて、いきなり「銀行に迷惑をかけるな!」と怒鳴って返ったこと。今考えると、銀行なんて他人の金を運用しながら利ざやを得てるだけで、自分たちでは何もクリエイティブなことはしていない、そのくせ高い給料は取る、国から手厚く保全されている、どこを取っても腹がたつことばかりだ。以来、銀行は敵だくらいに考えて、必要以上にへりくだることはやめた。(つづく)