第一地所株式会社

手記 吉田勝就

「大日座」待望の仙台公演迫る!!

2012-09-18 10:58:20 | Weblog
「 父恋狂想譚 ~ラプソディック•ラブ•フォア•ファーザー~ 」
 

[公演日・会場]
宮城公演 せんだいメディアテーク1Fオープンスクエア
9月22日(土) 昼の部13:00 夜の部17:00
[チケット料金・全席自由]
学生割引(中・高・大):¥3000-(当日・学生証提示)
前売券¥5000-
ペア券¥9000-(前売のみ)
当日券¥6000-

【演出と作曲】東北大卒。俳優にして劇作、演出、作曲もこなす。
ジャンルと国境を超える表現者を募り、
宮城県を拠点にして震災支援に対する「ありがとう公演」を企画している。
「父恋狂想譚」は、その海外返礼用作品の第一弾として創作され、今回は日本でのプレ公演と言える。
[ TV出演 ] 1996年 日中合作テレビ日本講座「旅遊在北京」/96~98年フジTV 「実録・世にも不思議な事件簿」 [ CM ] 99年 AGFコーヒー・ギフト「星空ウオッチング編」 [ 映画 ] 01年 松竹「釣りバカ日誌No.12 」[舞台-客演] 96年明治座七月公演「坂本冬美一夜桜お七」/03年So-netプロデュース「ROOF TOP」他多数

【狂言指導】:Don Kenny アメリカ・カンザス州出身。フィリップ大学で哲学と音楽を専攻。
1960年に来日し、上智大学で日本語を、早稲田大学大学院で日本の古典芸能を研究。
その後、和泉流狂言師・野村万作師の下で狂言を学ぶ。
狂言を世界に紹介する目的で、数々の演目を英語に翻訳し、
アメリカ・イギリス・フランス・ブラジル・チリ・エルサルバドルなど、
世界各国で英語による狂言会を開催している。
著書も多く、91年10月には彼の英訳狂言がロンドンのBBCラジオで放送された。

大山大輔 
東京芸大声楽科を首席で卒業。同大学院オペラ科修了。
佐渡裕プロデュース「メリーウィドウ」「こうもり」で主要な役を勤め、
大日の舞台では「冥土の飛脚」の忠兵衛役、坂本龍馬役など常に看板俳優として出演。
今年は劇団四季からも招かれ「オペラ座の怪人」で主演。
11月の日生劇場オペラ「フィガロの結婚」ではフィガロ役で主演予定。
オペラ界に久しぶりに現れた期待の星である。

藤間瀧 
江戸時代後期から続く舞踊家一家の直系で四代目。
六歳で東京国立劇場にて初舞台。
十代後半から渡米生活を始め、シカゴで日本舞踊教室を営む。
同時にアメリカのデルタ航空とノースウエスト航空の機内用音楽番組を
バイリンガルで案内する仕事に携わったり、
シカゴインターコンチネンタルホテルのオープン時に正社員として勤務し、
コンシェルジュの役職で接客業に従事したりと、
日本舞踊家としては異例なバックグラウンドを持つ。
英語と日本語を器用に操り、海外への日本文化紹介に大きく貢献している。

若柳梅京 
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒、直派若柳流理事、師範名取。
宮城県白石市を拠点に日舞と英語の指導と海外文化交流に積極的に参加し、
子供たちを対象に将来の国際人養成に力を注いでいる。
米国留学後、国際企業勤務を経て1990年よりオリンピックに携わる。
98年には長野五輪の調整役としてIOCサマランチ会長の下で勤務。
その後は、東京でIT企業のゼネラルマネージャーを務め、
現在マーケティング・コンサルタントとしても活動中。
写真:カナダ(資生堂140周年記念パーティー)で踊りを披露

原田哲男(チェリスト) 
桐朋学園大学卒業。研究科を経て、ドイツ・マインツ大学、米国・メソヂスト大学に留学。
1999年より仙台フィル首席チェロ奏者。
室内楽、ソロも含め、国内で幅広い活動を展開。
同年9月より「文化庁 新進芸術家海外留学制度派遣研修員」としてドイツに1年間留学。
震災後は数多くのチャリティー公演を行い、被災者たちを音楽で励ました。

角岳史 
東京学芸大学芸術課程音楽科卒業。指揮と作曲を学ぶ。
1995年よりウィーンに留学し研鑽を積む。
96年より09年まで(財)日本オペレッタ協会の全ての公演において、
指揮者または合唱指揮者として数多くの舞台に携わる。
オペラでも、これまで各地の団体で多くの名作を指揮。
98~99年、2012年には劇団四季『オペラ座の怪人』でミュージカル指揮者としても活動。
またオーケストラや合唱の指揮者、指導者としても活躍している。現在、東京オペレッタ劇場音楽監督。

富田沙緒里
東海大学教養学部芸術学科卒、同大学院音響芸術終了。
在学中にフルートから声楽に変更。ベルリンのフンボルト大学にも留学。
現在、東京二期会オペラ研修所予科生として研鑽を積んでいる。


■ 【解説-見どころ】原題「頼朝の死」
源頼朝の死については古来不明である。よっていろいろな俗説が生まれた。頼朝が妻政子の侍女に夜這いを決行。バレれないようにと女装して奥の御所に忍び込んだところを警護の役人に斬り殺された、というのもその一つである。

真山青果はこの説を採り、頼朝、警護役、侍女を三角関係に設定して第一幕を書く。

凡人ならこれだけで充分楽しいのだろうが、青果はさらに新将軍頼家を第二幕の中心に据え、この戯曲を単なるメロドラマには終わらせない。

戯曲とは文学。こんなシンプルな定義を忘れている私たち現代人に、青果は鉄槌をくらわす。修辞を駆使してF難度、G難度の美文を散りばめ、父を亡くした少年将軍の不安と焦燥、空虚と絶望を、格調高くそして深遠に表現する。

これは戯曲オリンピックがあればぶっちぎりで金メダルを取る作品。内村航平に劣らぬ宝が日本にはまだたくさん埋もれているのである。

■ 【あらすじ】
鎌倉幕府二代将軍に就任した頼家は、父頼朝の死に疑惑を抱いていた。死に際に枕辺に居たのは、母政子、大江広元、畠山重保の三人のみで、誰からも詳しい報告がないのだ。

第一幕は、先将軍頼朝の三年忌の法要が営まれる法華堂。久しぶりに人前に現れた重保は憔悴しきっている。重保は頼朝の寵臣であり、心から頼朝を慕っていたのだ。

焼香の番が回ってくると、彼は狂乱の体で堂外へ走り去り、山門の前で小周防という娘とぶつかりそうになる。小周防は政子付の侍女で、以前から重保に思いを寄せていたが、将軍頼朝が晩年、恋慕に狂った女性でもあった。そして将軍はその恋を遂げようと女装して奥の局(つぼね)に忍び込み、くせ者と見誤まった重保に斬り殺された。それが頼朝の死の真相であった。

小周防の思いを断ち切るために重保が彼女に語った秘話を、見回り役の中野能成が山門の陰で立ち聞きし新将軍頼家に報告したことから、第二幕の御所ではその夜、重保と小周防を相手に執拗な尋問が始まり、政子と広元の制止をも聞かず、頼家はサディスティックなまでに激昂する。やがて悲劇的な結末が待ち受け、頼家の将来(伊豆の修禅寺に幽閉後、母方の北条氏に暗殺される)を予見させる幕切れとなる。

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