第一地所株式会社

手記 吉田勝就

参院選宮城8陣営が街頭で前哨戦

2010-06-23 14:57:23 | Weblog
宮城のニュースあす公示、増税論争に熱気

  参院選は24日公示され、7月11日投票に向けて17日間の選挙戦に入る。宮城選挙区(改選数2)の立候補を予定している8人は22日、公開討論会に出席したり、街頭演説をこなしたりして最終的な準備に入った。菅直人首相が消費税10%に言及したのをきっかけに、増税論争が争点に急浮上。公開討論会は、消費税率引き上げの是非をめぐり論戦となった。

 公開討論会は午後6時から岩沼市民会館で開かれ、民主党現職の桜井充氏(54)、同新人の伊藤弘実氏(36)、自民党新人の熊谷大氏(35)、共産党新人の加藤幹夫氏(46)、社民党新人の菅野哲雄氏(61)、幸福実現党新人の村上善昭氏(37)、無所属現職の市川一朗氏(73)=自民推薦=の7人が出席。有権者100人が参加した。

 桜井氏は「景気が悪い状況で消費税の増税はできない。マニフェストにも何年かかけて検討するとしか書かれていない」と慎重姿勢を示した。

 伊藤氏は「消費税だけを議論するのは間違い。生活者の負担にならないよう法人税の一部から社会福祉に充てることも考えたい」と語った。

 熊谷氏は「首相はギリシャ危機のようなことがないように、増税を検討すると言った。国民性の違いを抜きにした発言はどうか」と疑問視した。

 市川氏は「いずれは議論になると思うが時期尚早。景気回復が最優先なのに首相が増税を言い出すとは、政権は何をやってるんだ」と批判した。

 加藤氏は「10%にしたら経済はガタガタだ。生活弱者への影響が大きい。財政再建の財源は大企業や個人の金持ちから取るべきだ」と強調した。

 菅野氏は「財政危機の原因は大企業への優遇税制。富の再配分機能を強化し、優遇税制を見直して新たな財源を考える必要がある」と語った。

 村上氏は「首相が口にした以上、民主党は消費税増税を公約として参院選を戦うべきだ」とくぎを刺した。

 みんなの党新人の菊地文博氏(50)は仙台市で渡辺喜美代表の街頭演説に参加。「ばらまきを続け消費税を上げるのは筋が通らない」と批判した。

<宮城選挙区立候補予定者(2―8)>
桜井充  54 医師     民現(2)(国推)
伊藤弘実 36 会社社長   民新   (国推)
熊谷大  35 元中学校講師 自新
加藤幹夫 46 党県副委員長 共新
菅野哲雄 61 元衆院議員  社新
菊地文博 50 県議     み新
村上善昭 37 幸福実現党員 諸新
市川一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)


2010年06月23日水曜日河北新報社