雨がどしゃどしゃ降っています。東京で鉄筋コンクリートの箱の中に住んでいたときには、外の様子はあまり感じていませんでした。
今は平屋の屋根にあたるザザザーッという雨の音がすごく、軒下に落ちる水がジョボジョボと音をたてて、水溜りが広がっています。外の様子がよくわかるのです。
窓、2重サッシなんだけどなぁ。さすが木造・・・
雨が降ると元気になるのがカエルたち
。今日は、カエル捕獲大作戦のお話です。
6月後半のこと。娘が小学校で「カエルの解剖をするから、1人1匹、近所でカエルを捕ってくるように」と先生に言われたのだそうです。
実際に授業でカエルを解剖するなんて、東京では絶対に無理。教科書でザッと説明してプリントに臓器の名前を書いて終わっちゃうとか、解剖ビデオを見せるとか、良くてデジタルコンテンツでバーチャル解剖かな・・・。
本当に解剖するとしても、ヒキガエル1匹を実験動物屋さんで購入して(いったいいくら?)先生がやってみせる、ぐらいでしょう。
さすが、田舎は違うな!と感心しちゃいました。
さて、「いっしょに行きたいなー!」と叫ぶ私を無視して、娘は友だちとペットボトルや網を持って近所をウロウロ。しかし、捕獲できず(オタマジャクシ捕まえてきて、どうするんじゃー!?)。
次の日も、また次の日もカエルは捕まえられず・・・。
とうとう解剖の日になってしまいました。
ところが、カエルを捕獲できた子がほとんどおらず、解剖は翌日に延期。
「絶対に今日、カエルを捕まえて来い。どうしても、捕まえられなかったら、仕方ないからフナも自腹で買っとくけどな」という厳しくもやさしい先生のお言葉。
夕方、気合いを入れてカエル捕獲に行った娘たち。しかし、ゲットできず・・・。
そこで、私がルンルン登場。
「暗くなってカエルが鳴き始めたら、いっしょに行ってあげるから」と言うと、娘の友だちも便乗。
すっかり暗くなった8時過ぎ。長靴を履き、懐中電灯を網とペットボトルを持つ子ども隊員3名と、エプロンをつけたままの隊長が出撃!(なんだかワクワクするんだよね。暗いし、肝試しみたいだし)
暗い道を歩いていて、すれ違う自転車のおじさん。きっと何だろうと思っただろうけど、エプロンつけてれば大人がいるとわかるだろうし、「こんばんはー!」と元気にみんなであいさつ(先制攻撃)。
お目当ての草むらではカエルの声は聞こえず、ちょっと危険かなと思ったけど、カエルの大合唱が聞こえる川原に降りていきました。無数のカエルの声・・・
「シー!おしゃべりするんじゃない!音をよく聞くんだ!」と言う隊長の声に、3人娘隊員も、ぬきあし、さしあし、しのびあし、で進み、音のするそばにしゃがんで、じーーっと目を凝らす。
(小さい声で)「いたーぁ!」
小さいアマガエルが懐中電灯の光も気にせず、一心不乱に大声でゲーコゲコ鳴いています。
手の届くところまで接近。そして、素手で・・・ガシッ!
「ゲェーット!!」の隊長の声に、娘たちも大喜び。
手のひらのなんともいえないフニョッとした感触にもめげず、ゲータレードの広口ペットボトルにいれる。もちろん、空気穴はフタに開けてきたぞ。
しかし、こんなに小さいカエルで解剖できるかな、と思いながらも、水溜りで大量に泳ぐ大小さまざまなオタマジャクシを横目で見つつ、しゃがみこんで次のカエルを探す。
アマガエルより、ちょっと大きく、顔のとがったキョッキョッキョッキョッ!と鳴くカエルを発見(後にヤマアカガエルと判明)。これまたゲット!
発見するのは子ども隊員、最後の捕獲は隊長、という連携プレーで、ひたすらハンターになって約1時間。10匹のカエルをゲット。
みんなで意気揚揚と帰ってきました。小さいカエルばかりでしたが、3人で山分けし、お家まで自転車で送って行きました。
翌日の本番、ほぼ全員にカエルが行き渡り、麻酔をかけて解剖に挑戦したとのこと。いろいろハプニングもあり、大騒ぎだったそうですが、捕獲から解剖まで、子どもたちには本当に貴重な体験になったことでしょう。
最後に、解剖されたカエルたちは、先生がちゃんと供養してくださったようです。
勉強のためとはいえ、解剖で死んじゃったカエルたちに、合掌
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
実はこのカエルの解剖は、この辺りだったらどこでもやっている、というものではないそうです。
指導された先生の意気込みなんですね。まあ、近所にたくさんカエルがいる、という条件もありますが。 (おしまい)
今は平屋の屋根にあたるザザザーッという雨の音がすごく、軒下に落ちる水がジョボジョボと音をたてて、水溜りが広がっています。外の様子がよくわかるのです。
窓、2重サッシなんだけどなぁ。さすが木造・・・
雨が降ると元気になるのがカエルたち

6月後半のこと。娘が小学校で「カエルの解剖をするから、1人1匹、近所でカエルを捕ってくるように」と先生に言われたのだそうです。
実際に授業でカエルを解剖するなんて、東京では絶対に無理。教科書でザッと説明してプリントに臓器の名前を書いて終わっちゃうとか、解剖ビデオを見せるとか、良くてデジタルコンテンツでバーチャル解剖かな・・・。
本当に解剖するとしても、ヒキガエル1匹を実験動物屋さんで購入して(いったいいくら?)先生がやってみせる、ぐらいでしょう。
さすが、田舎は違うな!と感心しちゃいました。
さて、「いっしょに行きたいなー!」と叫ぶ私を無視して、娘は友だちとペットボトルや網を持って近所をウロウロ。しかし、捕獲できず(オタマジャクシ捕まえてきて、どうするんじゃー!?)。
次の日も、また次の日もカエルは捕まえられず・・・。
とうとう解剖の日になってしまいました。
ところが、カエルを捕獲できた子がほとんどおらず、解剖は翌日に延期。
「絶対に今日、カエルを捕まえて来い。どうしても、捕まえられなかったら、仕方ないからフナも自腹で買っとくけどな」という厳しくもやさしい先生のお言葉。
夕方、気合いを入れてカエル捕獲に行った娘たち。しかし、ゲットできず・・・。
そこで、私がルンルン登場。
「暗くなってカエルが鳴き始めたら、いっしょに行ってあげるから」と言うと、娘の友だちも便乗。
すっかり暗くなった8時過ぎ。長靴を履き、懐中電灯を網とペットボトルを持つ子ども隊員3名と、エプロンをつけたままの隊長が出撃!(なんだかワクワクするんだよね。暗いし、肝試しみたいだし)
暗い道を歩いていて、すれ違う自転車のおじさん。きっと何だろうと思っただろうけど、エプロンつけてれば大人がいるとわかるだろうし、「こんばんはー!」と元気にみんなであいさつ(先制攻撃)。
お目当ての草むらではカエルの声は聞こえず、ちょっと危険かなと思ったけど、カエルの大合唱が聞こえる川原に降りていきました。無数のカエルの声・・・
「シー!おしゃべりするんじゃない!音をよく聞くんだ!」と言う隊長の声に、3人娘隊員も、ぬきあし、さしあし、しのびあし、で進み、音のするそばにしゃがんで、じーーっと目を凝らす。
(小さい声で)「いたーぁ!」
小さいアマガエルが懐中電灯の光も気にせず、一心不乱に大声でゲーコゲコ鳴いています。
手の届くところまで接近。そして、素手で・・・ガシッ!
「ゲェーット!!」の隊長の声に、娘たちも大喜び。
手のひらのなんともいえないフニョッとした感触にもめげず、ゲータレードの広口ペットボトルにいれる。もちろん、空気穴はフタに開けてきたぞ。
しかし、こんなに小さいカエルで解剖できるかな、と思いながらも、水溜りで大量に泳ぐ大小さまざまなオタマジャクシを横目で見つつ、しゃがみこんで次のカエルを探す。
アマガエルより、ちょっと大きく、顔のとがったキョッキョッキョッキョッ!と鳴くカエルを発見(後にヤマアカガエルと判明)。これまたゲット!
発見するのは子ども隊員、最後の捕獲は隊長、という連携プレーで、ひたすらハンターになって約1時間。10匹のカエルをゲット。
みんなで意気揚揚と帰ってきました。小さいカエルばかりでしたが、3人で山分けし、お家まで自転車で送って行きました。
翌日の本番、ほぼ全員にカエルが行き渡り、麻酔をかけて解剖に挑戦したとのこと。いろいろハプニングもあり、大騒ぎだったそうですが、捕獲から解剖まで、子どもたちには本当に貴重な体験になったことでしょう。
最後に、解剖されたカエルたちは、先生がちゃんと供養してくださったようです。
勉強のためとはいえ、解剖で死んじゃったカエルたちに、合掌
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
実はこのカエルの解剖は、この辺りだったらどこでもやっている、というものではないそうです。
指導された先生の意気込みなんですね。まあ、近所にたくさんカエルがいる、という条件もありますが。 (おしまい)
コメントありがとうございました。
そうさ、30年も前さ!(うぅぅ・・・)
ぼくの学校ではダンゴ虫は枯葉を食べるかなど微妙な実験ばかりでつまらないです
そういえば最近中学の先生が理科を教えてに来てくれるようになりました
以前より、小動物の観察報告等のレポートがブログ向きだなぁ…と思っていたので、「おっ、ようやく立ち上げましたね」という感じでした。元気そうで何よりです。東京に戻ってきたら、また何か理由みつけて集まりましょう!
夜遅くにコメントをありがとう。ダンゴムシ、とっても奥が深い生き物だよ。そのうちダンゴムシのことも書く予定だから、また見にきてね。
「ダンゴムシ」で検索すると「日本ダンゴムシ協会」って出てくるから、中を見てください。品川の某スマイルスクール指導員の宮里さんが作っているんだけど、ダンゴムシのいろんなことを書いています。ダンゴムシレースがちょっと楽しそうだよ。友達とやってみてね。
honuさま
コメントありがとう!書きたいことが山のようにあるから、やっぱりブログ向きかもしれないね。
楽しんで書いちゃってます。また、どうぞ。
わたしの場合、蛙の解剖ではなく、フナでした。生物の体の中の複雑さ、メカニズム、そして何よりも死んでしまうということ、今の子どもに体験してほしいです。
ダダダダ団長さんの心意気、すばらしいですね!