ダダダダ団長が行く!

小動物・自然観察、子育て・教育など日々感じることをつづります。時々「ガオ~!!」って吠えるけど猛獣ではありません・・・

イカの血は青い

2008年12月27日 10時52分36秒 | 無脊椎動物(昆虫以外)
冬休み中に先生たちは自分たちの教科の研修会をやる。

もちろん理科もある。


今年は、研修の一環ということで理科実験イベントが開催されることになった。


もちろん団長は、お手伝いに参加するわけ。



たくさんのコーナーを先生たちが用意しているらしいのだが(内容を把握してない・・・)、

PTAが協力するコーナーでは「イカ解剖」をやることになった。


イカだよ、イカ。



イカを自宅で調理する人は、内臓はほとんど捨ててしまうだろうけど、

今回はその捨ててしまうところを、しっかり観察しよう!というもの。


対象は小学生&中学生なので、指導にあたる高校生のボランティアを募ったところ、

去年の理科実験でも参加してくれた生徒10名ほどが集まってくれた。


事前にイカ解剖をやってみて、自分でおもしろいと思ったことを子どもたちとやってくれれば良い。

そして、中2のむむむ娘も、部活を休んでイカ解剖に参加。

チョー反抗期でも、解剖と聞けばやってくるやつ・・・

友だちと2人で、ルンルン参加。



実は、ボランティア用の解剖実習の前日、担当の先生たちと事前イカ解剖をやってみた。

1時間ぐらいで終わるだろうと思って10時前に学校に行ったら、

責任者の先生とハマッてしまって、気がつけば3時間以上もやってたよ。

給食、終わってますけど、なにか?





さて、イカ解剖のポイントは?


事前にWisdom96さんにイカのみどころを教えてもらっていたので、

それを参考にやってみたよ。



ボランティアの生徒たち用にイカ1箱を水産卸から調達。

これ↓

←クリックするとでかくなる

鮮度はばっちり。これで2500円ぐらい



さて、イカの血液は何色だ?


正解は「青」





前日の解剖では、薄い青が確認できたのだけど、

生徒が解剖しているイカで、しっかり青い血(血管)がみえた。


これ↓

←クリックするとでかくなる


すごく、はっきり青いのがわかる一品。

たぶん、精巣周辺の血管だ。



ヒトなど哺乳類は、赤血球にヘモグロビン(Fe:鉄を含む)があって酸素をくっつけて体内に運ぶ。

そのヘモグロビンが赤い色として見える。


軟体動物のイカでは、ヘモグロビンではなく、ヘモシアニン(Cu:銅を含む)が同じように酸素を体内に運ぶ。

このヘモシアニンが青いのだ。



イカの赤血球(青いけど赤血球)を顕微鏡でみた。

粒々は確認できたけど、染色しないとはっきりは見えない・・・

それをもっと高倍率でみたら、核のある赤血球をみることができるはず。


あ、ヒトの赤血球は、体内で唯一の「核がない細胞」ね。

その理由? =>自分で調べてみよう。


そして、イカの赤血球には核がある理由も、自分で調べてみよう。



もう少し、イカ解剖の話はつづく。




イカは簡単に解剖できるので、興味のある方はぜひ!

ただし、学校の図書館にあるような図鑑の解剖資料では、詳しい部位や名前はわからず欲求不満になるため、ご注意あれ。


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