そしてここからが今回の本来の目的の西穂-奥穂ルート。最初のピークまでは普通のこれまでの稜線歩き。
振り返ると西穂の山頂には人がたくさん到着し始めていました。
そしてジャンダルム側を見るとこれまでの稜線よりぐっと細くなって、不安定そうな岩が数多く見えます。
目印についてはそこかしこについているので、視界が良ければ見失うことはないと思います。視界が悪いと
ルートに不明瞭な部分があるので見失いやすいかもしれません。
このルートを偵察にきたという人が一人先行。まだ、このあたりは歩きやすくて余裕がありましたが、、、
この後すぐに上高地側に長い垂直な鎖場。ここは高さもあるし不安定だし、ちょっと緊張します。
雨の日だとかなり厳しいかもしれません。また、当たり前ですが、西穂から先の鎖場はすべてさほどメンテナンス
されていないので、いつ抜けてもおかしくないので、鎖に荷重をかける際は通常の鎖場以上に注意が必要です。
*実際に今回、天狗の頭に登る逆層スラブのあとのトラバース部分にあった鎖が、片方外れて応急処置した
あとがありました。
振り返って降りてきた道を見ると、どこをどう降りてきたのかと考えさせられる斜面。
でもまだまだここまでは歩きやすいほうです。
次は間ノ岳。
このくだりから間ノ岳を超えるあたりまでが一番不安定な岩場で、実は一番緊張したかもしれません。
そこかしこでぐらぐらする岩があり慎重にすすみます。