通勤電車の中で『帝都物語』を読み始めて早8巻に突入し何度も読んでいるものの、細かい部分を忘れているので、新鮮な感じで、やっぱりおもしろい。
まだ昭和の頃に書かれたものなので、未来編では昭和70年代が存在する。
実在していた人物を扱っているがゆえに、作品とはいえ天皇を殺してしまう事ができなかったのだろう。新しい年号もわからないし・・・
そんなことはどうでもよくて、お気楽極楽の人生を送りたくて会社を辞めて一人でやっていこうと思ったけど、人間の細かいつながりは簡単には切れないものだなぁと実感した。
そこまで自分は冷酷になれない・自分の保身のために、大きな歪を生んでいることもわかってきた。やり方・言い方一つで自分は愚か周りの人間まで傷つけてしまうことになる。どうすれば、皆丸く収まることができるのだろう。お金が絡むとさらに厄介になる。
これまでの雇い主の収入はオレの働いた分から2割持っていっていた。それなのにオレの仕事の状況を一切把握していない人だった。また、事業展開がまったく見られないにもかかわらず、大きな夢を語り、過去の自分を褒め称えるかのように自慢話をする。到底付き合ってられない。今回縁を切ろうとして画策したことが少々裏目に出てしまい、結果余計な気苦労を背負い込むことになった。冷酷になりはっきり断っていればこんな気苦労はしなくてすんだのだが、余計な気を使いまた、自分の今後も考えてとったことがかえって疲れを倍増させることになった。
人間正直が一番だと心の底から思った。